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在宅介護日誌 2022年11月12日(土)

昨日から紙おむつで男性用尿取りパッドを使っているので、尿瓶を使う必要がなくなってきた。父のトイレの介助は母がしてくれることになったので、これからは母が付き添い寝をすることに。
2時ごろ明かりがついていたので、おそらくパッドの交換をしたのだろう。起きたが、起き上がれなかった。
6時に母が起きていたので、その時は起き上がれたが、母が寝てて良いよと言うので甘えて寝かせてもらった。
起きたのは8時前だった。もっと寝たい気持ちだが、いかんいかんと起きた。
母に夜の父の様子を聞いたが、やはり尿瓶よりパッドが楽だったみたいで綺麗にしている、1回しか起きなかったよ、とのこと。

私たちは朝ごはんを食べて、父が目覚めたら薬を飲ませることに。だいたい、目覚める時はトイレの時だ。
ガラスのコップで水を飲んでいたが、もうコップが重いらしく、私が持って口に当てて飲ませていたが、むせそうで危ないので、急いで吸い口を買ってきた。ついでに臭わないゴミ袋とポータブルトイレの消臭剤。
とにかく父に不快な思いをさせたくない。紙おむつや紙おむつ用尿取りパッド、男性用パッドは事あるごとに換えて快適に贅沢させてあげたい、と母にも伝えた。
使わなくなった紙パンツや紙パンツ用尿取りパッド、部屋で使う車椅子で、私の部屋は介護の倉庫状態になっている。この余った大量の紙パンツはどうしたら良いのだろう?

お昼になったのでご飯を作ろうかと思ったが、母も寝てしまっている。夜中に起きての排泄介助は重労働だ。私でもヘトヘトになのに、母にやらせてしまって申し訳ない。少し寝かせてあげることにした。
今日は特に予定のない日なのでゆっくり過ごしてもらえたら。
お昼は素麺とお稲荷さんで簡単に。

父が目が覚めて、トイレの様子。おむつもパッド諸々全部換えちゃおう!と父を転がしながら紙おむつなど換えた。
吸い口でお水を飲ませる。そうすると「ラ・フランス、あんたたちが食べてしまう前に少し食べる」とボソッと言った。昨日、父の友人から大量のラ・フランスが送られてきていた。少しまだ固かったので、すり下ろす?と聞くと頷いたのですり下ろすことに。寝たままティースプーンの先にちょっと乗せるだけの量で4口ほど。お水も吸い口で飲ませた。「もう少し塊で食べようかな」と言うので、もう少し柔らかくなってからね、と伝えた。食べれると良いな。早く熟して欲しいので、ラ・フランスをりんごと一緒にビニールに入れた。
まだ目が覚めているので、せっかく買ってきたスマホスタンドを使ってもらおうとスマホが見えるよう位置を調整、早速LINEやニュースなどチェックしていた。そして、姉が子供たちの音楽発表会をGoogle photoに上げてきたので、それは「ipadでばあちゃんと見る」と言うので、私がスマホスタンドになって見せてあげた。見てる途中で父は寝てしまっていた。

姉がやってきた。昨日の訪問医の先生に言われたことと、看護師さんに言われたことを伝えて、どうしようかねーと言うことになったが、こちらも希望を言うが、父が決めればそれを尊重しようと言う話になった。
父が目覚めて「ポカリ」と言ったので、慌てて買いに行ってもらった。私は看護師さんからポータブルトイレを持ってきたとの連絡があったので、とりあえず家でstay。
姉が買ってきたポカリを吸い口に入れて水で薄めて少しずつ飲ませた。その最中に看護師さんからお電話を頂いたので、姉と交代してもらって、私はポータブルトイレを受け取りにマンションの入り口まで走って行った。とりあえず受け取って、看護師さんは車を置いてくるとのことで、トイレをキャスターがついていたが引きずりながら家に持ってきた。
看護師さんが来て見てもらえることに。そしてトイレの置き方や移動のさせ方など、教えてもらった。そして間にあまなくてオムツでした時の処置法も教えてもらった。本当に勉強になることが沢山ある。
髪の毛洗いたいですよね〜と話していたら、父が「今洗う」と目覚めていたので、やりましょう!とのことになった。昨日髪洗うセット一式を持ってきていただいていて、私の部屋にごっそり置いていた。とにかく寝たままの洗髪は大変で、これは素人では出来ないぞ!という感じがした。
今までしっかり洗えていなかったので、シャンプーも泡立たないし洗い流すのも水が結構必要になり、パジャマや枕、シーツも少し濡れてしまった。
なので色々取り替えなければならないのだが、これも寝たままで行うので素人では無理、看護師さんが左右に父を転がしながらシーツもパジャマも綺麗なものと交換できた。すごい技術だ!父は寝ているとはいえ、体力がないのに左右に転がされ、たまったもんじゃないと思うが…。
髪を乾かしさっぱりした様子。やっぱり母の早くしなきゃ!の洗いでは痒かったんだと思う。
看護師さんが帰った後、父にどうだった?と聞くと、「寝てた方が疲れる!」と出ない声を出したので母と大笑いした。
しょうがないね。

今日の夜ご飯は母が冷凍していた手羽先を使って鍋にしてくれた。姉は子供から何時に帰ってくるの?との催促の電話があり帰って行った。子供たちも寂しい思いをさせてごめんね。板挟みになるのは辛いよなぁ。そういう人たちが沢山いるのかと思うと、なんともいえない気持ちになる。

【私たち】
・鶏鍋

ご飯を食べながら、母ががんセンターでの事を教えてくれた。レントゲンを撮ったのに見せてもらえなかったので、何かあったんじゃないかと。そして父は「生きるのが苦しい」と言っていたそうだ。
そうだよね、しんどいよね。
親という立場で子の前で絶望的な事を吐きたくないんだろうな。
私が一生懸命にやっているからこそ、がっかりさせたくないんだろう。
なんとなくわかる。

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