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在宅介護日誌 2022年10月19日(水)

今日の目覚めはあまり良くない。頭痛がしそうで冷や冷やする。右目の奥がズンとする。

トイレに行くと洗面台に父がいた。挨拶をすると「おはよー」と久しぶりに声が聞けた。今日はちょっと調子いいかな?朝ご飯の用意をしながら、ポンタールを飲むと眠気が襲ってくるらしいから眠いのはそのせいかもね、などと話してみた。母は、色々飲んでるから次から次へと眠気が襲ってくるのかも、と笑ってた。そうかもしれない。話している間は起きていたので、急いでご飯。今日はお粥を1/3、スープはちょっと味が濃いかったらしく1/3、メイバランスは飲み切った。少しでも食べてくれると安心する。

今日はお昼から教習所に行くので、お昼は作ってもらってもいい?と母に聞くと良いよと言ったが、父が「焼きそばがいい」と言い出し、母の顔色が変わったので、行く前に作ることにした。食欲出てきたかな?あと、夜も時間が取れるか心配だったのでおでんを仕込むことにした。といっても出来合いのものに玉子と蒟蒻と大根を追加して煮て合わせておくだけだが。
母は今回の父の癌のことがあってか、料理を作らなくなってしまった。歳もあるとは思うが、今まで一生懸命、健康に気を配って、そして父の大変な好き嫌いを気遣って作って来たのに、と言う思いがあるっぽい。そうだよなー。何だったんだ、って思うよね。私でも作るの止めそうだ。でも今もこれからも母が倒れてしまうのは困るのだ。元気で長生きして欲しいので、今後の料理のことも姉と相談していきたい。
具材を切り終え焼きそばを作ろうとしたら、あとは大丈夫と母が言うのでお任せすることに。がんばれ!

教習所から帰ってきて様子を聞くと、焼きそばも2本くらいしか食べれなかった、メイバランスは飲んだらしい。そうかと言っている間に看護師さんがやってきた。シャワーに入るというので輸液を止めてCVポートをビニールで覆いテープで止める。このテープの幅が太いものを看護師さんが買ってきてくれた。なので手がうまく使えない母でもガバッと覆えるかもしれない。
父がシャワーを浴びている間に看護師さんに食べれないことやずっと寝ていることを相談した。そして記録ノートを見せたところふむふむと言って写真を撮っていた。書くことは大事かもしれない。下記のノートを買った。

薬を使う使わないはやはり本人の意思を尊重するので、金曜日の往診の際に父がどう伝えるかによるのかなと思った。

母の保険のを追加するために保険会社の人がきた。その時間帯は姉が来る予定だったのに来なかった。高齢者の保険の契約は色々とあるそうで、本人だけだと何回か確認のために来ないといけないらしく、子供が同席の場合は1回で良いみたい。また、保険の契約で子供達が揉めることが多いらしい(死亡保険を充実させてくれ的な)。色々な事情の家庭があるよな、と考えさせられる。

私は明日一旦横浜の方へ帰ることにした。4日後に戻って来る予定だ。家の方も色々と掃除をしたり冬服を出したりしないとダメだろう。植物たちも気になるし。関東は寒いのかな。気が抜けて風邪を引かないようにしなければ。

夕飯は用意していたおでん。私たちはササミのシーズニングソース和え。用意していたから心にゆとりがある。食べる前に輸液の交換。母との連携プレーも慣れたものだ。私がいない時に思いもよらないことが起こらないことを願う。

【父】
・おでん
・柿

【私たち】
・おでん
・ササミのシーズニングソース和え
・柿

父は少しだけおでんの大根と玉子を半分食べた。黄身の大半はスープに沈んでいたが。少し手に力が入らないみたいだ。出来合いのものだと分かると「出来合いのはあんまり旨くない」「ばあちゃんの作る方が美味い」というので、今度作ってもらわないけんね、と宥めた。話を聞くと牛すじをドサっと入れてアゴ出汁を使うのだそうだ。そして鱧入りちくわと大根を入れて圧力鍋でトロッとなるまで煮込み後ほど蒟蒻と玉子を入れるそうだ。それおでん?と思うが父の好きなおでんなのだろう。食べれるようにしてあげたい。

今日は少し喋る元気があった様子で良かった。癌患者は良い時と悪い時を繰り返すらしいので、その良い時だったのかもしれないが、そんな風に思いたくない。もっと良くなってしばらく元気でいて欲しいと願わずにはいられない。辛いな。

少し筋力が落ちてきたのか、薬をなかなか出せなかったり、ペットボトルの蓋が開けられなかったりした。あと箸も使いにくそうだった。
ベッドから立ち上がる時に少し力を入れないと立ち上がれなさそうな気がする。
いつか立てなくなる日が来るんだよなと思うとまた辛い。
朝方の頭痛は日中奥の方で潜んでいたのに、今ズキズキしている。




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