ArcSystem2.5と、Reference4比較してみた
はいどうもー。バーチャル派手ドクロ音屋おじさんの、はぜでーす。
いや実際はただの水玉音屋おにいさんです。アイコンと流行りにより過ぎですね?
ということで、タイトルの通りArcSystem2.5とReference4を比較してみました。
なお、ArcSystemはソフト的に2.5ですがマイクはmemsじゃないです。
Reference4のデモキャンペーンでマイクをお借り出来たのでデモしてみたことで二つのソフトを比べることを出来たArc2ユーザーが、ストレートに二つのソフトのいいところ悪いところをお伝えしていきます。
Reference4、ArcSystem2.5より全然いい!!
ということで、何がいいのかお伝えしていきましょう。
ArcSystemは位相をおかしくする。Referenceは位相を正しくする。
まず、僕のモニタ環境は一応信頼できますよということと、この後のレビューの参考で、自宅のモニタ環境がどんな感じか記載していきます。
I/O UA Apollo Twin(Ver1)
SP ADAM A7X
WELLFLOAT A4 の上に乗ってます。
あと一応、ちゃんと商業的なスタジオで仕事もしてます。
で、そのうえで、ArcSystemは位相をおかしくする話。
ArcSystemをインサートすると、明らかに音場が広がったとともに、若干のフェイズ感が聴こえます(耳が慣れれば全く気にならなくなるが)、そして分離感が多くなる感じがしてセンターのボーカルなどの存在感は増す方向、音は割としっかり派手に聞こえる感じ。
Referenceをインサートすると(リニアフェイズ設定で)、
まず音が地味に引っ込んだように聞こえるが、センター定位の音の距離感がしっかりしていることに気づく。
ボーカルが目立つことはないが、前後が見やすくなるので解像感はいいかも。
Arcで作ったMIXがつまらない音に聞こえたりする。
これをふまえて何が起こってるか。を予測すると、
ArcSystemでは、音の周波数特性を揃えることで位相特性がずれてしまっている。これによって左右が分離しているので、音場も広がるし、センターも少し広がることで存在感が増している。
Referenceでは、音の周波数特性とともに位相特性も揃えている。(リニアフェイズ設定の場合)
そのため、センターがピシッとして音の存在感が少し減るが距離感はしっかり出る。
スピーカーの味付けを殺すくらい音が正しくでるように感じるので、気持ちよく聴ける要素は失われがち。
ということで、MIX作業をより高品位に行うためにはReferenceのほうが優れているという結論に至った。
ただし、ArcSystemが良い場合もある。(と思う
そもそもスピーカーの状態があまり良くない中で、トラックメイキングをする場合。
ArcSystemは、音場を広げながら分離感を出して、音の一つ一つが見えてくる。
団子な音の作り方と、しっかり整理された音の違いはわかりながら、楽しく音を聞くことも出来る。し、偏った音になることを防ぐ。
気持ちよさを担保しながら、音を適正にしてくれるArcSystemはけして悪いものではない。
ただし、Referenceがよりモニタ環境としては正確なものを提供してくれるのは間違い無さそうだ。
デモでマイクをお借りして、体験版を使用しているが、製品版を購入する予定なので、また作業に使用しながらレポートしていこうかと思います。