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葵ちゃんと駆け抜けた日々
はじまりの音
2023年6月18日
オンラインライブTEMPO RUBETにて
この日はみんなご存じ葵ちゃんの誕生日でひとしきりライブを楽しんだ後、葵ちゃんがMCをしていた
かわいらしいMCをした後、告知がありますと小さなパソコンのスピーカーから流れる
次々と画面に表示されるこれまでのライブの題名
ざわめくコメント
私自身ももしや…!!とそわそわしながら画面を見ていた
そして表示された文字
「O-EAST @渋谷 2023/11/17」
現地ライブだと喜ぶ葵ちゃん
嬉しい声で溢れるコメント
そんな中頭を抱える限界大学生がここに1人
「中間テストだだ被りじゃ~~~ん」
これは11月17日Ariaに参戦するためにマジで奔走した
1人の限界大学生のお話である
※この記事は富士葵ちゃんと振り返る Advent Calendar 2023に寄稿したものになります。
他の方が書かれた記事も素敵なものばかりなので、みなさん是非読んでください。
※また、この記事は自語り200%の振り返りの後Ariaの感想の2部構成でお届けします。
自語り部分飛ばしたいよという方は以下の目次から飛んでください
「このタイミングで中間テストって本当だっけ?」
いやいや、勘違いかもしれない。もしかしたら一週間ずれてたり…
そんな淡すぎる希望を抱いて震えた手で友達にLINEを飛ばした。
「ねぇ、去年の中間テストの日程って持ってる?」
幣大学ではテスト日程は全学年公開されているためこのような過去の情報でも参考になる。
過去問でもテストの日程でも情報があればあるほど有利になるといっても過言ではない。
返事は割と早く来た。現代の女子大生はこれくらいの返信の早さであれ。
さて、本命のテスト日程はどうだったのか。
中間テストは10月末から11月末まで。しかも去年と同じ日程ならライブ後にはちゃめちゃ激重テストが控えている…。
しっかりと被っていた。
泣いた~~~~~。絶対親からの許可下りない。
落ち込んだ。すごくすごく落ち込んだ。
なぜか。
実はこの葉桜とかいうやつ、とことん現地ライブの機会に恵まれない。
1stソロライブは高校3年生で受験生ということもあり断念。
2ndソロライブはコロナ禍真っただ中で東京に行くどころか家から出れず断念。
そして遂に来た現地ライブ!は大学生活で最も忙しい中間テスト期間ときた。
が、しかしここで同時に思ったのです。
これ今までで1番ライブに行けるチャンスなのでは?
「そう思ったら説得だ!!!!」
さて、まず葵ちゃんのライブに行くには親の許可という最大の門を突破しなければならない。
昨年12月にあったCAROLでは見事親の許可を勝ち取り池袋にあるharevutaiさんでライブビューイングをすることができたわけだが、その時に効いたのが綿密な計画であった。
何時の新幹線に乗って、どこのライブ会場で、どこに泊まるのか。
これらを時間まで含め詳しく決めた計画書を提出したことによって許可が下りた。
多分今回もこれを出せばいけるだろう。
が、しかし勉強に対する信頼はこれだけでは拭えない。
ではどうするか。簡単な話だ。成績を伸ばせばいい。
幣学部は再試験対象者が多いことで有名で、自身も1年後期から2年の後期にかけて再試験が0だったことは1度もない。ポンコツすぎる。
そんな私が3年生という大学生活最も忙しいと言われている中、再試験0だったら親からの信頼を得られるのではないか?
というか「勉強と両立できないからだめ」と言われて諦めるのはあまりにももったいなすぎるのでは??
ということで勉強嫌いなことで有名な葉桜はもう超頑張った。
そんな簡単に成績伸ばすとか言うなよ~バカタレェ~~とか思いながらもめちゃくちゃ頑張った。
辛すぎてひっそりと泣いた夜もあった。
多分、大学受験のときより頑張っている。推しは偉大なり。
中間テストに向けた勉強をしているときはオーバーラインとAnityaをずっと繰り返し聞いていた。
「諦めたくないんだ なりたい自分を」
「全然上手くいかなくて 散々な日が続いたって それでも進むしかないんだよ」
この歌詞が勉強中辛かった気持を何度も支えてくれた。
特にAnityaの歌詞は大好きで、いつもいい成績を残せなくてやっぱり今回もダメかもしれないと思ってしまう気持ちをそれでも今はやるしかないと思わせてくれる。
テスト期間もこの科目ダメだった~~明日の科目のモチベーションなくなっちゃったなぁってときもこの2曲を聴いてまだ頑張れると思えた。
突き抜けるような高音と青空が目の前に広がっているような声の響き。
私は何度葵ちゃんのこの歌声に背中を押されたんだろう。
そう思ってまた机に向かうことができた。
8月10日
再試験対象者発表日。
再試験対象者は科目名の下に自分の学籍番号が表示される。これに載っていなければ合格。
お気づきの方もいるだろう。大葵菊祭で開催されるお話し会前日に発表だった。
再試0だったら2人に褒めてもらうんだ…!!
そんな気持ちで一覧を開いた。
「ない…ない!?」
ない。番号が書いてない。
再試対象者のところに自分の学籍番号がない。
どの科目にも再試対象者のところに自分の番号がない。
「再試0だ~~~!!!!」
こうして再試験0を勝ち取ったのだ。
よく乗り越えた自分。
マジで辛かった。でも頑張れた。
葵ちゃんのおかげで頑張れた。
直接的に葵ちゃんは私のことを応援はしていない。けれど心の中のちび葵ちゃんのおかげで近くにいるような気がした。
この期間はちび葵ちゃんと一緒に駆け抜けたと思う。
これは後日談であるが、この後しっかりと大葵菊祭で2人に褒めてもらい、後期も頑張ってねと言って貰えた。幸せすぎ。
「あとはライブの日を楽しみに待つだけ」
再試0を盾に無事親の許可を勝ち取り、後は11月17日を楽しみに待つだけとなった。
もちろん、10月末から中間テストが始まり、加えてサークルの活動も佳境に入っていたためかなり多忙ではあった。いや本当に多忙だったな。
が、少し運がよかったのか1番重い科目はライブ前に終わる日程になっており(これが終ればライブ…これが終ればライブ…)と何回も頭の中で素振りをしていた。
葵ちゃんに会えるから。
ライブではどんな曲が来るだろう。
新曲とか歌ってくれるのかな。
みんなでコールアンドレスポンスできるのかな。
これまで参加できなかった分みんなと楽しみたいな。
11月17日に近づけば近づくほど葵ちゃんに、みんなに会いたい気持ちが大きくなっているのを感じていた。
なんならAriaのセトリ予想をしたプレイリストまで作っていた。
今思うと楽しみにしすぎていて我ながら笑ってしまう。
でもそんなことをしてしまうぐらい本当に楽しみだった。
来たる11月17日Aria当日
それはそれはもう1日中そわそわしていた。
友達にライブTシャツを見せびらかし、各所方面に「私今日東京にライブ見に行くから!!!」と言いふらしていた。
その成果?もあってか普段は少し時間がかかる実験を爆速で終わらせることができた。実験メンバーのみんなありがとう…。
後は当日の天気が大雨ということで新幹線が止まらないかが心配すぎたので暇があれば新幹線の運行状況を見ていた。
あの日に限ってクラス内で私が1番新幹線の運行状況について詳しかったと言っても過言ではないと思う。
でもさすが葵ちゃん。そんな私の心配とは裏腹に新幹線が止まることはなかったし、なんなら東京に着くころにはしっかりと晴れていた。
渋谷駅に着いてからリュックをロッカーの中に入れ、必要最低限の荷物とペンライトをもって会場に向かった。
いよいよライブだ!!
富士葵 活動6周年記念ライブ『Aria』の感想
みなさんお待たせしました。
本編(?)です。
ここからはAriaの感想をざっくりと話していきます。
まず私はあのオープニング映像にめちゃくちゃに泣かされました。
これまでにあった軌跡を辿っていくつもの扉が開かれる映像を見ていつの間にか涙が出ていました。
そして、これから新しい扉を開くところを見届けることができるのもたまらなく嬉しかったです。
そして始まったライブ!
1曲目に「Revive the world」が来るというのは予想していたのでなんか嬉しかったです笑
新しい幕開けにふさわしい明るくてポップな曲調がライブ会場に響き渡り会場の熱気はもう最高潮になっているような気がしました。
2曲目に「テイストレス」!
これは最前にいた特権だと思うのですが、ダンスがとてもよく見えるうえに表情もしっかり見えたような気がします。
テイストレスは自分のなかなか言えない本音を淡々と、でも少し寂しそうにこぼしていく歌だと思っているので、こころなしか儚げな表情であったように見えました。
3曲目に「永遠観測」
大好き。
O-EASTの音響で聴けてよかったなと思う曲ランキングトップ3に入ってます。葵ちゃんの歌声にぶん殴られた。
アップテンポでロック調の曲はやはりライブ映えして、自然と腕が動いていました。
そして、この曲で改めて「やっぱり現地来てよかった~~~~!!!」と心の底から思いました。
4曲目「Eidos」
5曲目「MY ONLY GRADATION」
6曲目「Coke=High」
なんと3曲連続ロック曲。
この3曲を休憩も入れずに歌い切ったことにびっくりしました。
私は腕の痛さなんかもう何も考えずにひたすらに腕を振って、クラップをしていたと思います。めーーーーっちゃ楽しかった。
サイリウムの色の変化もすごく綺麗でしたね。
Eidosはやはり青色が多い印象だったのですが、MY ONLY GRADTIONは
みんなの好きな色がそれぞれ照らし出されていて、Coke=Highでは一気に赤色に染まったように見えました。
この後のMCでは「このゾーンやばすぎだろ!!」と過去の葵ちゃんを笑いながら責める場面もありました。
自身でもロックの曲調が苦手、似合わないと言っていた葵ちゃんがまさかの3曲連続で歌いあげたその裏には私たちには想像もできないほどの努力があるのだろうなと感じました。
いつか生バンドのライブやってくれ~~~!!
7曲目「クリティカルシンキング」
8曲目「コヨーテ」
MCを終えた後ダンスの構えをとって猛スピードでサイリウムの色を変えたのは私だけではないでしょう。
構えだけでなんの曲をやるか分かってしまう歌劇団。大好きすぎます。
クリティカルシンキングのスクリーンに映し出されていた歌詞が、MVのオマージュみたいでよかったなぁという印象があります。
コヨーテは2ndソロライブの演出がブラッシュアップしており、大きくうつしだされた葵ちゃんの影がまるで室内なのに太陽が大きく葵ちゃんを照らしているかのように見えました。
もしかしたらこの太陽は私たちが光らせていたサイリウムの色だったりするのかなと考えたり。
9曲目「エールアンドエール」
10曲目「応援×1000倍返し!!」
めっっっっっっっっっっちゃ楽しかった
コールアンドレスポンスが楽しすぎました。
葵ちゃんもMCで話していたのですが、声出しアリのライブをできるのは実に4年ぶりだとか。
4年前のライブは前述したように参加できていないため私は初の声出しライブだったのですが、もうこれが楽しすぎた。
これも現地で参加できてよかったなと思った瞬間でした。
腕の痛みも、明日声がガサガサになることもすっかり忘れてコールアンドレスポンスをしてこれがずっとやりたかったんだ!と嬉しかったです。
バックで流れている映像もすごく素敵でしたね。ドアップで近づいてきたキクノジョーには会場でも「こっちくんな笑」という笑い声が聞こえてきていました。
11曲目「ミルクティ」
12曲目「雨降るスノードーム」
ミルクティがライブで聴けると思わなかった私。心の中で膝から崩れ落ちました。
この曲はどのCDにも収録されておらず、1stソロライブで歌ってからなんだかんだでライブで歌ってきていなかったので(ような気がする。違ったら申し訳ないです)まさか、現地ライブで聴けるとは思いませんでした。
ミュージカル曲調でゆったりとした葵ちゃんの歌声とともに背景も徐々に色を変えていったのがとても粋な演出でした。
そして、同じ背景のまま雨降るスノードームへ。
この曲では葵ちゃんが一つ一つ大事なものを振り返るように大切に歌っていたような印象があります。バス停で雨宿りをする葵ちゃんや、時間が経って見えなくなった時刻表を誰かを思いながらみつめる葵ちゃんが素敵でした。
雨降るスノードームの演出はどのライブでも素敵で大好きです。
13曲目「8分19秒」
この流れなら「まだ希望に名前はない」とかくるかなと思っていたのでめちゃくちゃ動揺しました。
動揺しすぎてへっ??とかいう素っ頓狂な声が出ていたと思います。周りの人ごめん。
これまで優しく歌い上げていたのとは変わって心の中にあるどうしようもない激情を吐き出すような歌い方とそれを際立たせるような演出に私は少し泣きそうになりました。
ラスサビで射した一筋の光を私はきっとこの先も忘れないだろうなと思います。
14曲目「くじら」(新曲)
大好き(2回目)
イントロから心の臓に響くような重厚感のあるメロディにぶん殴られました。O-EASTの音響でよかったと思った瞬間No1です。
事前に新曲があるかもよ~?と本人から匂わせがあったのでどんな曲調だろうと楽しみにしていたのですが、個人的にはめちゃくちゃ刺さりました。大好き。
現地で聴いていたときは音響と壮大なメロディに合わせて歌う葵ちゃんから目が離せませんでした。
あの瞬間はサイリウムもまともに振れていたか覚えていません。それくらい見入ってしまっていたのです。
MV、配信待ってます。
15曲目「Bouquet」
個人的に現地ライブに参加して1番好きになった曲はこれです。
ライブのエンディングにふさわしい、でもまだまだ続いていくんだよという気持ちが「最後に笑うべきは私でしょう」」という歌詞に乗っかって伝わってきたなぁと思います。
葵ちゃんの上にノジョさんが色とりどりの花びらを散らしているのも素敵で、ライブは葵ちゃんがメインになるけれどその裏にはしっかりとノジョさんが支えてくれているんだなと思いました。
新しい幕開けのスタートにふさわしい曲でした。
アンコール1曲目「はじまりの音」
大好き(3回目)
爆速アンコールを終え、出てきたのはライブ衣装の葵ちゃん!
この曲ではみんなも一緒に歌ってと合図を何回も送ってくれたのが印象的で、音程も声量も何も気にせずみんなで一緒に歌えたのがすごく楽しかったです。
アンコールの一発目にはじまりの音を響かせるのがなんとも粋なセトリだなと思いました。
アンコール2曲目「キミの声が聞こえる」
大好き(n回目)
この曲はFCで初めて音源を聴いたときから「富士葵」を構成する要素が各場所にちりばめられていて好きだなと思っていた曲なのでライブでやってくれたのは本当に嬉しかったです。
「大丈夫」という言葉がいつにも増して力強く感じたのは私だけではないと思います。
青という色はときに冷たい色という印象を与えますが、この曲を聴くと凛々しく何者にも負けない力強さを感じる色で葵ちゃんみたいだなと思ってしまいます。
この曲は裏で鳴っている楽器がすごくかっこいいので生バンドでめちゃくちゃ聞いてみたい曲個人的No1となっています。
アンコール3曲目「秘密を聞いてよ」
葵ちゃんのライブの最後の曲と言えば「ユメ⇒キミ」だったのですが、「秘密を聞いてよ」でかなりびっくりしました。
ですが、この曲の「離れたくない 君と離れたくない」という歌詞で納得してしまいました。私も離れたくない(涙)
今回のAriaでは葵ちゃんが何回も観客にむかって手を振ってくれたことが印象的ですが、この曲は特に何回も目を合わせて手を振ってくれていたように思います。
葵はちゃんとみんなのこと見てるよと言ってくれるような気がして終わるのが寂しい気持ちだけどまた前を向けるなと思わせてくれました。
最後に
私はこのライブに行けて心の底から本当によかったなと思いました。
私のような学生ではライブに行きたくても親の許可が下りなくて行けない!という方も一定数いるでしょう。
そんなときは「親にとって何が原因でダメなのか」と追及して自分なりに考えてみるといいかと思います。
ライブは配信でも十分楽しめますが、現地の熱気は何にも代えがたい大切な思い出になります。
今回私は勉強をしっかり頑張るからライブに行かせてくれと頼みましたが、その過程は楽なものではありませんでした。
けれど何かのために頑張れたという実績は自分にとって勲章になったので辛かったけれど頑張れてよかったなと思いました。
これも躓きそうになったとき、辛かった時背中を押してくれた葵ちゃんがいたからでしょう。
そんな葵ちゃんが新たな扉を開けて前に進みました。
こんどは私たちが寄り添って、時には背中を押す番になるのでしょう。
みんなで歩いていきましょう。
そんなわけでよっしゃいくぞー!!