ダンジョン探索RPGのDaDをやったらゴブリンスレイヤーみたいなリアルな冒険者体験ができた件
「Dark and Darker」、通称DaDは、一人称視点でダンジョンを探索するハードコアなローグライクゲームです。
そのハードさは結構なもので、おそらく何も知らずにプレイすれば、初めて出会ったモンスター相手に何もできずに敗北します。
主人公たる冒険者は、初期の装備だとゴブリンの攻撃すらめちゃくちゃ痛いです。彼らの持つハンマーで3、4回殴られれば死にます。
もちろん避ければいい話なのですが、ローリングやダッシュのような分かりやすいスキルのないこのゲームでは、回避もかなり困難です……。
そんな初心者殺しなハードコアゲームですが、僕はこの世界観にとても惹かれて今では200時間プレイしています。
このゲームの魅力が何かと言えば、僕は容赦のないリアリティだと思っています。
初見殺しの攻撃に、初めて見るモンスターとの遭遇、プレイヤーとの接敵など、ダンジョン内には理不尽な死がたくさん待ち受けています。
特に説明もなく設置されているトラップに殺害されることもあります。
そんな命の軽い世界観は、ふわふわした認識で語られがちな「冒険者」という存在がどのようなものなのか真摯に追及していると思いました。
そしてそんなリアリティの追及が、「ゴブリンスレイヤー」に重なるところがある、と思えたのです。
ゴブリンスレイヤーは、華々しい活躍を追い求めずひたすらゴブリンを狩り続ける男の話です。
容赦のないリアリティが特徴で、たかがゴブリンと舐めてかかった冒険者パーティが壊滅したりします。
惨殺される、嬲られ、慰みものにされるなど冒険者の悲惨な末路が描かれます。
これもまた、冒険者というファンタジー的な存在について、リアリティを追及している、と僕は思います。
DaDのダンジョンの理不尽さは命懸けの冒険の疑似体験です。コツコツと装備を整えても、見知らぬ敵にあっさり倒される日常。
それは、ゴブリンスレイヤーに描かれるような小さなミスであっさりと命を散らしていく冒険者たちの姿のように見えたのです。
そんな風にリアルなダンジョン探索ができるからこそ、DaDは僕にとって魅力的なのかなあ、などと考えていました。