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左から右へ、そしてストンと真ん中へ

☆今日の画像は、娘が生まれた頃の僕のパン

7〜8年くらい前かな

それまでメロンパンばかり焼いてた自分が、何かを変えなきゃって,思い始めた頃のパン達です

何をしたらいいのか分からない迷いとか、外からどう見えるかに重点を置いていたことが窺えます

このところ、奥さんの蔵書の一冊をずっと眺めてます

それは、パリのパン屋さんを紹介したもの,なんですけどね

自分が焼くパンに、僕がずっと追い求めてるのは、パンの本場の人が見て、なんら遜色ない様なものでありたいって事なんですけど

最近、自分が感じている、自分が食べたいなぁと思うパンへの解像度が上がってきていて
→焼きたいなぁの前に,食べたい、が来ちゃってますな笑笑、でもこれ大事!!

それは、若き頃の自分が惹かれた、都会的で洗練されたシュッとした感じ、とはちょっと違うし

ここ何年か意識してきた、まるで畑から掘り出した様な田舎っぽいゴロゴロ感、っていうのとも,また違う

まさに,この本にあるPhilip Martinのパンドセーグルや、Bread&Rosesのブリオッシュ・アランシェンヌ、Le Boulanger des Invalidesの編みパン/ラ・トレッス、Laurent Ducheneのシリアルのパンが,僕が今思うパンそのもの

Julianのクロワッサンのクシャっとした感じとか最高!

究極はPichard!!
洗練され過ぎず、どこかほっこりとする、感じ

カンパーニュの佇まいは,雰囲気たっぷりだけど、酸味は殆ど無くて、料理の味を消さないって、最高じゃん

Pichardは、このパンを薪窯で焼いてる

この何年かの自分を振り返ると
一度左に振り切って

その反動で,大きく右に振り切って

やっと今、そのちょうど真ん中に目が行っていて 

食べやすさ、にかなり照準を絞ってきてる

そんな今の自分に思うのは,これまでにないほど自然体で、肩の力が抜けている事

こうでなきゃ,こうあるべき、みたいな、頭が先に立ったものじゃなくなったって感覚

外からどう見えるかよりも
もっと単純に、その時の自分が食べたいなって思うものを焼いていこう
だったり

これから、僕らもお客様も共に、更に歳をとっていく中で、長く親しんでいけるパンと,求められる限りそれを焼き続けていく自分たちの在り方も、大事に考えて方向性を探していきたいなって

そう思ってます

そして,それはきっと、受け取ってくださる方の気持ちも心地よくするって、思うんです

あ、因みに,今週のメニューにあるパンブリオッシェ(')840円☆

よくあるブリオッシュとは、シュとシェが違うのと,頭にパンが付くのには理由があって

ブリオッシュとパンブリオッシェの違いはそのライトさ、にあります
#パリのパン屋
#パンブリオッシェ
#和歌山パン屋

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