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【創作BL】シスコン貴公子の真実の愛⑩

 目を覚ましたのは、長屋とは違う、ふかふかの柔らかいベッドの上だった。

 ぼんやりと身体を起こすと、すぐ傍にいたレオンが、「おはよう」と、声をかけてくる。

 気を張っているところで、急に走り、そこにアルコールを投入した結果、意識が遠のいた。目覚めたところで思考がまとまるわけもない。

 結局、どうしてサーヴェイ家の人間の悪事を事前に察知して、憲兵を手配できたのか、まったく見当がつかなかった。

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2,141字
万が一続きで中編サイズのものを書くことになったときには、500円に値上げします。(たぶんない)

子どもの頃に自分を助けてくれたレオンに忠誠を誓い、あれこれと世話を焼くルゥ。美形で賢い貴公子のレオンには、唯一の欠点があった。それは極度の…

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