銅電解コンデンサは量産できるのか?
OFC純銅電解コンデンサの音がよいようですが、これって量産できないのでしょうか?
アルミ電解コンデンサは普通にありますが、銅電解コンデンサはなぜ見かけないのでしょうか?調べてみましょう。
まず、必要な電解コンデンサを構成する要素技術として、不動態皮膜の形成技術と粗面化技術があることがわかります。アルミはこの2つの技術が容易なので、工業製品になっているようです。
一方で、銅でやる場合に使える技術はあるのでしょうか?
まず、不動態皮膜を酸化銅で形成できるのでしょうか?酸化銅(I)は、ダイオードとしては利用されていたいようですが、電解液には溶けてしまうようです。
OFC純銅電解コンデンサは写真で見る限り、酸化銅(II)の被膜のようですが、どんどん銅板が溶出してしまうため、寿命は著しく短いようです。
となると、メッキがつぎのアプローチになると思います。無電解ニッケルメッキは電解コンデンサにも利用できるようです。
粗面化にかんしては、PCBでニーズがあるので、エッチング材もあるようです。
という感じで、無電解ニッケルメッキ銅電解コンデンサなら、数量さえまとまれば、受注生産してもらえるとは思います。
もちろん、寿命やサイズなどでかなり試行錯誤は必要かもしれませんが。
もはやオーディオマーケットは絶滅の危機なので、多に有望な用途があればいいのですが。
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