【写知】写真家とフォトグラファーの違い。
カメラマンの中にも写真家とフォトグラファーの2種類ある。
写真家は何か伝えたいことや思いがあり、それを写真という媒体で表現し活動する芸術的な人。
写真家に求められるのは芸術的感度であり訴えたい何かや表現したいものが必要とされる。そのために最低限の技術はもちろん必要であるが、構図がどうとか色味がどうとかそういったSNSで良く見られるような写真技術が必要かと言われると決してそうではない。むしろそんなものにこだわり過ぎるとそれは写真家の本質とはかけ離れたものになりかねない。
フォトグラファーはクライアントの要望に対して写真を撮る商業的な人。
フォトグラファーに求められるのは技術とアイデア。クライアントがこんな風に撮りたいやこんな感じの効果が見込める写真を使いたいと言ってきた時にそれに応えられるだけの技術が必要とされる。ここ数年SNSで技術の高い写真が良く見られるようになったこともあり、求められる技術はかなり高まっている。さらに写真により与えられる効果などのビジネス的な知識も踏まえた上でどのように撮るべきかというアイデアも求められる場面が多い。写真家と違い、自分のエゴや好みを押し通すと返って良くない評価になりかねないが圧倒的に技術は求められるのでそこは間違いなくおさえておく必要がある。
僕の場合はどちらもしている。
仕事ととして活動しているウェディングや広告撮影などはフォトグラファーにあたる。そして、お金になっていないが自分のエゴで撮影しているものや写真集などは写真家の活動にあたる。頭の中を占める割合は
フォトグラファー:写真家=3:7
と言ったところだ。
写真家とフォトグラファーのどちらが良いと言うわけではない。ただ自分がカメラに握る時に、どちらの活動として写真を撮るのかをしっかり区別して撮影することは大切なことだ。