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在宅介護日誌 2022年10月20日(木)

朝起きるとやたら静かだ。大丈夫かなと心配する。
TVをつけると仲本工事さんが亡くなったと言うニュース。人生の終わりは自分では決められない(自殺は別として)。突然いなくなるのはご家族の人たちも関係者の人たちもさぞかし辛いだろう。癌も準備期間があるとはいえ、その期間は家族は気が気じゃない時間を過ごすことになる。何が良いとか悪いとかじゃ無く、なるようにしかならないんだな、と「運命」と言うものがあるならば人生はそれに従うだけのことなのかもしれない。

朝食はホットケーキ半分、昨日のダシダのスープ(少し薄め)を半分飲めた。今日はタケキャブと言う錠剤の薬を飲み込めなくて吐き出してしまった。どんどん飲む力が弱くなってきているのか、食道になにか違和感を感じているのかもしれない。

お昼過ぎに横浜に帰京するので急いで身支度。とりあえず夏物の着ないものなど持ち帰ることに。あと姉(次女)が思いつきで買ったギターを持って帰る羽目になった。大荷物の予感で恥ずかしい。

急いで買い物に行き、お昼のお寿司と小分けの消毒綿を。戻ってしばらくして姉(長女)が来た。後はバトンパスなので状況を伝え、して欲しいことを伝える。姉はがんセンターから診断書を受け取りに行っていた。保険の内容を再度確認すると父が、「これは何だ」「説明書はないか」「内容全然わかっとらんやない」と怒りだした。そういえば今日の15時から母の保険の契約のため保険会社の人が来るので、その時にわからないことは聞こう、と宥めた。

私は帰り支度、背中にギターを担いだ。ギターのソフトケースに紐が通せて背負えるのだが、紐がなかったので、父の輸液入れのバッグの使わない紐を利用させてもらった。父は笑っていて嬉しかった。今なら父が笑ってくれるならなんでもする。24日に戻ってくると伝えて家を出た。どうか何事もないように。

横浜に戻ってきてホッとした。やはりかなり気を張って生活している事に気がつく。それが在宅介護なんだなと思った。
これからの4日間は日誌もお休みにする。

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