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【にいがた】妙高高原森林セラピー

天気予報を見るときいつも、「新潟県って本州のかたちに似てるよね」と思います。 山形寄りの北から、富山寄りの南まで、南北に長いのです。 
今日はバスツアーに参加して、私が住む北寄りから、妙高高原のある南寄りまでエッチラオッチラ日帰りの旅をしてきました。

歩く

ここ半年ぐらいずっと森を歩きたいと思っていました。 山登りはしませんが、自然の中を歩くことが好きなのです。 長い間それをしていなかったので、歩きたいという気持ちが膨らんでいたのだと思います。

標高1300メートル、妙高 笹ヶ峰高原は、全国65か所の「森林セラピー認定の森」のうちのひとつです。 まずは自分が気に入った木に抱き着いて5分、静かな対話。 その後、地元の認定ガイドさんを先頭に、ゆっくりと五感を使って感じながら歩いていきます。

五感を使って癒されるって?

■視覚

池

遠くに見える山、自分の周りの木々の色づき、池のさざ波、足元の色々な形をした落ち葉、そんな景色をゆっくり目でとらえていきます。

■聴覚

せせらぎ

風の音、鳥のさえずり、水の流れる音、誰かが落ち葉をふみしめる音、森の中だからこそ聞こえる音をたくさんひろっていきます。

■触覚

しらかば

木の幹をさわってみます。 暖かい感触の木があれば、ひんやりと冷たい木もあります。 落ち葉の道はふんわりとしていて、足のうらに心地よいです。 普段、足のうらの感覚なんて考えていないな・・・。

■嗅覚

枝空

空を見上げながら風のにおいを感じてみる、針葉樹の葉は、ちょっと指でつまむと精油の香りがする、木立を歩くと木々が放出するエネルギーの匂いする。 このにおいなつかしいなと、こどもの頃の記憶がよみがえります。

■味覚

清水

50年ぐらい前に山に積もった雪が年月をかけて濾過されて、伏流水として流れています。 透明で無味無臭、その冷たさを感じながら50年前に思いをはせて味わいます。 

池のほとり、大の字で寝ころんで見た空

私が見上げた空

空を見上げることは普段でもすることだけれど、大の字に寝転がって空を見上げるなんていつ以来だろう。 

ゆっくりと森の中を歩いた後、池のほとりで少し時間がとれたので、シートを敷いて思いっきり大の字で寝ころんでみました。 目を閉じて、冷たい空気や風の音を感じた後、パッと目を開けてみた空が写真の空。 歩きながら見る空とは違い、自分が固定されていて雲が動いていくという感覚。 少し目をつぶってまた開けると、もう雲の形が変化している。

ぜいたくな、自分だけの時間。 寒かったので15分。

まだまだあるぞ、にいがた

今回は、森を歩きたかった私にピッタリの快適なバスツアーでした。 車を運転しない私にとって、バスツアーで県内をめぐるという、とっておきの手段を発見をした気分です。 日常を離れて、はじめての場所を訪ねる。
まだ知らない場所だらけの新潟、少しずつ親しくなっていこうと思います。

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