【日帰り列車旅】〜厳冬の非日常〜
豪雪地帯の冬。慣れない雪道の車の運転は危ない。
だから、今回は列車のみで青森の名所に行きます。
※今回のコースはリゾートしらかみ1号・2号の運行日に可能です。
千畳敷の「氷のカーテン」
五能線フリーパスを買って、リゾートしらかみ青池に乗り込み、
いざ青森駅を出発。
ここから約2時間揺られ、千畳敷駅に向かいます。
列車内で、おばあちゃんの津軽の昔話や津軽三味線の生演奏といったイベントがあるので、案外あっという間です。(津軽弁はなかなか聞き取れなかったけど)
千畳敷駅では、約15分ほど停車するので、ミニ散策ができます。
千畳敷駅前の海岸自体もかなりの絶景なので、海の方に目を向けがちですが、振り返ると、、、
大迫力の氷のカーテンが!!
岩肌のおよそ横50m・高さ10mにまさしく、「氷のカーテン」がかけられています。
奥入瀬渓流の氷瀑よりも、大規模・間近・好アクセスの「氷のカーテン」。冬の奥入瀬渓流、負けてない?大丈夫?
さてさて、出発の3分前に列車の汽笛が鳴り、暖かい列車内へ戻ります。
五能線は単線のため、深浦駅で青森行・秋田行の列車が数分程度待ち合わせをします。これを利用して、深浦でリゾートしらかみ2号から1号に乗り換えて、再度青森方面に向かいます。(秋田に行くのはまたの機会に)
五所川原駅前でお昼
列車内で津軽三味線の生演奏を再度聞いていたら、五所川原駅に12:08に到着しました。
さすが、地吹雪で有名な五所川原。駅に降りた瞬間に吹雪に見舞われます。青森市よりも風が強くて体感温度寒いなあ。
ちょうどお昼の時間なので、「寿司石松」へ。
大将が目の前で握ってくれるにも関わらず、
ランチのにぎりは10貫で990円(デザート・飲み物付き)。
脂ののったマグロ、旨味がつまったシャコ、出汁と甘味のバランスの良いたまご、などなど、本当に990円で良いのかというネタでした。
寿司は2貫ずつ出てきます。10貫出してくれた後に、自分が写真を撮ろうとしていると、大将は、写真の見栄えがするように盛り直してくれました。感謝!
津軽鉄道に乗車
駅前に戻り、津軽五所川原駅で芦野公園駅までの切符を購入し、乗車します。
まだお腹に余裕があったので、あげたいの店「みわや」で「あげたい」(揚げたたい焼き」を電車に乗る前に購入し、列車の中でひっそりといただきます。(車内は乗客少なめなのでソーシャルディスタンスは十分取れました)
さすがは奥津軽の原風景と言われるだけあり、のどかな雪原を走っていきます。
芦野公園駅で降りて、公園内を30分ほど散歩しました。
その後は、芦野公園駅にある赤い屋根の喫茶店「駅舎」で約1時間半ほど、
ゆったりとストーブ列車待ち。
そして、ついにお目当てのストーブ列車が来ました。
「ストーブ列車」
ストーブ列車は2両あり、団体客が1両貸し切り・個人客がもう1両に乗車という感じでした。
個人客の車両は、私含めて3人だけ。この車両には、石炭で暖を取るだるまストーブ2台あったので、ほぼ独占状態ですね。
ストーブの前で温まりながら、津軽五所川原駅に戻ります。
列車の窓の隙間から少しだけ雪が入って来たりと、踏切近くで大きなカメラを構えた人が見えたり、実際に乗らなければ分からないこと、多くありますねえ。
そして、五能線・奥羽本線を使い青森駅に戻りました。
本当は、弘前駅で降りて、弘前城の「冬に咲くさくら ライトアップ」にも立ち寄りたかったですが、蓄積した寒さの疲れで帰宅。
県外の友人に、今まで冬の青森の観光をオススメする勇気がありませんでしたが、氷のカーテン・ストーブ列車は「非日常」を味わえるはずなので、胸を張ってオススメできそう。
(補足)青森の雪深さについて
ちなみに、青森県の雪深さを知らない方に説明すると、青森市は全国の都道府県庁所在地の中で最も雪が積もるとされています。札幌市よりも雪が積もります。
そして、県内の中でも、市街地の中では、青森市街地が雪が最も降るという感覚です。
青森市の最深積雪の年平均値は97cm(1991-2020年)なので、1シーズンの中でMAX積もった時は、約1mほどになるみたいです。