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ヘッダーデザインのこと

はぜの木のnoteを始めるにあたりヘッダーデザインをどうしよう・・・と考えた時に、亀甲寄せ裂をデザインモチーフにしたいと思いました。
亀甲寄せ裂に出会ったのは修論で調査した国指定有形重要文化財である岐阜県の旧川上貞奴別邸の田舎屋棟の藁葺きの洋間にある天袋の小襖です。地色・模様の異なる裂を亀甲模様に寄せ裂した小襖で心わしづかみにされた作品です。それ以来亀甲寄せ裂にとりつかれて調査したところ、様々な作品があることがわかりました。そして私自身も祖母や母たちの古い着物の裂を寄せ集めて亀甲寄せ裂を作ってみました。裂の種類はこんな感じです。

・祖母の着物 焦茶地蚊絣
・祖父の綿入り半纏 皂梅茶白茶地縞
・祖母の着物 皂金茶地親子縞
・祖母の着物 金茶地格子黄八丈
・母の着物裾回し 黄丹地無地
・私の着物用バック 臙脂色紋織

などなど、33枚の裂を寄せ裂にしてみました。作品の用途はまだ未定なのですが、現代の暮らしの中のインテリアに取り入れてみたいと思っています。

そして、デザインはプロのデザイナーさんにお願いしようと思いました。お願いしたのはベルリン在住の加賀田恭子さん、アイデアをどんどん実行していく日本人離れしたものすごいバイタリティーあるデザイナーさんです。

亀甲寄せ裂の写真とデザインイメージのラフスケッチを送付し、よせぎれ工房はぜの木のコンセプト「伝統と革新の融合、時空を超えた裂と人のつながり」を伝えましたところ、とっても素敵なヘッダーデザインが届きました。当初私はヘッダーに文字は入れないつもりだったのですが、加賀田さんからお店の看板的に入れた方がよいとの提案かあり、「裂の記憶 人の記憶 つながる つくる」を入れることにしました。また同時に、はぜの木のロゴデザインもラフスケッチを送付してお願いしました。書体はおまかせ〜、にしたところ加賀田さんから「少し細めの明朝体に、ヒゲっぽいのをつけて、リズムや風を感じるような動きを加えてみました」という素敵なロゴが届きました。ロゴ背景の色は、キーカラーをつくっておくと今後の展開に統一感がもてるという提案をしていただき、日本の伝統色の紫紺、桔梗、京紫あたりが好きな色だったので、そのあたりの色見本を見て検討しました。悩みに悩んでPANTONE 2685 Uに決定、日本の伝統色ですと紺青という色に近いです。決めては、ベルリン・ブルーともいうらしいと知ったからです。

こうしてヘッダーデザインとロゴが完成し、2020年10月にnoteデビューしました!

加賀田恭子さんプロフィール
松戸市(千葉)生まれ、別府(大分)育ち、大学から東京、神奈川で過ごして、2020年よりドイツ在中。グラフィックデザインと舞台衣装のデザイン・制作をしています。

https://profiee.com/i/Profile_kyoko

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