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スリランカ日誌③
「スリランカの恵まれない子供達にサッカーボールを届ける」という名目でこのプロジェクトが始まりました。
僕はこのプロジェクトが始まるまで、スリランカの子供達はきっと環境に恵まれてなくて、満足にサッカーができなかったり、食べ物があまり食べられなかったり、困っていることが沢山あるんだろうなと思っていました。
だから自分が行って何か少しでも子供たちの力になれたらいいなと思ってスリランカに行きました。
行ってみたら想像通り環境はすごく悪くて、グラウンドは凸凹で真っ直ぐドリブルできないし、裸足でサッカーをしている子が沢山いたり、ゴールにネットが張ってなかったりそもそもゴールすらない場所もありました。
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実際に現地に行ってこういう環境を目の当たりにすると、自分がどれだけ良い環境でサッカーをやらせてもらっていたのかがよく分かりました。
だから気づかないうちにスリランカの子供たちを「かわいそうな子たち」と思っていました。
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でも実際に会ってみたら全くそんなことはなくて、子供達は元気で明るくて毎日が本当に楽しそうでした。
誰も自分たちが恵まれてないなんて思ってなくて、今の生活にとても満足していると言っていました。
"困ったことはある?"と聞いても逆に質問に困っているそぶりで、
"当方では問題ありません"ときっぱり言われました。
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これが僕にとって1番の気づきでした。
子どもたちを救いたいという思いを持っていましたが、そもそも助けるという考え方自体が上から目線だったのかもしれません。
子どもたちを想って支援をすることはとても素晴らしいことだけど、僕はその子共達をどこか不幸だと決めつけていた部分がありました。でも実際の子供たちはその生活の中でとても幸せに暮らしていました。
もちろん本当に苦しい生活をしている人もいると思いますが、それでもその子たちの幸せを僕の物差しで勝手に測るのはダメだなと思いました。
人の数だけ幸せの形があって、綺麗なグランドでサッカーができるから幸せでスパイクが履けないから不幸せなんてそんなのは間違っていると思います。
これに気づけて本当に良かったです。やっぱり現地に行ってみないと分からないことで、行って良かったなと思いました。
何人かの子供達に「夢はなんですか?」と聞くと、
「韓国に行ってサッカーの勉強を続けたい」
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「サッカーから前進して才能あるスターになりたい」
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「国際的なサッカー選手になりたい」
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「日本に来て日本のためにプレーしたい」
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など、沢山答えてくれました。
僕にも小さい頃から夢がありました。彼らと同じ、プロサッカー選手になりたいという夢がありました。本当にサッカーが大好きで、彼らと同じようにボールを追いかけました。
きっと子供の頃の自分も今の彼らと同じように目を輝かせてサッカーをしていたと思います。試合に勝って喜んで、ボールを取られたら腹が立って、試合に負けたら悔しくて、頑張ってまた練習して、好きなサッカー選手の真似をしたり、それはどの国でも変わらないんだなと触れ合ってみて気づきました。
同じだからこそ、スリランカの子どもたちがもっと夢に近づけるように良い環境でサッカーをして欲しいと思うのに今の自分にはそれを実現させられる力がなくて、今はそれが悔しいです。
僕が想像していた以上にこの先大変なことが沢山詰まっているんだなと感じさせられました。
小学生から高校生、社会人まで色んな人と一緒にサッカーをして、短い時間でも仲良くなって、言葉は通じなくても意思疎通して、最後に全員とハイタッチをしました。
それはとても小さなハイタッチでしたが、僕にとって大きな意味のある、色んな思いを込めたハイタッチでした。
英語を勉強してこなった僕は彼思うように伝えたいことを伝えられず、英語が喋れたら自分の口からもっと沢山話してもっと濃い時間を過ごしせたのになと悔いが残りました。
英語が喋れなくてもなんとかなるし生きていくことは出来るけど、その人たちのことを詳しく知ることはできません。今まで勉強をサボっていたツケがいきなり回ってきました。次の世界一周では少しでも自分の言葉で会話できるように、中学英語から勉強中また勉強しています。
スリランカでの日々は沢山の気づきと経験をもたらしてくれました。
貧しさが必ずしも不幸だとは限らないこと。
人生は決して平等ではなく、理不尽なことが沢山起こるということ。努力した結果が報いるとは限らないし、生まれ持った環境や才能も他者からすれば理不尽になります。
だからこそ、まずは1人ひとりが与えられた環境の中で精一杯頑張らなければならないこと。そして日本という当たり前に挑戦させてもらえる環境にいる僕は、諦めたり目を背けたりせず夢に向き合って挑戦をし続けることが彼らに対する誠意でもあるんだなと思いました。
中途半端に生きていたら、過酷な環境でも笑顔を絶やさず頑張っている彼らに顔向けができません。
今までの当たり前が当たり前じゃなくなった一週間でした。自分の世界がいかに狭かったのか思い知らされました。いち早くこのことに気づけて良かったです。この先も全く新しいことで溢れかえって、その度に僕の中の世界がどんどん広がって行くような気がします。
世界一周に行く前にこの経験ができて本当に良かったです。
文化、歴史、思想、違うことを否定しないで受けれ入れようと努力することで様々な気づきに出会えるんだと思います。
出会い、気づきは可能性です。
今回の経験を生かして、世界一周ではより沢山の出来事にふれて多くのものを吸収してきます!
準備も進んでいます!
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今後の活動もよろしくお願いします!
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