「お疲れ様」とだけ

7月24日からパリ五輪が開幕しました。
陸上競技は本日14:30(日本時間)、男子20kmWからスタートです。

さて、五輪開幕から数日、選手たちの躍動に感動し、私も力をもらっています。
ただ悲しいこともあって、選手への過度な期待からか、パリ五輪では勝つことができなかった選手に向けた厳しい声がよく聞こえてきます。

オリンピックには良い場面、感動する場面もあれば、残酷なところもあります。
優勝する選手、惜しくも負けてしまう選手、アクシデントに見舞われて思わぬ結果に泣く選手。

もしかしたら怪我をしていたかもしれないし、病気になっていたのかもしれない。
人間ですから不運、アクシデントに見舞われることもあります。ただ、そういったことも言い訳にできないのが五輪選手です。

国の代表というのは本人たちが一番自覚しています。
負けてしまった時に、悔しい より 申し訳ない、という声が多いのもそのためだと思います。

結果はさまざまですが、全員が良い結果を求めて出場しています。
忘れてはならないのは五輪代表選手は国内ではほとんど負けなしのトップ選手たちです。
そんな選手たちが勝ちたいのに勝てなかった。結果は最下位のこともあるでしょう。
五輪は時に残酷です。

国を代表したあの選手たちでも勝てなかったのなら仕方がない!僕はそう思います。
勝ってほしかったという願いは選手も嬉しいですし本望だと思います。

ただ、万が一結果が良くなくても、東京五輪からの3年間かそれ以上の期間厳しいトレーニングに耐え抜き、それでも一生懸命戦ったのだから、そういう時は攻撃するのではなく「お疲れ様」とだけ言ってあげてほしいです。

本人は負けただけで相当悔しいですし、それ以上に支えてくれた周りの方々の期待に応えられなかったことに、想像できないほど苦しい想いをしています。
それだけでも立ち直れないこともあるのに、それに追い討ちをかける必要はないでしょう。本人の中で本人が悔しがって、苦しむだけで良いと思います。

勝者がいるということは敗者も必ずいる。
どのような形であれ、選手は競技に対して人生の大部分を捧げてきています。
全ての選手を心から応援してもらえたら嬉しいですし、競技を終えた選手にはお疲れ様と言ってほしいです。

思うように結果の出なかった選手に何か声をかけてあげたい、でも言葉に困ることもあると思います。そんな時は「お疲れ様」それだけ伝えればいいのではないでしょうか。
それを見た選手はきっと次も頑張ろうと思えます。

厳しい戦いを終えた選手の皆さんお疲れ様でした。

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