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私の心に響いた素敵な記事。笑いあり、涙あり、感動あり。忖度なし、下心なし、計算なしで私が読み返したくなる作品ばかりです。
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2023年12月の記事一覧

問題を生み出す

問題を生み出す

「問題」とは「理想(あるべき姿)とのギャップ」と定義できるのではないでしょうか。

例えば「チーム内の連携が悪いことが問題だ」などです。しかし、よく考えてみるとこれを問題として見るには、「チーム内の連携が良い状態であるべきだ」という前提が必要になります。

「この問題をどう解決するか」の前に、「なぜそれを問題だと思うのか」があるはずで、それを自分に問い詰めていくと、善悪を決める価値観に行き着きます

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視覚障害者に向いている職業とはなにか?

視覚障害者に向いている職業とはなにか?

「視覚障害者 職業」などで検索すると、
「視覚障害者には、鍼灸あんま師が向いている」
といった検索結果がズラズラと出ています。

確かに就業している視覚障害者のうち、20%以上が鍼灸あんま師として働いていますね。
向いている職業だからでしょうか。

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新聞テレビが信じられないと思ったときに読む文章

「インターネットが問題というが、テレビも新聞も信じられない」といったご意見をいただきました。メディア内部で一生懸命やっている方もよく知っているので、私の意見はそれなりにありますが、情報が偏向しているという指摘は間違いではないと思います。

私は社会に真実を伝えている媒体がないことが問題なのではなく「どこかに真実を伝えられる媒体がある」と信じてしまうことが問題だと思っています。

友人の方の娘さ

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【医療小説】 アスペルガー症候群の子どもと横浜ベイブリッジ

【医療小説】 アスペルガー症候群の子どもと横浜ベイブリッジ

■アスペルガー症候群の男の子

「早く横浜ベイブリッジが、かかるといいですね」

この言葉が、私にとって今も心に残る患者さんの言葉です。

この言葉を言ったのは中学二年生の男の子。中二の男の子にしては、大人びた言葉のように思うかもしれません。彼は、私と他の大人が横浜ベイブリッジの話をしているのを聞いて、この言葉を使うようになりました。

彼は、知的なおくれはなかったものの、医師として診断を下してい

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切手という小宇宙 その2 クリスマス:番外編

切手という小宇宙 その2 クリスマス:番外編

前回の記事からだいぶ時間が経ってしまいましたが、切手の話・第2弾は、クリスマスにちなんで、いきなりの番外編を。

前回の記事はこちら

複十字シール皆さまの中に、複十字シールというのをご存知の方はいるでしょうか?
横2本線のロレーヌ十字が特徴の複十字シールは、結核の撲滅と予防のための募金手段として、世界中で現在も発行されている。
複十字シールは一見切手のようだけど、切手ではない。
なぜなら見てもら

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