造林学を学ぶ
森林の学び直し・第二弾。
これまで何となくぼんやりとしていた断片的な知識や経験がつながってくる。おもしろい。森林や林業は取り扱っている分野が幅広い。ここがおもしろさだと感じている。検討をするにも、1つの変数で、有機的にさまざまなことが関連してくる。
この学んだことを活かしてみることが大切。まずは自身のポケットを増やした感覚。ポケットにちょこっと小銭を入れている感覚(?)。
造林学2回目の講義を簡単にふりかえる。
・日本には四季があり、それぞのれ作業に適したタイミングがある。
・間伐計画に関して、間伐量の決め方が複数あることをはじめて知った。
・これまでは本数間伐率で取り組んでいた。間伐強度を確認したことがなかった。
・今後、材積間伐率や、断面積間伐率などに取り組んでみる。
・「どういう木」を「どのくらい」育てるか、という視点を獲得した。
・単木と林分の両方について組み合わせて、現状を把握することを学んだ。
・直径階分布を作成し、間伐方式を比較検討することが経営判断につながる。
・地域の造林技術者をどう育てるか課題、植栽〜初期保育を組織の中で受け継がれているか、
・地域の自伐林家から、直接造林技術を学ぶ機会を得られていることは大きな財産である。
・収穫までを含めたトータルコストで考えることも経営を持続する上で必要である。
・国有林で取り組まれている「伐造一貫システム」について、自身で学んでみる。
個人的なメモとして、
・樹木の成長の模式図で、「シュート」と茎と葉のセット、樹木の体の基本的なモジュールで表される。
・シュートの成長は、光が当たる空間の獲得である。
・樹冠サイズと幹の拡大成長の関係があり、成長に伴い樹冠が拡張すれば、幹の肥大成長は衰えない。
・無間伐時の樹高が伸びた分だけ枝下高が高くなる。
・樹冠の形状は、完満(かんまん)と梢殺(うらごけ)がある。
・立木の混み合い度は、樹高が基準となっている。①相対幹距比、②収量比較、③形状比、④樹冠長率がある。
・下刈りの時期は、植物の成長と関係しており、ネザサのデンプン含有度が少ない時期に伐ることで、回復を遅らせることができる
・間伐の目的は、①「森林が不健全になるのを防ぐために間引きをする作業」、「良い木を育て、森林の価値を高める作業」、「適時に段階的な収穫をする作業」「途中段階と採取の目標林型に導く作業技術のシリーズ」
・間伐計画を立てる手順
①現況を知る、②施業方針を決める(目標林型)を決める、③目標までの道筋(間伐スケジュール)を決める、④今回の間伐計画を立てる
・これまで量の把握をできていなかった
・間伐手遅れ林ではなく、間伐遅れ林、過密林と呼ぶ
・早生樹の造林について、目的と目標が不明確なまま動いてることに驚いた。
なかなかこういったことを、しっかりと学ぶ機会がなかった。あたりまえだと思っていることが、ちがっていたりする。建築分野から、農山村に興味を持ち始め、木材、森林とつながってきている。
そこには、生きている人が存在している。産業と暮らしをどのようにつながっているのか、どのように今後つないでいくか、楽しみである。