
シンザン記念の足跡 シーキングザパール
シンザン記念。名馬が輩出される大事な一戦でもあるこのレース。
名馬『シンザン』の功績を評し創設された京都1600m。
このレースをきっかけに世界に飛翔した名馬は多く存在する。
天皇賞春 宝塚記念を制覇した”気まぐれジョージ”とファンに呼ばれた
『エリモジョージ』
名馬『ウオッカ』の父 親子2代ダービーを制覇した
『タニノギムレット』
近代における伝説の最高到達点 彼女の瞳に何が映るか
『アーモンドアイ』
そして、日本競馬界が世界に飛翔するきっかけになった馬として今回この馬の話をしたい。
時は1996年小倉での3歳新馬戦を皮切りに彼女の旅は始まった。
ジョッキーは現在レジェンドとも評される名手武豊騎手。
年内は新馬戦とデイリー杯3歳Sを勝ち4戦2勝
彼女の4歳開始は新年のシンザン記念であった。
1997年1月15日曇り空の京都競馬場 馬場の状態は良馬場での開催であった。
1番人気 デイリー杯3歳勝ちの『シーキングザパール』
2番人気 後のシンザン記念勝ち『ブレーブテンダー』
3番人気 2000年にスプリンターズSを制覇する『ダイタクヤマト』
レース展開は、1枠から飛び出した『ワンダーワイズリー』
3番手にダイタクヤマトがつける状態でレースは展開する。
京都3コーナーから4コーナーにかけてゆったりとした展開。
やはり若駒には厳しい坂この坂で集団が圧縮される。
下り坂で集団の速度があがり一人好反応で追い出しを開始する。
『外に持ち出したシーキングザパール 』武豊騎手の追い出しで楽に先頭に躍り出る。
他の馬は一反応遅れたように見えた
直線を向いて捲ってきた シーキングザパールを先頭に
スパートをかける。
だが、力が違う。
『ホッコ―ビューティ』が猛追するが届かない
3馬身をつけての勝利だった。
結果は1:34.6の好タイム。
このレースをきっかけに彼女は飛翔する。
5月のNHKマイルカップを制覇し
翌年彼女は海外に挑む。
場所はフランス ドーヴィル競馬場
芝1,300m 芝 : 良
モーリス・ド・ゲスト(GI)
フランス短距離最高峰と称される『アベイ・ド・ロンシャン賞』
と並ぶ大レースに彼女は挑んだ。
この挑戦が日本競走馬の未来を変えた。
彼女の走りに息を呑む。
競馬ファンが望む日本競走馬による海外G1制覇。
枠番8の馬がゴール板を駆け抜ける。
その背には、彼女を表す赤地に光る5つ星
そして勝ち時計 1:14.7のレコード
彼女は成し遂げた。
『シンボリルドルフ』の挑戦から長らく
困難であると考えられていた海外G1制覇。
彼女がいるからこその現代における海外挑戦であるのだろう。
今週行われるシンザン記念未来に誇る名馬が現れることを心から願う。
本日の主役は、
真珠の輝き『シーキングザパール』
でした。
あとがき
ご愛読いただきありがとうございます。 山田です。
本日はシンザン記念が近く行われますのでそこから一つ書かせていただきました。
シンザン記念は、由緒あるステップレースの一つであり以前書かせていただいたアーモンドアイやタニノギムレットなど多くの名馬を輩出しています。
今回も、今後のスターが出てくることを願っています!
皆さんの中で記憶に残っているシンザン記念などありましたらコメントお待ちしております!
参考文献