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私の心に響いた素敵な記事。笑いあり、涙あり、感動あり。忖度なし、下心なし、計算なしで私が読み返したくなる作品ばかりです。
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#健康

犯罪と精神医学(6): 常習的万引きは病気なのか?〜窃盗症(クレプトマニア)の歴史と現在の位置付け〜

犯罪と精神医学(6): 常習的万引きは病気なのか?〜窃盗症(クレプトマニア)の歴史と現在の位置付け〜

皆様、こんにちは!鹿冶梟介(かやほうすけ)です☺️

皆様は、窃盗症(クレプトマニア)という言葉を聞いたことがありますか?

窃盗症とは、「物を盗みたいという衝動・欲求を制御できなくなる病気」です。

この話を聞いて...

「えっ!?窃盗は犯罪じゃなくて病気なの?」

...とツッコむ方もいると思います。

否、むしろほとんどの方がそう思ってらっしゃるのではないでしょうか?

しかし、精神医学と

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変化する女性は美しい

変化する女性は美しい

更年期頃になると、悶々した気持ちになる事は、誰しもが体感したことがあると思います。
それは、不安かもしれないし、怒りや恐怖かもしれません。
私たちのDNAには、生存競争に残るための智慧が入っていますが、ネガティブな感情を起こしたり、わざと苦しめて、生き抜く方向に気づかせてくれています。

知っていましたか?

嫌な出来事を誰かのせいにしていた人ほどその感覚は強く、行動を起こせる力がある事を。
私は

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脱水症の真実

脱水症の真実

高齢者は暖房の影響で寒い時期にも脱水症になりやすいため、介護施設ではその兆候を見逃さないように観察をします。

しかし、いくら水分を勧めても施設の高齢者は慢性的な脱水傾向…
一時的に点滴をしても体の機能が戻るわけではありません。

飲んだ水があらゆる臓器にとどまったり、下肢に到達しても心臓に戻ることが出来なくて、浮腫みという現象が起きてしまいます。
飲むだけ体の負担になるのがわかっているだけに、看

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自己免疫疾患

自己免疫疾患

全身性エリテマトーデスや関節リウマチの患者さんが増えています。
この疾患は、自分の免疫機能で自分を攻撃してしまう病です。
全身性エリテマトーデスの詳しい原因は未だにわかっていませんが、女性ホルモンが関係しているのでは…との意見もあります。でも、なんだか変ですよね。

そもそも女性は子を産む性質を持って生まれてきます。
成熟期になると女性ホルモンが整い、免疫力だって高まり、子供がいつ産まれても良い状

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スポーツと精神医学(5): 超人達の憂鬱〜超耐久スポーツとメンタルヘルスの関係〜

スポーツと精神医学(5): 超人達の憂鬱〜超耐久スポーツとメンタルヘルスの関係〜

皆様、こんにちは!鹿冶梟介(かやほうすけ)です。

唐突ですが、超耐久スポーツ(UES: Ultra Endurance Sports)という言葉をご存知でしょうか?

お察しのように”超ハードなスポーツ”のことですが、具体的にいうとマラソン、トライアスロン、自転車ロードレース、遠泳、クロスカントリースキー…などなど、長距離かつ長時間行う過酷なスポーツを意味します。

定義は諸説ありますが、とある

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犯罪と精神医学(4): 小説「金田一耕助シリーズ: 八つ墓村」のモデル"津山三十人殺し"の精神医学的考察(後編)

犯罪と精神医学(4): 小説「金田一耕助シリーズ: 八つ墓村」のモデル"津山三十人殺し"の精神医学的考察(後編)

【(前編) の概要】↓八つ墓村の「多治見要蔵」のフィギュアだそうです…。モデルはもちろん「津山事件」の都井睦雄です(こわい…)。

【鹿冶の考察】本記事前編は筑波昭氏の「津山三十人殺し 日本犯罪史上空前の惨劇」を参考に、都井睦雄の生涯と大量殺人の要因を紹介いたしました。

同著書は詳細な事件ルポであり、病跡学的アプローチを可能にする貴重な歴史的資料と思えます。

そこでこの筑波昭氏の事件ルポ等を元

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魔法の呪文を唱えましょう

魔法の呪文を唱えましょう

 幼い頃、魔法使いサリー、秘密のアッコちゃん、魔女っ子メグ、魔法のマコちゃんなどの魔法シリーズは、取り憑かれたように夢中になって見ていたのを覚えています。
特に、魔法の呪文は今でもはっきりと覚えていて、懐かしい少女の頃の記憶がよみがえります。
変身コンパクトを開く度に「テクマクマヤコン」を唱えながら、素敵な女性になった私をイメージして喜んだものです。
日本の魔女シリーズは人間の世界に憧れた少女が様

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犯罪と精神医学(3): 金閣寺に放火した男の精神鑑定

犯罪と精神医学(3): 金閣寺に放火した男の精神鑑定

こんにちは、鹿冶梟介(かやほうすけ)です。

皆様は、小説「金閣寺」を読んだことがありますか?

「金閣寺」は三島由紀夫の長編小説であり、彼の代表作と言える”傑作"です。

小生は三島由紀夫の作品が大好きなのですが、この「金閣寺」もお気に入りの一つです。

ネタバレになりますが、以下が小説「金閣寺」のあらすじです。

ところで小説「金閣寺」は実話をモデルとして書かれたことをご存知ですか?

昭和2

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指導者と精神医学(3): 永遠の少年、スティーブ・ジョブズ

指導者と精神医学(3): 永遠の少年、スティーブ・ジョブズ

皆様、こんにちは!鹿冶梟介(かやほうすけ)です。

シリーズ「指導者と精神医学」ですが、今回で3回目となります。

1回目は、エイブラハム・リンカーン、2回目はアドルフ・ヒトラーと政治家を中心に紹介しました。

しかし、指導者とは政治家には限らず、経営者や思想家なども含まれます。

そして今回の記事では、カリスマ経営者&ビジョナリーであるスティーブ・ジョブズを精神医学の観点から解説いたします。

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