お金の話も、パン作りの話も、同じテーブルでしなくちゃ、ね
ありがたいことに、専門学校で、週に一度パンの授業を担当させて頂いてるのですが
その実習で、その日の課題のパンを素材に
簡単にですが、販売計画、開業計画みたいなものを、さーっと話す事があります
謂わば、パン作りを仕事とする、お金に変えていく、対価を得る
そんな考え方の道筋みたいもの、なんですけど
例えばドーナツの作り方を習ったとします
そのドーナツにかかる原価が幾らで、どんな売り方が出来て、それにはどんな設備や経費が必要で、どんな場所で、どんな魅せ方をすれば良いか、それには人手がいるのかどうか
それによって、1日でどれだけの売り上げが見込めて、ひと月でいくらになって、それをどう分配し、どれだけ自分の手元に残るのか
そうそう、1日の労働時間や、お休みも忘れずに取り入れなきゃなりません
この時に大事なのは、ドーナツひとつの販売価格をどう決めるか、で
生徒はみんな、結構安く安く決めがち、なんです
これって、まさにデフレ社会に生まれて育ってきた影響だなって、つくづく感じるのですが
きちんと自分の仕事にプライドを持って価格を決めて、胸を張ってお金をいただく
そんなプロとしての心構えを築いていくには、このシュミレーションって、大事な積み重ねだと思ってるんです
この精神は、何も自営に限った事だけではなくて
企業に勤めるにしても、自分の仕事の価値をしっかり見極めて、お給料の交渉をしていくってのは、これから本当に大切で
逆にその交渉をしていく事で、企業全体の仕事をきちんと把握して、自分の役割がなんなのかを理解して、やりがいに繋げていく、そんな社会人としての自分の居場所を作っていく効能も大いにあると思っています
趣味ではない故の厳しさがある
時には譲れないものを譲る賢さ、もっと言えば狡猾さも必要かもしれません
一度そこを体験しておくことは、物事をフラットに見ていくには、すごく必要なことだと思うんですよね
そこでくじくたる想いをしてこそ、自分のやりたいこと、理想を実現するためには、何をどうすればいいのか
そんな現実と戦っていく気概が持てると思うんです
だけど、趣味ではないからこその楽しさ、幸せ、やり甲斐もあります
心を込めて作った物を売る
そのシンプルで真っ直ぐな思いの実現と維持には、しなきゃいけないことがあるんです
そう、だけどワクワクは忘れちゃいけません!
これ大事☝️
パン屋さんが集まると、パンの作り方や素材の話に花が咲きます
だけどもっとオープンにお金の話ができるような業界になればいいなって思います
老後のことや、できれば貯蓄、投資にまで話が及ぶと素敵だなっと
ここまでできるようになった時こそ、日本のパン屋も世界と肩を並べたと言えるのかもしれません
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#開業計画
#和歌山パン屋
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