積層セラミックコンデンサは音が悪いのか?
積層セラミックコンデンサ(MLCC)に限らず、コンデンサの音質に関する話は山のようにあります。
結論としては、コンデンサが信号経路に対してカップリングで入るか、電源レールにデカップリングで入るかで全く異なります。
また、電源レールの場合、信号と相似な波形が負荷として現れるかでも、影響は異なります。
設計方針としては、耐圧、容量、特性がゆるせば、MLCCを採用します。そうでない場合は、電解、フィルムから選択します。
あと複数のコンデンサを並列に組み合わせる場合は、反共振など周波数特性を考慮する必要があります。
また、コンデンサの用途によっては寄生インダクタンスや直流抵抗が問題になるケースもあります。
部品を取り替えて音質の変化を楽しむ向きもありますが、高価なオーディオ用コンデンサに取り替えればよくなるというものではありません。
また、部品自体が製造中止となるケースも多いので、代替部品が入手しやすいものを選択することも重要です。
今後も需要が見込まれる産業用の汎用品を選択するのが、継続的な部品供給の点では確実です。
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