在宅介護日誌 2022年11月10日(木)
6時前にナースコール が鳴ったかと思って飛び起きて父の元へ行ったが、空耳だったらしい。父も起きたのでついでにトイレに行った。そうすると母が起きる時間になったのでバトンタッチで少し寝ることに。
真っ暗でないと寝られない性分なので、やっと電気を消してドアも閉めて2時間弱寝れた。寝れないよりはだいぶ良い。
母が作ってくれた朝ごはんを食べて、1日の準備を。
父の薬を飲ませなければならないが「痰切りが効いてる感じがしないので飲まない」と言い出した。まだ2日しか飲んでいない気がするが、本人が飲まないと決めた以上、無理には飲ませれないので、やめておこうかと中止した。
今日は朝は母が整骨院へ。そして午前中に姉が来てくれる。
午後は父の友人が迎えに来てくれて、がんセンターへ連れて行ってくれる。
今の体力で大丈夫だろうか?みんなが心配している。
そして何より、車椅子から車への移動が心配している。
先週、内科へ行った時に父が思いのほか動けなくて、車のシートにドンと落ちるように座ったのが気になっていた。どう介助すれば良いのか、YouTubeで見たが、母では出来ないだろう。
病院のスタッフが来てやってもらえるならば助かるのだが、それは絶対無い気がするので、姉に車で付いて行ってもらうようにお願いした。
長いこと病院で待たなければならないので、痰を拭うための箱ティシュと尿取りパッドを持って行ってもらうことに。
YouTubeの予習のおかげで車の移乗介助はわりとスムーズに。行ってらっしゃいと見送って、私は家でお留守番。父の枕カバーとシーツを交換。洗濯をする。久しぶりに一人で気が抜ける。
この隙に仕事の返事ややらなきゃいけないことをやらねば!
待てども帰ってくる連絡が来ない。どうかしたのだろうか。仕事もしているが、洗濯物を取り込んで畳んでしまう。LINEの通知ばかり気にしている。
連絡が来た!と思ったら、採血のやり直しで診察に時間がかかっているとのこと。12時半に出たのにすでに16時近かった。
待つのも体力がいる。大丈夫だろうか…。
16時半からは訪問医の先生の診察もある。困った。
母から診察が終わったとの連絡があった。診察時間内に戻ってこれるかな?心配だったので訪問医のクリニックに、まだ戻ってきていないので遅れてきて欲しいと電話した。折り返します、と言われた5分後に先生が早めにこちらへ来てしまった。
とりあえず、戻ってきていないのと、薬を止めてしまったのと、黄疸が気になるのを伝えた。しょうがないので、明日時間調整をしてまた来ます、とのこと。母からは、今から出るねの電話が。ギチギチのスケジュールが溢れてしまった。
父の友達の車がやってきて父が戻ってきた。お礼をして車椅子にのせ急いで部屋へ。
なんと来週も行く気らしい。先生の顔を見たいそうだ。そして、すでに入院しても良いくらいに容体は悪いし、転移した肝臓がんが悪くなっていて黄疸も出ている。相当きついはずだよ、とのこと。
今の状態が“きつい”とといことに気付いたみたいで、帰ってきてからずっとぐったりしている。
目が覚めて肩が痛いジェスチャーをしたので肩揉みを私が。母が父の腕に保湿を塗る。父は姉を呼び「12月過ぎまでは保たないだろう、最後を入院してがんセンターで看取っても良い、どう思う?」と言い出した。姉は、がんセンターの担当医の先生に看取ってもらいたいの?と聞くと父は頷いた。しかし、担当の先生は決まった曜日しか来ないだろうし、先生に直接聞かないと分からないし、コロナでみんなが入れるかどうかも分かんないから、出来れば家の方が良いと思うけど、今度がんセンターに聞いてみよう。と話した。
多分、優しい父のことだ。私たちのことを気遣ってくれているのもあると思う。トイレも立っていくことは出来なくなるかもしれない。下の世話を子供たちにさせるのが辛いのかもしれない。
入院したら父のわがままを聞いてもらえる人がいなくなるのも可哀想だし。身体を毎日拭いて保湿をぬってくれるかどうかも分からないし。
でも痰の吸引はしてもらえるのかも。
最後の最後まで父の納得のいく方向になるよう、なんとかしたい。
夜ご飯は姉に作ってもらった。
【私たち】
・蕪とシーフードミックスの旨煮
・牛蒡と豚の甘辛炒め
・サラダ
最近めっきり作ってもらっていてありがたい。
もう、精一杯やるだけだ。
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