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My Favorite Works

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私の心に響いた素敵な記事。笑いあり、涙あり、感動あり。忖度なし、下心なし、計算なしで私が読み返したくなる作品ばかりです。
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#日記

命日にオーロラの下で鹿になった大叔母と出会った話

命日にオーロラの下で鹿になった大叔母と出会った話

数年前、大叔母が亡くなった。
父方の祖母の妹で、とても格好の良い人だった。

背が高く、背筋がピンと伸びていて、ハスキーな声と笑顔が可愛い大叔母で、私たちの親族は誰も彼女をおばさんとは呼ばなかった。

通称「清子ねえちゃん」

清子ねえちゃんは、神戸のはずれにそれほど大きくはない居を構えていた。

幼かった私から見ても、とてもおしゃれな人だった。
家の食器棚には自分で焼いたお皿がいくつも並んでいて

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プレッシャーを感じたら

プレッシャーを感じたら

vol.1370

仕事をしていると、日々プレッシャーの連続かと思います。

プレッシャーがあるということは、簡単な仕事ではない証拠で、簡単ではない仕事ということは、自分が成長している証拠でもある。

…とはいえ、「苦しい…」と思えば、そんなに悠長なことは言ってられないでしょう…

そこで、プレッシャーを感じている方に、少しでも気持ちが軽くなる、賢人たちの知恵をお届けしたいと思います。

ぜひ最後

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知性の尺度は変化する能力

知性の尺度は変化する能力

vol.174

新年最初の投稿でもお話ししたように、2025年は単なる巳年ではなく「乙巳」。

蛇は脱皮することから、古いものを捨て、新しいものを生み出すことの象徴。

乙巳は60年に一度の大きなエネルギーを持った年で、変化と成長、結実の時期と言われています。

世の中、見渡してもそれは感じるところで、例えば、明日からアメリカではトランプ政権が発足。

政策次第では、日本にも大きな変化の影響を及

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甦れ!NEWSの価値

甦れ!NEWSの価値

vol.1355

という言葉をご存知でしょうか?

こちらは、地方紙の衰退や廃刊などで地元ニュースが消えた地域を指す言葉。

フォーブスの2年前の記事では、アメリカでは3143郡のうち、地元紙が1紙もない郡の数が204に達していると報じています。

〈Forbes JAPAN / 2023年12月26日〉

さらに、全体の半数以上の1562郡には新聞が1紙しかなく、その多くは週刊紙だそうです。

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“辛”いを“幸”に変える

“辛”いを“幸”に変える

column vol.1323

随筆家でもあり、精神科医でもあった斎藤茂太さんの名言です。

最初にこの言葉に触れた時、…正直、「何で肩の力を抜くの…?」と思いましたが、歳を重ねることで、自分なりの解釈が生まれました。

少なくとも辛い時こそ「冷静」になった方が良い。

それは、あの日本経済の父と呼ばれる渋沢栄一さんの哲学からも、そう感じるのです。

「自分ではどうしようもない」と思ったら人間生

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日記 おばあちゃんと踊る

日記 おばあちゃんと踊る

今日は残業がない日。朝から天使のような妻に「たまには一人で飲んできたら?」と言っていただき、そうさせていただくことにした。自宅に三人の天使がいるので心苦しいが、一人の時間も楽しめてこそかっこいい大人というものであろう。

わしわしと仕事を定時で終わらせ、電車に乗って目的のお店に向かう。最近朝晩がめっきり涼しくなってきたので、あったかいおでんが食べたいなあと思い調べたら会社と自宅の間に良さそうな立ち

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シン・シニアの活力

シン・シニアの活力

column vol.1304

83歳の義父がいるのですが、35歳年下の私よりも好奇心旺盛で、新しいものが大好き。

常に色んなことに挑戦しており、非常に刺激を受けているのですが、

義父だけではなく最近、シニアの方々の活力が一層世の中に広がっていると感じます。

〈ITmediaビジネスONLINE / 2024年9月4日〉

例えば、WebやSNSなどデジタルメディアを駆使する方々は増えてい

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家出記念日

2023年1月22日

Googleカレンダーに予定や抱負、日記を書いて5年経つ。

ログインさえすれば、スマホを替えても消えない。
パソコンでもiPadでも見れる。
そこが好きで、ずっとGoogleカレンダー。

基本は水色。
やることは黄色。
楽しみはピンク。

大まかに色だけ決めて緩くやっているけれど、見返すと面白い。

電気毛布をつけたベッドに転がって遡っていると、見慣れぬ赤色を見つけた。

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「夢」の力

「夢」の力

column vol.1209

…最近、「夢」という言葉が使いにくい…と感じるのは私だけでしょうか…?

当然、私の世代(アラフィフ)や上の世代の人に対してはもちろんのこと

若い人たちにですら夢を聞こうとすると、「えっ?夢って必要ですか…?」と返され、こちらが “地に足着いていないおじさん” だと思われてしまっています…(笑)

…私は、夢の中身は変われど、ずっと夢を持ち続けてきた人生だったの

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セーラームーンに心えぐられる

セーラームーンに心えぐられる

先日、妻がHuluでセーラームーンのアニメを見つけてなつかし〜と第1話を見ていたところ、「なにこれもっと見たい!」と横にいた7歳・5歳の娘たちの目がみるみる輝きだした。わが家のセーラームーンブームが始まった瞬間だった。

『美少女戦士セーラームーン』。1992年〜1997年に放送されていたアニメである。全46話あるが、娘たちは最近毎日こちらが止めないと一気見しそうな勢いでテレビにかじりついてこれを

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「何もしない」という贅沢

「何もしない」という贅沢

旅好き、まちあるき好きな僕は、休日はどこかしらに出かけている。
旅が視野の広がりと心地よい刺激を与えてくれることは間違いなく、この時間は自分にとって、かけがえのない時間だ。

だが、GW後半は珍しく家に籠っていた。
そして、自分としては珍しく、「目一杯だらだらする時間」を取ってみた。
朝ゆっくり起きて、スマホを開き、漫画やSNSを見て、気づいたら昼。
そんな「生産性のない朝」を3日続けて過ごしてい

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川のある日常

川のある日常

通勤途中で渡る川、多摩川。
上京するまでは名前も知らなかったのだけど、
いまは馴染みの深い川のひとつだ。

電車で渡る、その間数十秒。
決して長いわけではないけれど、かといって短くもない。
住宅地を走ってきた中でパッと視界が開ける瞬間。
そこからの数十秒が個人的に心地よく感じる。

例えば朝出勤するとき。
仕事に追われていたり、上司に厳しいことを言われた翌日は決まってドア横に立つ。
ぼんやりと流れ

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サッカーができなくなったからこそ,今の自分がいる.

サッカーができなくなったからこそ,今の自分がいる.

どのような形でこの記事に触れていただけるのかは
分からないのですが,

この記事だけは最後まで見ていただきたいです.

note公式の投稿で「#あの失敗があったから」を
テーマに投稿コンテストを開催していることを知りました.

面白そうだったので参加してみることにします.

今回は,過去の生い立ちから現在に至るまでの内容を書いています.

noteで自分のことについてあまり書いたことがないので,自

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【植栽家の日常】20230615 考える園芸について考えてみたりとか

【植栽家の日常】20230615 考える園芸について考えてみたりとか

今日は、今月25日放送のNHK Eテレ「趣味の園芸」の文字起こし台本の最終チェックや、昨日現地視察してきた民家の改修プロジェクトの植栽案のテーマからざっくりとした設計構想を練ったり、締切が迫っている原稿に向けて普段あまり人が気に留めない植物のある部位の観賞価値について、どのように表現すればその面白さが伝わるかを考えたりなど、デスクワークのようでありながら、園芸や植栽風景や植物についてとても深く考え

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