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映画チームを若いメンバーで組織する
ブログとnoteの使い分けに大苦戦中のササハラハヤトです。(分からないので、とりあえずどっちにもアップします)
お気付きかと思いますが、
悩みに悩んだ監督名の表記は【ササハラハヤト】になりました。よろしくお願いします。
タイトルの通り、今回の組は、全員監督である僕より若いメンバーにより組織されています。
僕が26歳で、
それ以外のメンバーは全員20代前半か、10代後半です。
今回は映画のチームがどのように決まるか? の一例を書きたいと思います。(ハヤト組 の場合)
【①準備スタッフ】
まず僕の場合、企画段階から、映画完成まで一緒に突っ走ってくれる人を探します。
今回だと、助監督の齊藤です。
居酒屋で
俺「久しぶり。(※僕らは友達でもなんでもないので、映画が無いと会いませんから、久々だったのです)また映画やろうと思うんだよね。やりませんか?」
齊「いいっすよ」
俺「じゃあ、よろしく」
って感じで、決まりました。
ここからは人によりますが、僕の場合は、映画団体を運営しているので、そこに加盟するメンバーを[準備スタッフ]と位置付け、準備を始めました。
【②メインスタッフ】
準備スタッフの頑張りにより、バジェットが見えてきたところで、ようやく映画を創る部分に関わるメンバーを決めます。
ここでいうスタッフは…
●撮影技師
●美術
です。
今回の映画の脚本から、連想されるシーンを表現できる撮影スタッフを探します。
(とにかく映画を観ると個人的に好きなトーンなどがでてくるので、それに近い人を探すと早いです)
しかし、今回こだわったのは、
「新時代の映画作り」という趣旨に賛同できるかどうか?
柔軟性があるかどうか?
この映画で、未来を夢見れるか?
という点でした。
以前から交流のあった林大智という技師が浮かび、相談を持ちかけました。
こちらは喫茶店で…
俺「今回は○○○○○という趣旨で、普段通りの現場では無いです。ただ、これは未来のモデルになり得る映画スタイルかもしれない。一緒にやりませんか?」
林「やりましょう!」
って感じです。
ここからがポイントで…
俺「他の技術スタッフは任せます。林くんが一緒にやりたい!と思うメンバーを選んでください」
と、付け加えました。
いい意味で、若いチームでありたかった僕からのメッセージでした。
こうして
【③ロケスタッフ】
が集まったのです。
撮影の林くんには、
・重要なシーン
・映画の目指す先
を伝えてありました。
なので、彼の口から、照明技師にも“イメージ”が伝えられます。
特にこだわったのはこちら。
僕が名シーンにする必要がある。と断言した場面です。
たった1分くらいのシーンですが、こだわりにこだわり抜いたシーンです。
【④ポスプロスタッフ】
撮了すると、映像がある訳なので、映画全体のトーンが見えてきます。
それにより、
●作曲家
●オープニング・エンディングの編集
●デザイナー
●トレーラー監督
などを決めていきます。
さて、ざっと書きましたが、
どのスタッフにも同じことを言ってます。
それは
『なぜ、この映画を生み出す必要があるのか?』という部分です。
ここを知らないスタッフが一人もいちゃダメなんです。
WHYの部分が分からないまま組織されてしまうと、事故が起こります。
(逆にWHYの部分が分からないまま、突っ走っていい結果を生むのはドキュメンタリーなどだと思います)
『人を集める』ということはプロデューサーの仕事のようですが、
この部分を監督が行うことで、より一層作品に磨きがかかると思っています。
実は緩やかに走り出した、もう一つの作品があり、こちらは、僕はプロデューサーです。
監督は別の人です。
監督には「この映画をなんで撮るの? それによって僕の動きが変わります」と、やっぱりどんな時でもWHYを突き詰めるのです。