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AB級アンプに使えるMOSFETのSOA

AB級アンプの出力段にMOSFETを使用する場合、SOAに注意する必要があります。こちらの記事を引用しておきます。

これらは比較的古い品種なので高電圧領域でもASOが広くて2次破壊の心配はないが、最近の高gmのスイッチング用では2次破壊の為にASOが狭く、アナログ出力には使えない物がある。
上に挙げた東芝TK2Q60Dは耐圧600Vで真空管的な用途に使えそうだが、500VではDC2mAしか流せない。
それ以上流すと内部の局部熱暴走で破壊するのである。スイッチング専用のIGBTも同様にASO限界でアナログ出力には使えない。
最新型素子ではSiCは広いASOを持つが、GaN型ではTP65H300GやTP65H050WのようにASOが狭くてアナログでは使えないのもあるのでデータシートを要確認。

http://flip-flop.world.coocan.jp/audio/AMP/kouiki/kouiki1.html

以下に、MOSFETのデータシートからSOAのグラフを引用しておきます。

IRFP240
IRF530N
IRF200B211
IPP129N10NF2S

基準として、tp=10ms, Vds=100VのIdをSOAから読み取ると以下のようになります。

  • IRFP240: 1.6A

  • IRF530N: 0.35A

  • IRF200B211: 0.03A

  • IPP129N10NF2S: 0.035A

という感じで、AB級アンプでMOSFETを利用する場合は、SOAにも注意が必要です。

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