脳性麻痺児 小学校のこと
本当は生まれた時からの時系列に沿って記録をあげていきたいんですが、中々の作業量なので書きやすいものからやっていこうと思います。
まずは小学校のことから。子どもが生まれてから1つの大きな壁だったので、就学を控えた誰かの役に立てるように最初に書きます。居住地は都内23区です。
文章書いたり消してたりしたら全くまとまらない!ので、先に簡潔に要点だけまとめて、詳細を後述します。
・WISCはボーダーライン層
・教育委員会の見解は特別支援学級が適
・就学先は普通学級
・学校生活 介助員のサポートあり
・オマケ ランドセルのこと
・WISCはボーダーライン層
WISCの説明は割愛しますが、我が家の脳性麻痺児は6歳になる直前に受けました。
結論から言うと結果は親が思うよりも悪かったです。所謂ボーダーラインと言われる層でした。
療育先ではなく半年に一度受診している総合病院にて、はじめましての心理士さんと。新版K式も3歳くらいで同じところで受けましたが心理士さんは別の方でした。
個人的な感想ですが、その日のコンディションや心理士さんとの相性で割と左右されるなと。
家や保育園でできたり話したりしていることが検査ではできなかったことが多く、正直えーもっとできるはず…と思ったりしましたがこれは親あるあるかもしれません。
結局数値をどう扱うか、どう理解するかは親や学校次第かなと思っています。現に小学校では担任の先生からWISCの数値よりも全然できている、と面談で言われています。
・教育委員会の見解は特別支援学級が適
住んでる自治体では教育委員会が管轄の就学相談センターなるものがあり、就学に関する相談をしたい人はこちらを利用することになっていました。
就学先の選択肢としては普通学級、特別支援学級、特別支援学校の中からです。知的な遅れはないだろうと言われていたので、実際は普通学級か支援学級の二択でした。
就学相談センターでの聞き取り、WISCの提出、集団面接を経て、教育委員会としては特別支援学級が適しているのではないか、という判断でした。
インプットは問題ないがアウトプットにやや難ありといった感じでしたが、具体的に言うと文字を書いたり文章書いたりが難しいとのこと。
これはWISCでも、図形を正しく描けなかったり、鏡文字で書いてしまうことがあるかもと指摘されたことでした。恐らく運動発達の遅れからくる手指の動作の拙さが関係しています。
地域によって違いがあるのかもしれませんが、私の住んでる自治体は特別支援教室は全校に、特別支援学級は何ヶ所かに、特別支援学校は1つある、といった感じでした。特別支援教室は普通学級に在籍して授業単位での取り出しというものです。
結果に関してはまあそうだろうな、と。WISCの数値のこともありますし、普通学級で頑張ってついてくというよりは、支援が受けやすい支援学級が子どもためという判断なのかなと思いました。
ちなみにこの教育委員会の判断は強制ではなく、教育委員会と親と意見の擦り合わせて最終的には就学先を決めるという流れです。恐らく最終的な決定権は親にある。
・就学先は普通学級
これがまた複雑でして。
上の子どもが小学校あがる前に家のことは決めなきゃねと夫婦で話して、家を購入し、区内で引っ越したんですね。引っ越し先は大人の足で5分ちょいくらいのところに小学校があって、ああこれなら脳性麻痺児も頑張って歩けるねという話だったんですが、なんと購入した家が学区境にあったようで、本来の学区の小学校はかなり遠くだったんですよ。大人でも15分くらいかな?脳性麻痺児だと30分くらいかかりそうだなという印象でした。
なので学区変更して近くの小学校に行こうとしていたんですが、特別支援学級をお勧めされてまた悩みました。
何故かというのは元々の学区の小学校も、家から近い小学校も普通学級しかなく、指定された特別支援学級がある小学校は、元々の学区の遠い小学校と同じような距離にあって、歩いて登校するのは厳しかったんです。
登校のしやすさをとるか、特別支援学級をとるか…散々悩んだんですが、夫婦的には普通学級に通ってみて、だめだったら支援学級にしてみようという結論に。
やはり登校面で毎日通うことを考えたときの負担感と、たくさんの友達とのコミュニケーションの経験を積んでほしいという希望もあり、普通学級を希望しました。
後者のコミュニケーションの経験〜というくだりは、小さい頃から大人がそばにいてフォローしていた弊害で大人に頼る癖がついており、同年齢の子どもたちとのコミュニケーションの経験が不足しているとSTさんに言われたことがあって、小学校では徐々に大人を頼ることをやめ、クラスメイトと交流を経て、年齢相応のコミュニケーション能力を身につけてほしいという願いからでした。
支援学級になればクラスメイトの人数は減って、大人のサポートは手厚くなります。なのでやっぱりまずは普通学級でやってみてほしいというのが親の気持ちでした。この辺のコミュニケーションの話はまたいつか詳しく書けたらと思っています。
余談ですが、肢体不自由部門がある永福学園も見学に行きました。先生の他に、PTさんなど療法士の皆さんも在籍しており、送迎バスもあります。施設の設備面から見ても脳性麻痺児にはメリットがあると思いましたが、我が家の子どもと同じような状況のお子さんはおらず、どちらかというともっと重度の障害のある子ども向けだと先生からは説明がありました。
・学校生活 介助員のサポートあり
そんなこんなで普通学級の小学校に入学しまして、結論としては何とかやっているようです。
小学校は保育園ほど連絡が密ではないので、あまり小学校での生活の様子がわからない部分はありますが…。
入学にあたって校長先生と面談したときに、他の子と同じようにできない場面が多々あると思うが、できることもあると思うので、大人がつきっきりという形ではなく、所々でサポートをお願いできたらと申し出ました。
実際1学期の最初2ヶ月くらいは介助員さんのサポートを受けていた印象でしたが、後半は担任の先生からも頑張って1人でやっていますと教えてもらいました。
特別支援教室の申し込みをしようと考えていたのですが、担任の先生から今はまだ困り感が少ないので、学年があがって困り感が多くなってから申し込んだほうがいいかもと言われて、申し込んでいません。なので1日普通学級で過ごしています。
実は保育園のお友達が1人もいない小学校で、保育園のお友達がみんな良い子ばかりだったので、前述したコミュニケーションの問題もあり、友達1人もできなかったらどうしよう…と親が悩んでいたのですが、運動会のときクラスメイトの子と肩を組んでいたのを見てすごく安心しました。
・オマケ ランドセルのこと
小学校というとランドセル、ランドセルというと重たい…果たして体幹の弱い脳性麻痺児が背負って歩けるのか、未知数なところがありました。
今はランドセルもいろんな種類があって、リュック型など軽量なものも多いです。
ただランドセルのほうが形がしっかりして、物を詰めても崩れにくい、後ろに転んだときにしっかりクッションになるという点から、ランドセルを選びました。
本人は重い〜と言いながらなんとか登下校しています。ランドセル云々じゃなくて小学生は持ち物多すぎ問題かなと。授業の道具に加えて、水筒、給食着、体操着、上履き、絵の具…これを同時に持って行くの無理ゲーすぎませんか。
ランドセルは肩ズレ防止のためにこちらを購入しました。
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ランドセルはふわりぃではないのですが、使用できます。指の操作が拙い脳性麻痺児も何とか自分で着脱できています。
時間が経ってくると肩ベルトに装着した方のベルトがずり落ちてくるので時々直しています。デメリットはそのくらいかな?これは結構役立ってます。