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ロシアが日本を攻めることはない

ロシアが今の政情で、日本を攻めることはない。

しかし、かつての私の同級生ひろゆきや、麻生太郎氏は、

「ロシアが攻めてこない理由などない」

と言っているそうだ。

だが、それは違う。

ロシアが歴史的にみて崩壊の憂き目にあったのは、西と東、国土の両端で戦争を起こされた時である。"End of economic man"で、ドラッカーはそう語っている。

ナポレオンに代表されるように、ヨーロッパは常にロシアの西端で火薬庫のようであったし、中国は常に東端で覇権を狙い領土を脅かしてきた。

日本ではクローズアップされていないが、日露戦争の1905年には、ペテルブルグで血の日曜日事件と第一次ロシア革命が起こった。そしてこの時、大ロシアは近代化したばかりの日本に敗れた。

極端に広い国土は、戦力を分断させてしまう。ロシアは歴史的に、国土の両端で戦争を起こされることを極めて恐れているのだ。

仮に今、西端にNATO軍、東端で日本軍(さらに米軍)と戦わねばならないとする。

戦争のプロであるプーチンが、そんな無謀な戦いを望むはずがない。

日本が戦争をせねばならないとしたら、同盟国のそれに巻き込まれてのこと、もしくは、日本が自滅した場合のシナリオも考えねばなるまい。

20年間、麻雀で無敗を誇った桜井章一氏は「敗北の99%は自滅から起こる」と警告している。この国が戦火に包まれるとしたら、敵国の侵略ではなく、自滅によるものだろう。

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起業家研究所・学習塾omiiko 代表 松井勇人(まつい はやと)

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