読書メモ『本の声を聴け-ブックディレクター幅允孝の仕事-』p93

 しかし、長く支持されてきた本や、あまり売れなくても、著者が長年時間をかけて調べ、書き上げた著作、編集者が精魂込めて作った本というのは不思議な味わいがあるものだ。タイトル、装丁、紙が特別他の本より優れているというわけではない。ただ、読者が時間を掛けて読み継いできた本は、独自の「気」を放っている気がする。

高瀬毅『本の声を聴け-ブックディレクター幅允孝の仕事-』p93

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