着物のコミュニケーションメディア力が強すぎる件
以前に着物はコミュニケーションメディアだと思った件をnoteしました。
今の私の生き方を体現し、人と人とを繋げる力が着物にはありますが、時により強すぎる力を感じる出来事がありました。
出来事その一 神社氏子会のお手伝い
きっかけは地域の小さな神社の氏子会への参加。2024年4月よりマンション自治会の役員をお引き受けし、氏子会館での会合に着物で出席しました。宮司さんや氏子総代さんとも顔見知りになりました。おそらく多くの氏子さんの中で、新参者の私をすぐに覚えていただけたのは着物の力だと思います。
年越しのお手伝いを希望したところ氏子総代さんからお電話を頂戴し、「いつものお召し物ですとちょっと〜」、とやんわりお断りされました。「動きやすい服装で行きます!」、と私。それではお願いしますということなり、大晦日の夜23時から元旦の朝2時まで社務所でおみくじ販売のお手伝いをさせていただきました。帰り際に社務所で氏子総代さんから、「ここだったら着物でも良かったですね〜」、とお声かけいただきました。私は、「いえいえ、この時間帯に着物は無いかな〜」、と心の中でつぶやきました。
出来事そのニ 職人動画制作依頼
きっかけは「タンスの着物再生プロジェクト」。2022年12月よりKDF(かながわデザイン機構)という団体の公益事業としてスタートさせました。プロジェクトの柱は、着物を着る機会創出と古い着物の裂のアップサイクル。
団体のプロジェクトとしてワークショップを主催しました。会場はいつもgibun(横浜市技能文化会館)内にあるお茶会を開催できる本格的な和室。
施設に出入りしているうちにgibun館長さんとも顔見知りに。
ある時、私の所属団体KDFの別事業で施設を利用した際に、団体の活動内容を館長さんへご説明する機会を得ました。様々なジャンルのデザイナーが所属しており、デザインについてのご相談を受けて課題解決する団体であること、最近はホームページや動画制作のご相談が多いことを紹介しました。
館長さんは、いつも着物姿の私のことを着物をデザインする団体の人と思っていらしたそう!ご説明することで、もっと広い領域のデザイン団体だとご理解いただけたようです。
そんなご縁で帯仕立ての職人さんの技能を記録するための動画制作依頼が舞い込んできました。
着物って歩く名刺だと思います。ただし、時によりそのコミュニケーションメディア力が強すぎる故に、間口が狭い人だと思われてしまうことも。
着物で生活するようになり約3年。4年目を迎えるにあたり、私は和服から洋服まで幅広いレンジで着る物を楽しもうと思いました。そもそも、着物は和服に限ったものではなく着る物なんだわ〜!と気付かされた着物がたりです。