MTG非公式フォーマット「パワー99 」《肥えた緑甲羅》
パワー99とは
マジック・ザ・ギャザリング (MTG) の非公式フォーマットでいろいろ細かいことを省くと、レガシーリーガルかつ使用可能期間内にWisdom Guild (wisdom-guild.net)のトリム平均価格が100円以下になったレア、神話レアのカードのみが使用可能な構築フォーマット。
細かいルールについては以下のmtgwikiのパワー99のページを確認してみてほしい。
パワー99 - MTG Wiki
前書き
2024年8月26日、モダンで《有翼の叡智、ナドゥ》がほぼ全てのマジックプレイヤーの予想通り禁止された。しかしそのちょうど1週間後、パワー99ではそのナドゥと同等の能力を持ったカードが静かに解禁されていることをご存知だろうか。
それがブルームバロウからパワー99に加入した《肥えた緑甲羅》だ。
《肥えた緑甲羅》は新セットのフルスポが出揃うとパワー99ディスコード内開催される値段予想会(新セットのカードが解禁日にパワー99入りするかしないかの予想をする会)で満場一致でパワー99入りが予想され、そしてBLB発売の1か月後に予想会参加者の想像通りにパワー99解禁となった。
《肥えた緑甲羅》
《肥えた緑甲羅》は自身も含めたパワーよりもタフネスが大きいクリーチャーが戦場に出るたびに、悪名高き《有翼の叡智、ナドゥ》とほぼ同じ能力が誘発する。これだけ簡単にアドを稼ぐことができるとスタッツが貧弱になるかと思いきや、到達 4/6 であり火力ではなかなか落とされることはなくブロッカーとしても頼りになる。
また、自身の土地が10枚以上あると全体+2/+2修整も一見インクのシミのような能力だが、自身の誘発型能力のおかげでいつのまにか達成していることが多く、条件さえ達成すればマナクリでも最後の押し込みに一役買ってくれるくらいのスタッツになる。
デッキ紹介
《肥えた緑甲羅》を主軸にしたデッキを2つほど作成してみたのでサンプル程度に載せておく。
どちらも序盤にマナ加速して《肥えた緑甲羅》を出し、緑甲羅が出たあとはタフが大きいクリーチャーを唱えてアドバンテージを稼ぎアドバンテージ差を押し付けて勝つ。また、《肥えた緑甲羅》を引けなかったとしてもマナ加速して中盤に高マナ域の1枚で勝ちうるカードを叩きつけてカードパワーを押し付けて勝つこと目標にしている。
・バント亀
クリーチャーだけで見るとシミックカラーだけでも優秀なクリーチャーそろっていたが、ほぼ万能除去の《拘留の宝球》と《エルズペス、死に打ち勝つ》を使うため白を足してバントカラーでまとめた。
《肥えた緑甲羅》を誘発させる目的で採用した《幻惑する水底種》は1枚で3回能力の誘発がさせられ、《もう一杯》でブリンクすると手に負えないくらいにアドを稼いでくれる。
最悪《肥えた緑甲羅》が引けなくてもマナクリ経由で中盤に《乱伐者、ボニーポール》や《夢さらい》を唱えることで相手に圧力がかけていく。
・アブザン亀
《つぶやき林》がパワー99に参入し、《包囲サイ》が採用しやすくなったアブザンカラー。もちろん、《包囲サイ》もタフの方が大きいので採用している。
出ている土地が7種類以下で《肥えた緑甲羅》、《屍花》どちらかが先に場に出ている状態で残りのもう一枚が出ると、亀の誘発で土地がめくれ続ける間 0/1 植物トークンが出て亀の能力が誘発し続けるコンボを決めることを目標として構築した。途中でコンボが止まってもクリーチャーか土地を出すことで再度誘発させられるのもお手軽で良い。
マナ加速から中盤に出してマウントとる用のカードにはPWの《秘宝探求者、ヴラスカ》を採用した。
あとがき
《肥えた緑甲羅》が無限に味がするせいで、勢いに任せてこの記事を書いた。パワー99は毎日使用可能カードが増え続けるフォーマットなので、タフの方が大きいクリーチャーが参入するればするだけ亀の可能性は広がっていく。この記事を書いている間にも《好奇心の神童、ケラン》が帰ってきており、バントの亀デッキにはケラン採用した方が良いかもしれない...
パワー99の動きでいうと10/20に秋葉原あずまや様で大会が開催されるようだ。
あずまや様の大会はローテ最初の店舗大会であり、自分も参加予定なので参加者が多いと嬉しい。もし、今回の記事で少しでも興味を持っていただけたら参加を検討してみてほしい。