人の目の位置と、いいパンの関係性
最近、物事の質を上げるには
寝食忘れてその対象に没頭する事よりも
寧ろ、如何にそれ以外の物事に熱量や機会を割いているか、または割いてきたかにある
そんな風に思ってたりします
表現したい質感にもよるとは思うんですが
何かこう、安堵だとか、大らかさとか、抱擁感、安らぎみたいなものを伴った
相手に緊張感を与えない、そんなモノ作りや表現に於いては
取り組む対象との距離の取り方が大事だなって思うんです
草食動物と違って、ヒトは目が顔の正面に付いてますよね
故に、基本、視界が狭くて、どうしても目の前のことに没頭しやすい生き物だと思います
だけど、そこが結構落とし穴だなって思っていて
そのせいで結構いろんな配慮に欠けるなーとも思う
物事が活きるには、それ以外のものとのバランスや調和が凄く大事だと思うんですよね
この数年、いろんなパンを見てきました
で、これはヤラれたなと思ったり、食べながらホッと安らぐ自分が居るなと感じた時に
そのパンの作り手さんの経歴をみると、実はもともと別のお仕事をされてたとか、非常に多趣味でいろんなことに造詣が深い方である割合がかなり多いんです
特に元々建築関係の仕事をされてた方の割合が凄く多い
これってパンが、暮らしの中でのパンの立ち位置、つまり食や糧として活きる環境を、俯瞰や引きで眺めることができる故によく知ってらっしゃるから、なんだと思うんです
逆に言えば、そういう感性のある方がパンに行き着く事自体が、パンの本来あるべき立ち位置を表してるように思う
パンが大好きだからこそ、適した距離を保ちたい
そう心がけてます
あ、大切な人たちとも、ですね
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?