冬のおてがみ
あなたの夜はどうですか?
お手紙みたいに書きたくなった
新しい年がはじまって、今年の空気もするっと体に馴染んで。今この瞬間にもそれぞれの時間は動きつづけてる。食べたり、祈ったり、別れたり、戦っていたりする。だれにも引き続き色々なことが起こって、なにか思っては 笑ったり泣いたり怒ったりして。時間はいつもやって来ては通り過ぎてゆく。だれのもとにも終わりまで代わる代わる届く朝と夜は、ひと繋がりみたいな外側の景色。
そこで日々を踊ってみたいな。すぐに錆びる安心をあたらしく手に入れながら。いつもだれかの優しさをもらいながら。わたしが助けられるときには船を出して、ときどきは一緒に流れ星をさがしながら。それは、涙が出てもごはんをたべること。自分の心と歩くこと。
会ったこともない人の死をまた知った。それはもう、少なくない出来事で、何度も起こってきたのに、毎回一度きり。いつも一人でつらくなる。世界には 知ってもどうにも出来ないことばっかりでいつも耳を塞いでる。あなたのいた場所はどんなに遠くても同じ世界の話で、だからいつも遣りきれない。わたしだってあしたにはもう居ないのかもしれない。自分も知らないうちにさ。そんなこと、夜毎に考えてしまうようになったのはいつからだろう。もう取れない思いの淵にときどき触る。それでもすでに思い出せないで じわりじわり進んでゆく。
色々あっても、きっとまたね。
なかなか会えないあなたとも、どちらかが死んでしまう前に どこかでまた会えたらいいなとわたしは思う。わりといつも思ってる。だけどわすれっぽいものだから、思い出した今のうちに文字にする。叶わなくなるまで何度でも叶えたいな。
昨日と今日、こちらはとても寒かった。雪もちらついたくらいね。風邪をひいている人も多い季節、たたかっているよ。たくさん心配があります。さいきんね、食事と睡眠はほんとうに大切だと心から思うの。あなたはお酒のむんだったかな?ほどほどにね。
あたたかくしてね。本当にまたね。