新年明けましておめでとうございます!〜2022年の振り返りと2023年の抱負〜

皆様新年明けましておめでとうございます!🎍
新年早々私のnoteを見てくださりありがとうございます!

実は年末年始に家族が立て続けに体調不良となり、新年の挨拶が遅れてしまいました。
今はみんなやる気元気な感じですのでご心配いりません!😊

というわけで、少し長くなりますが、昨年の振り返りと今年の抱負をお話したいと思います。

まずは競技のことから。

競技のこと

■旧種目から新種目へ

一昨年に50km競歩が終わり昨年は本格的に35km競歩が始まった年でした。

トラックレースや20kmを普段から歩かず、50km競歩のみを主戦場としてきた私にとっては、上を目指していくことにおいて昨年からかなり厳しい状況になりました。

これまでは自分の得意分野を伸ばし、そこを成長させるだけである一定のレベルで戦えていた部分がありました。

しかしながら、35km競歩が始まった現在では成長のみならず、変化、変革が必要となりました。

・レース展開の変化

50kmでは自身の特性を活かし、スタートから他の選手とは全く別のレースをして上位に食い込む展開を目指し、実際にそれが可能でした。

しかし35kmにおいては、前半で差が着いてしまったら上位陣との差は一切埋められません。

想像してはいましたが、昨年一年を通して身をもって痛感しました。

今年は勝負の方法を変えていきます。

・ペース感覚の変化

ペース感覚において衝撃的だったのは世界陸上の35km競歩を観た時でした。

私にとってペース感覚が手探り状態だった35km競歩。その見方がガラリと変わった瞬間でした。

50kmの頃は4分30秒をベースとしながら、要所要所で4分15秒くらいまでを使えれば勝負になるという感覚でした。
世界陸上までの35kmの肌感としては、4分15秒ベースでいきつつ、レースが動いて4分05-4分00秒程度かと考えていました。

それが4分10秒を切るところをベースにしながら3分55-50秒あたりまでを使えないと勝負にならないというレースを目の当たりにし、これは50kmとは全く別物だと確信しました。

エネルギー代謝系統で言うと、50kmよりは20kmに近いものの割合が極めて大きいです。

そのため練習内容もこれまで通りでは全く通用しません。今年も取捨選択しながらまだまだ改善していかなければと思います。

・35kmの上位を席巻する20km競歩陣と50km競歩選手の課題

世界陸上の順位で見ても上位はやはり20kmが強い選手がほとんど。タイムや展開においても、後半は特に20kmと似たようなものを感じました。

50kmの選手からしたら4分20秒でも速いペースという感覚でインプットされているため、レース序盤に4分20秒を切って入ると精神的にブレーキがかかってしまう。

そこの枷をいかに早く外せるかというところが50kmをメインとしてきた選手の大きな課題の一つになります。
そしてそこをクリアすると同時に4分10秒〜3分55秒がレースペースであるという感覚をしっかりと認識する。

それがクリアできて初めて35km選手としてスタートできるのではないかと思っています。

※オレゴン世界陸上男子入賞者の20kmの主な実績は以下の通り
1位Massimo Stano
東京五輪優勝2021
世界競歩3位2018
ヨーロッパ選手権2018.4位,2022.8位

2位川野将虎
アジア選手権2位2019
ユニバーシアード2位2019

3位Perseus Karlstrom
世界選手権3位2022
世界選手権3位2019
ヨーロッパ選手権2位2022

4位Brian Daniel Pintado
世界選手権5位2022
世界競歩5位2018
世界競歩4位2022
パンアメリカン大会優勝2019

5位Xianghong He
主な20kmの実績なし

6位Evan Dunfee
パンアメリカン大会5位2019
パンアメリカン大会優勝2015
コモンウェルスゲームズ8位2018
コモンウェルスゲームズ6位2010
NACAC選手権優勝2018
NACAC選手権2位2022

7位Caio Bonfim
リオ五輪4位2016
世界選手権6位2015
世界選手権6位2022
世界選手権3位2017
世界競歩8位2016
南アメリカ選手権4位2011
南アメリカ選手権優勝2013
パンアメリカン大会3位2015
パンアメリカン大会2位2019

8位Eider Arevalo
世界選手権7位2015
世界選手権優勝2017
南アメリカ選手権2位2013
パンアメリカン大会5位2015

・今年は昨年以上に変化する年に

昨年は競技における取り組みをかなり細部まで変え続けてきました。そういった意味では今まで以上に楽しめた年になったと言えるかもしれません。

35km競歩の成果は少なかったものの、取り組みの一つの成果として、10年間更新できなかった10000mの自己記録を更新したことで、少なからず取り組みが実を結び、自分の可能性が広がった一年でもありました。

しかしながら、一昨年に比べると練習の質は格段に上がってはいるものの、試合に結びつけていくところまで落とし込めてはいなかったというのが現状です。

昨年は単なるスピードを出す練習がメインでしたが、今年はこれを試合で使えるスピードに落とし込んでいきます。

それも単に速いペースで押せるだけではなく、様々なアプローチをしながら、また一風変わったレースを組み立てられるように取り組みの変化を加速させていきたいと思います。

・パリ五輪の35km競歩がmix種目に

東京五輪までは50km競歩だった競歩ロング種目が、距離を変え形を変えパリ五輪では男女ペアで争われる35km競歩に決定しました!

そして男女最大3枠ずつから最大2組(2枠ずつ)へ枠は減りました。

その代表選考の1つが2024年の世界競歩チーム選手権とのことで、上位16組がそのままパリ五輪へ出場可能とのことです。

それ以外にも出場する方法はありますが、日本チームがそこに出場する場合、2組が上位16組に入る可能性が高いため、そこで代表が決定しそうです。
そのため、それ以前にペアを決める選考をする必要があるのなら、早い段階で代表選手を絞るための選考があるかもしれません。

元々今年が鍵になるなとは思っていましたが、そういった意味では予定よりも早く仕上げる形にしていかなければなりません。

これからより一層“覚悟”を決めて一つ一つのことを取捨して戦える準備を進めていこうと思います。

■チームとしてもレベルアップを

自衛隊体育学校は昴が加入したことで競歩選手が4名になりました。
選手4名に対しスタッフ3名と、かなり手厚くサポートしていただいています。選手それぞれがやりたい練習を行うことができありがたい限りです。

昨年はチーム合宿が多く行われ、チーム内で同じ練習をすることも多くなりました。
50kmが35kmとなり、練習における種目間の垣根がなくなりつつあります。

今年も切磋琢磨して、自衛隊体育学校から今年のブタペスト世界陸上、来年のパリ五輪に1人でも多く出場できればと思います。


■.walk(ドットウォーク)について

昨年は.League(ドットリーグ)におけるルールの整備や運営、WRWF(.walk RUN&WALK FESTIVAL)の開催を主に活動しました。

※.League=オンラインで行われる競歩のリーグ戦。種目は200m,400m,1000m,5000m。開催は奇数月の毎週土日で争われる。
※WRWF=オンラインで行われるランやウォークで出場できる競技会。開催は毎年秋から冬にかけて。種目は50km,1000m,100m,PERFORMANCE WALKの4種目。


それに加えて昨年からは、特集担当の多比良による

“競歩選手たちの歩みと素顔に迫るnote”
https://note.com/dotwalk/

が始まりました。

普段陽の目を浴びることの少ない、隠れた名競歩選手たちの素顔に迫る見応えがある記事となっていますので、是非たくさんの方に見てほしいです。

今年の.Leagueは早速今週末の1月7日から2023年最初のシーズンがスタートします。
毎週土日の4週間で争われる.Leagueは1月から隔月開催ですので、ぜひお時間のある時にホームページやyoutubeで競歩選手たちの活躍を見ていただけたらと思います。

今年の.walkの活動としては、.Leagueの開催やWRWFの開催、各選手にスポットライトを当てた記事作成はもちろん、競技の魅力を伝えるパンフレット作り等もおこなっていけたらと思っています。

どうぞ2023年も.walkをよろしくお願いいたします。


と、ここまでが競技のお話。

ほとんどが種目移行についてになりましたが、それだけ私にとっては大きな出来事でした。

続きまして私生活について。

私生活のこと

■2022年最大の出来事

実は昨年を振り返るうえで1番大きな出来事がありました。

それは…


第二子となる娘の誕生です!!!

最高に可愛い。息子も可愛いのですが娘もまた違った可愛さです。

家族4人になったことで、大変なことも、楽しいことも、癒しも倍増している勝木家をよろしくお願いします👨‍👩‍👧‍👦


■息子幼稚園へ

昨年から息子はプレで幼稚園に週に一回通っていました。
行く度に楽しそうで、一つ一つ吸収して成長していく姿がとても印象的でした。
毎日の子供の成長には本当に驚かされます。

今年は4月から息子が幼稚園に入園するため、今まで以上の速度で成長していくことかと思います。

家族に支えられ、妻や子供たちから学ばせてもらうことばかりの日々ですが、息子や娘の成長に負けないように、私も共に成長していけたらと思います。


家族のこともたくさん書きたいのですが、プライベートなこともあるのでこの辺で…☺️


今となっては妻や息子、娘あっての競技人生。
今年も、競技面、家庭、どちらも大切に、全力で取り組んでいきたいと思います!!!

皆様2023年もどうかよろしくお願いいたします!🙇‍♂️


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