在宅介護日誌 2022年11月13日(日)
昨日ナースコール が2回ほど鳴った。2時と4時。母が見守りで横に寝ているはずだが、と思い慌てて行くと、母はぐーぐー寝ている…。
耳が遠いしナースコール も聞こえないよな、しょうがない、と思い私が排泄介助をすることに。
そうなるだろうと思い、さっきyoutubeで勉強してたので、手際良くできたと思う。
父は、1回目に起きた時、おそらく母を起こそうと、必死に色々やっていたのだと思う。布団がめくれあがって体勢が下にずれていた。
ナースコール も母がいるから鳴らないだろうと思い、手元ではなくベッドにぶら下がったままだった。
あああ、ごめんねごめんねと言いながらパッドを変え、水を飲ませ、肩が痛いジェスチャーをしたので肩揉みをした。
そうすると母が起きて、全然気づかんかった、役立たずやね〜とブブブっと笑っていた。父も私も笑いながら、私が起きるから大丈夫よと、二人には伝えた。大丈夫。私が出来る。
次起きるのは6時過ぎだから、それは母に任せよう。少し寝ることにした。
寝坊して8時ごろ起きて、父の様子を聴きながら、朝ご飯の支度をした。
食べながら母に、今、介護スキルがグングン上がっているから、ママが介護になってもだいたい出来るから安心していてね、と伝えた。
母は笑っていた。これだけ二人でやってきたのだから本当に安心だと思う。ただ耳が遠いのが困ったものだが。
父のお通じの様子があり、いよいよポータブルトイレでの排便。うまく出来るだろうか。頑張って身体を起こしてもらって、ベッド横に置いたトイレに介助しながら座ってもらう。無事に出て拭く時は、身体を抱き抱えて立たせ、母に拭いてもらった。ベッドに横になってもらい、オムツ一式を新しくし、床ずれ防止用に尾骶骨にヘパリンを塗った。
色々課題はあるものの、何とか出来たのでは。綺麗に拭くのをなんとか勉強しなければ。
介護で面白いなと思ったのは、勉強すればするほど介助する側もされる側もラクになるのだ。知ると知らないのでは大違い。身体の使い方や重心の持って行き方に工夫があるのだ。これは凄いなと思うのと同時に、これから介助される方はyoutubeで沢山動画が上がっているので一度見ておいたり、看護師さんに介助の仕方を沢山聞くのを是非お勧めしたい。
買い物出しに行って戻ってきて、父に薬を飲ませることに。身体を30度にベッドを起こして、水に溶かして飲ませる鉄剤と唾液で溶けるOD錠の胃薬を毎朝飲ませるのだが、鉄剤は水に溶かしているからなんとか飲めたが、OD錠は流石にもう飲めなさそうで、父も「飲まない」と言ったのでやめることにした。最近痰も詰まりそうで不安だし苦しそうだし、水も飲めるけど咽せることも増えてきた。辛そうだ。
父はどうやら日単位に入ってきたようだ。いつ何があってもおかしくない気がする。肝機能低下のためか手足が痒そうだ。黄疸が出ると痒みが出るなんて、今回初めて知ったことだ。実際に症状を見ると自分の肝臓も労ろうって思う。
姉がやってきたので昨夜の様子などを話して、父もジェスチャーだが話して談笑できた。そしてなぜか髪を切ると言い出したみたいで、姉と母が髪を切り始めた。私はその間仕事をさせてもらった。
髪切りもヒト騒動あったみたいだが、ちょっと立ち入るのは遠慮した。
姉が夜ご飯のお弁当を買ってきてくれた。中年女とおばあさんだとお弁当1個を分けたぐらいがちょうど良いので、お皿に2等分分けてもらった。さー食べようかという時に、父が目覚めてトイレの仕草を。急ぎ母と駆けつけ紙おむつを脱がせる。ついでにお尻を洗おうと横向きにしたら、すこしお尻が赤くなっている。床ずれ?やばい!と思いヘパリンを塗り込んだ。絶対に床ずれだけはさせたくない。どうしたら良いのか明日看護師さんに相談しよう。
ひと段落してご飯を。姉は家に帰ってから食べるので、床ずれについて調べて記載してある対策を読み上げていた。
流石にそこまで出来るかな?と、母は看護師じゃないから出来ないわ!とキレ気味。疲れが溜まってきている。
兎にも角にも看護師さんに聞いてみようと宥めた。
姉が帰って、輸液の交換と薬の時間、フェントステープの付け替え。1番の難儀は薬を飲ませることだ。飲み込みづらいし痰は出るし、水に溶かしているとはいえ大変だ。ゆっくりゆっくり飲ませる。
母は付き添い寝をするので布団を敷いてあげた。そして肩腰がしんどそうなので湿布を貼ってあげた。母は、限界が近い、と。つかれているよな、疲れると耳の具合もなお聞こえないので大変なのだ。目もしょぼしょぼしているし。あっちでもこっちでも痛い痛いと…、私は辛い。なんとかしてあげたい。
父母を寝かせ、私が日記を書いているとナースコール が。行くと父が口をスポンジブラシで磨いて欲しいらしく、磨いていると母も起きてきた。そうすると父が、私は肩を揉んで、母は足の裏を掻いてのジェスチャー。うんうん。やるけど、母は程々にして寝かせたいので、もう寝て良いよ、私がやるから、と言うと母はやめて父のところに来た。そうすると父が手をあげてタッチをしていた。疲れているからね、寝かせようね、父に言うと父は頷いていた。
そう、私は父と母の時間を作りに来ていたんだ。
良い時間を最後まで、
母がこれからも生きていけるように
父が最後まで母と楽しく過ごせるように
精一杯頑張る。
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