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「心を燃やせ」

毎年恒例の4年生ブログ。
せっかく書いたので自分で投稿します。
今年はもしかしたらサッカーを本気でやる最後の年かもしれない。読んで頂けたら幸いです。




いつだろう。



心の底からサッカーを楽しみ、心を燃やしてサッカーをしたのは。



泣きながらリフティングを練習していた幼いあの頃か、



埼玉スタジアムのピッチで埼玉県3位に輝いた小学生のときか、



アルディージャのエンブレムを付けて戦えることが決まったときか、



アルディージャへ入り頭が破裂するくらいパス練習をしていたときか、



ユースへの昇格が決まったときか、



蓮さんや大空さんに喝を入れられ、光太郎さんと戦った
Iリーグか…





果たして自分は今、心が燃えているか?





大学2年生の終盤から約1年間の長いリハビリ期間を経て、ようやく復帰することができた。



そして今シーズンは主将という立場を任され、強いチームを作り、チームを引っ張り、導いていかなくてはいけない。



復帰して3ヶ月目に突入した。



ボールが足につかない。



身体が動かない。



あれ、俺こんなにサッカー下手くそだっけ?



元々技術が高いわけでも上手い選手でもないのは分かっている。



けれど何か違う。



そのパスミスるのか、



そのトラップミスるのか、



そのパス追いつかないのか、



遅い…



練習中に漏れるチームメイトからの声、全部聞こえている。



ミスをしては顔を手で覆い、ごめんの一言。



下ばっかを見ている自分。



情けない。



こんなプレーをしているやつが主将なのか。



このクオリティでは試合に出れない。



この体力では試合に出れない。



自分が一番分かっている。







もちろん試合に出場してチームの勝利に貢献したい。サッカー選手なら誰だってそうだと思う。



勝利に貢献する一番の方法としては、やはり試合に出場をして活躍することがチームの勝利に貢献したといえるのではないか。



けれどそれが全てではないということも分かっている。



120人以上いる部員の中で出場できる選手は一握り。簡単なことではない。では、出れない選手はどこでチームの勝利に貢献することができるのか。



何回も考え直した。



主将が下を向いていていいのか?



俺は本当にこのままでいいのか?








いや、だめだろ。



少しずつ戻していこう。



少しずつ変えていこう。



初心に帰ろう。



原点に戻ろう。



俺の武器はなんだ。
俺にしかできないことはなんだ。


常に全力でプレーすること、チームのために身体を張ることじゃないのか。
ピッチの中でもピッチの外でも全てのことにおいて全力でハードワークすることじゃないのか。


それが自分のできるチームの勝利に貢献するというものだと考えている。



アップ、ストレッチ、準備、片付け、整理整頓、
挨拶、感謝

当たり前にできることは他にも山ほどある。



当たり前のことを当たり前に、身骨を砕いていく以外方法はないなと。



そしてこの場を借りて感謝をしたい。



サッカーの楽しさを教えて頂いたコスモの先生に。



自分に関わって頂いた全ての大宮アルディージャのスタッフに。



これまで一緒に戦ってくれた全ての仲間に。



常に自分の前を走ってくれた永遠のライバル、
双子の蓮に。



そして顔晴ろう。(がんばろう。)



ここまでサッカーを続けさせてくれた親のために。



1番近くでずっと応援し続けてくれた人のために。



これまで城西大学体育会サッカー部の歴史を作り、戦ってきた偉大な先輩方の全ての想いを後輩に引き継いでいかなければならない。



足を止めるな。
常にファイティングポーズをとり続けろ。



主将としてどう立ち振る舞うのか。



いや、違う。



選手としてどう立ち振る舞うのか。



いや、これも違う。



冨田颯という1人の人間として責務を果たす。



今自分は何をしなくてはいけないのか。



常に謙虚でいること。



それは試合に出ていても、出ていなくても。



逆境こそ成長できるチャンスである。


自分からサッカーを奪ったら何が残るのか。



成長しよう。人として。



誰か困っていたらスッと手を差し伸べてあげられるそんな存在に。



もう1年しかない?



いや、まだ1年ある。



俺の心の炎はまだ燃え尽きていない。



覚悟は決めた。



最後にチームが関東リーグ2部昇格という目標を果たす為に。
チーム全員が同じ方向を向いて笑顔で終えれるように。
同期のみんなと喜びを分かち合えるように。










心を燃やせ。「チームの勝利の為に。」

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