見出し画像

MTG非公式フォーマット「パワー99」秋葉原あずまや大会レポート

パワー99とは

マジック・ザ・ギャザリング (MTG) の非公式フォーマットでいろいろ細かいことを省くと、レガシーリーガルかつ使用可能期間内にWisdom Guild (wisdom-guild.net)のトリム平均価格が100円以下になっレア、神話レアのカードのみが使用可能な構築フォーマット。

細かいルールについては以下のmtgwikiのパワー99のページを確認してみてほしい。
パワー99 - MTG Wiki

前書き

今回の大会は久しぶりの店舗開催かつ今ローテーション最後の紙のパワー99大会。《群れの渡り》や《太陽の栄光、オターリ》、《プロフトの映像記憶》など発売後1ヶ月であまり評価されていなかったが後に評価され高騰したカードが使える最後の大会になる。環境最後という事で今期1番強いデッキが決まるとあり、パワー99界注目(当社比)の大会となった。

使用デッキ バントランプ

・フィニッシャー枠

《乱伐者、ボニー・ポール》はサンダージャンクションから参入したパワー99界注目カード。着地するだけで対処必須な相棒の《ボー》が出てくるだけでなく、場にすでに他クリーチャーがいれば攻撃時誘発で1アド取らせてくれたりと出すだけで相手に圧力をかけられるカードになっている。

《作業場の戦長》はパワーと継戦能力を備えたカード。《スラーグ牙》とどちらを採用するか悩んだがトランプを持っている事、《エルズペス死に打ち勝つ》を唱えた次のターンに奇襲コストで唱えることを考えたとき、《スラーグ牙》よりも強く使えると思いこちらを採用。

《有角の湖鯨》は軽い除去の出来事呪文と重い本体が合わさって青系の遅いデッキにはほぼ入るであろうカード。本体性能も瞬速と護法②がソーサリー除去の主流なパワー99だとより対処をし辛くさせ序盤、終盤活躍の機会が多い1枚。

《夢さらい》は言わずと知れた青白系のフィニッシャーカード。出して定着してしまえばこれ1枚で勝うる。《乱伐者、ボニー・ポール》の攻撃誘発との相性も地味に良いのがえらい。

・ランプ枠

《好奇心の神童、ケラン》は2ターン目に呪文面を唱え3ターン目に4マナから自身や後述の《真面目な身代わり》を唱えられる。3/4 飛行 警戒 と本体の性能も申し分なく攻守にわたって活躍してくれる1枚。

《真面目な身代わり》は、最近参入しパワー99の6マナのカードの価値を上げた1枚。3色デッキのそこそこ辛いマナ基板を安定させつつ、4→6マナジャンプから次のターンに《乱伐者、ボニー・ポール》を唱えて自身で攻撃すればドローとマナ加速の能力を誘発させられるので好相性。

・除去枠

《拘留の宝球》は、パワー99で青白が強い理由になっている1枚。万能除去かつ同名パーマネントがあれば全て追放してくれる。サンダージャンクションの特殊枠で再録され供給も過剰なので来期も安心して使えそうなのもありがたい。

《エルズペス死に打ち勝つ》スタンで使われたカードがパワー99で弱いはずがなく… 唱えた次のターンは、相手が唱えるクリーチャー以外の呪文が2マナ重くなるのでフィニッシャーを出しやすくなるうえに、打ち消しや破壊でフィニッシャーが対処されても3章で返ってくる。このカードを唱えた次のターンに《作業場の戦長》を奇襲コストで唱えると脳から快楽物質が出るとかでないとか…

・マナフラ受け

《ガチョウの母》は、序盤出しても飛行と及第点なパワータフネス、ゲーム後半ならフィニッシャー級になりつつ食物も生成してくれるのいつ引いても嬉しい1枚。前述の《好奇心の神童、ケラン》の攻撃誘発でも自身の食べ物トークンをサクってドローに変えられるので好相性。

《樹海の幻想家、しげ樹》は序盤は墓地肥やし+マナ加速に、後半は魂力能力で墓地に落ちてしまったカード回収とリソース面で活躍してくれる。序盤に墓地を肥やしておくと《乱伐者、ボニー・ポール》や《エルズペス死に打ち勝つ》で後半になにかしら引っ張って来れるのが地味に強い。

大会結果

※試合内容は記憶を頼りに書いているため内容が間違っている可能性があります。間違っていた場合は申し訳ありません。

・青白コン ❌❌

1戦目は《真面目な身代わり》でマナを伸ばし《ボニーポール》や《夢さらい》を唱えるも、《神秘の合流点》や全除去で時間を稼がれお相手の《霊異種》が着地。こちらの除去がほぼソーサリータイミングの除去しかなく《霊異種》が対処できず、ブロック不可になった《霊異種》が止められず敗北。

2戦目は《信仰縛りの審判官》が2体並び空中からライフを削られる苦しい展開に。除去や《ガチョウの母》で何とか対処しつつマナを伸ばしサイドから入れた《岩山鎧のベイロス》を唱え攻勢に回ろうとするも、お相手の《霊異種》がブロック後自身ブリンクでダメージが通らず。序盤に《信仰縛りの審判官》に削られたライフを《霊異種》にしっかりと刈り取られ敗北。

・トリコミッドレンジ ⭕️❌⭕️

1戦目は、序盤お相手の《城砦の近衛兵、ピピン》、《フェールス・ロキーリク将軍》、《ミラディンの十字軍》でライフを詰められる。《有角の湖鯨》呪文面でなんとか時間を稼ぎ《エルズペス死に打ち勝つ》で《ミラディンの十字軍》を除去。次のターンの《作業場の戦長》を奇襲コストで唱えライフと盤面を取り返す。最後は《乱伐者、ボニー・ポール》を追加し盤面で押し切って勝利。

2戦目は《ガチョウの母》や《作業場の戦長》並べるもお相手の《ミラディンの十字軍》のプロテクション緑でブロックさせてもらえず、《高貴王の野心家》と《処刑者の要塞》で強化された《ミラディンの十字軍》に攻撃を通されて敗北。

お相手の《運命の大立者》と《フェールス・ロキーリク将軍》を《有角の湖鯨》の呪文面や《拘留の宝球》で対処して序盤を凌ぐ。こちらの場に何もない状況で《太陽の栄光、オターリ》を投げられるも《エルズペス死に打ち勝つ》でしっかり追放除去し、返しのターンで《作業場の戦長》を奇襲コストで唱えてその後は盤面のパワーで押し切り勝利。

・エスパーコンボ ❌⭕️⭕️

1戦目は《蒸気核の学者》や《機知の勇者》などでもりもり墓地を肥やす相手に干渉できず。お相手が《戦慄衆の指揮》で墓地に落ちた《果敢な血王》と《極上の天使》と他のクリーチャーを蘇生し急に20点ダメージが飛んできて敗北。

2戦目は、序盤から《怪しげな密航者》と《蒸気核の学者》に殴られ墓地を肥やされつつもサイドインした《貪る死肉漁り》がライフゲインと墓地掃除に大活躍しコンボの成立を防ぐ。試合を長引かせた末に《乱伐者、ボニー・ポール》と《作業場の戦長》のパワーで押し切って勝利。

3戦目、お相手はメイン戦で墓地肥やしを目的にしていたルーティング能力を《ドレイクの安息地》と《プロフトの映像記憶》の誘発の種にしてのビートプランに。飛行戦力に対しては《乱伐者、ボニー・ポール》の到達で、《ドレイクの安息地》からのトークンに対しては《拘留の宝球》で対応。最後は《乱伐者、ボニー・ポール》や《ボー》、《作業場の戦長》など大型クリーチャーで押し切って勝利。

感想と反省点

始めにパワー99大会を開催してくださった秋葉原あずまやさんと対戦してくださった皆さんに感謝を。

大会結果はスイス3ラウンドで2-1、10人中4位という結果に。《拘留の宝球》で場に出ている他の《拘留の宝球》を追放できなことを知らなかったり、《眠らずの蔓茎》のトランプルを忘れていたりとプレイミスを挙げたらキリがないくらいだったが、何とか勝ち越せたのはデッキが強かったおかげだと思われる。

デッキの改善点としては、サイドボードの墓地対策と置物対策が過剰すぎたので枚数削って《神秘の合流点》などインスタントタイミングで動ける重めのカードを入れてみるといいかもしれない。

大会宣伝

今期の紙で行われるパワー99大会は今回の大会で最後になってしまったが、MOではローテーション最終日の9/8にクラゲ様が主催するパワー99の大会が開催されるようだ。
パワー99お別れ会2024 - Tonamel
パワー99で今期お世話になった《群れの渡り》をはじめとした、来期は使えなくなってしまうカードたちに今までの感謝と今後の再会を願って参加してみてはいかがだろうか。

いいなと思ったら応援しよう!