わたしのワンピース
先日、フルタイムで働く子持ち女性社員で有名ホテルのランチに行くという催しがありました。
ドレスコードがあったのですが、特に何も考えずにいつものオフィスカジュアルで行った私。そこまで浮いてはいなかったものの明らかに「しっくり」来てはいませんでした。
反面ママ達はみんな素敵なワンピースを着てブランドバッグを持ち「もう若くないからね」と余裕の笑み。
ショックでした。
(ダメだ。
私もう若くないのに何も対処してない。
ドレスコードに耐える服が必要だ。)
こうして私はワンピースを買う旅に出ました。
いつもはみんなに似合う「最大公約服」を提供してくださるユニクロさんの服を悩むことなく買っています。
クローゼットはユニクロの同じ服でいっぱい。
さながらスティーブ・ジョブズ。
残念ながらユニクロさんでは有名ホテルのドレスコードに耐えるワンピースを見つけることができませんでした。
うーん、困った。
ユニクロさんに頼りきりで、自分の「好き」や「似合う」を探すことを怠け続けた私にとって、お気に入りのワンピースを見つけるのはかなり骨の折れる作業でした。
何店舗も試着をして、確かに悪くないんだけど違うんだよな、を何回も繰り返し、もう最後にしようと入ったショップでナイスな店員さんに出会いました。
体型が細すぎず、着ている服もデザインに富んでいるのに自然で、何とも親しみやすい人でした。
店員さんに薦められるがまま、(いやいや似合わないよ〜)なんて思って試着したワンピースでしたが、思わず「これ買います」と言ってしまいました。
そのワンピースは一際光り輝いていたというわけではないのに、それを着た私が輝いたのです。
「素敵だ」と思いました。
果たして他人から見てどの程度私に似合っているのかは分かりませんが、なんかそんなのどうでもいいと思えました。
私、こういう服が着たかったんだと思いました。
スティーブ・ジョブズの名言、
A lot of times, people don’t know what they want until you show it to them.
多くの場合、人はそれを目で見るまで、自分は何が欲しいのかわからないものだ。
に通じるものがあります。ジョブズ好きというわけではないのですが最近上司が言っていたので。
もう一つ、認めたくはないですが、店員さんに心惹かれていたから、その人が薦めた服が素敵に見えたという効果も否定できないかもしれません。
この魔法が解けないことを祈ります。
今回様々なお店を回ってみて、ショップの店員さんには頭が下がりました。
これまでのユニクロ・クローゼットで全く不満なく生きていた私に、「服をじっくり選んで悩む楽しさ」というのを教えてくれました。
どの店員さんも本当にプロとして尊敬できる方ばかりで、その心遣いは私も日々の仕事や生活に取り入れたいと思いました。
次回のイベントまで1ヶ月。
第二章、カバンと靴を選ぶ旅が始まります。