【海外工場 個人発注】ポケカ用「アクリル製カウントダイス」を制作して、大赤字になった話をしよう
■ 自己紹介
将来の夢はYouTuber!社会人ポケカ勢の「ハヤト」です。知っている人いるかもしれません。もしかしたら、「アクリル製カウントダイス」を制作した人で認識してもらってるかもですね。
知らない人の方が多そうが、ポケカのことつぶやいているので、良かったらTwitterフォローしてくださいー。
Twitter @pokehaya_jpn
ポケカはタッグチームが出たくらいから始めました。前シーズンでは後半伸びましたが、今期シーズンでは全く結果を残せていません。
今回は、その制作した「アクリル製カウントダイス」がいくら儲かったのか紹介していきます。
「アクリル製カウントダイス」の詳細は、下記の通りです。
【個人製作】アクリル製カウントダイス(黒) ポケモンカード対応 について
https://note.com/hayatasu/n/n7c427638aa04
■ 結論、いくら儲かったの?
タイトルを見てください!大赤字です(笑)
結論から書くと、現時点で4万円の赤字になってます。残り在庫が40個弱のため、全部販売できればトントンになる見込み。
お願いです!興味ある人買ってください。。。今ならオマケの収納ケースついてきますよ!
・・・ってのは冗談で、趣味での活動なんてこんなものかと思います。
■ なぜ、この記事を書いているのか?
自作ボードゲームやハンドメイド制作で、商品やコンポーネントを作ろうと思っている人もいるかもしれません。本noteでは、そういった方の参考に少しでもなればと思っています。完成までの流れや経費、失敗談なども紹介させてください。
自作ボードゲームなどを制作している方の中には、もしかすると海外発注するか迷ってる方も多そうですね。その点、中国ではダイス1個が30円前後で作れそうだったので、候補として検討しました。
実際に、今回の「アクリル製カウントダイス」は中国工場に発注しました。日本だと単価も高く、1つ100円以下で製造することができそうになかったです。大量ロットでもおそらく無理だと思います。
■なぜ、「アクリル製カウントダイス」を作ろうと思ったのか?
「アクリル製カウントダイス」を作った大きな理由として、
・自分用で必要だった
・他製品で自分がしっくりくるものがなかった
・ポケカ界隈で「あっ、あの人」って言われたかったら
ことが挙げられます。
・自分用で必要だった
本当にアホな話なんですけど、ジムバトルとかでる際に毎回ダメカン忘れます。デッキケースに入れてても、なぜか違うデッキ持ってちゃうんですよね。
都度購入するため、遂に6セット目になってしまいました。今ではよく使うバッグ全て(仕事、プライベートとも)に、ダメカンを入れて持ち運んでます・・・。少しでもダメカンに愛着を持つため、オリジナル製品を作ることを思いつきました。
・他製品で自分がしっくりくるものがなかった
前々から似たような商品には興味がありました。公式ダメカンダイスも海外だけみたいだったので、作ってみたかったというのもあります。
他製品だと数字の方向が一定でなかったり、ダイスの種類が1種類しかないものが多かったです。こういったイライラみたいなのをなくすため、プレイヤー目線にはできるだけこだわりました。
「アクリル製カウントダイス」の制作時には、
「左上と右下にマークをつけることで、最小と最大がわかりやすいのでは?」
「超MMとピカゼクは150点、三神180点。この辺は最低でも3個は必要だな・・・。」
「そもどもポケカは小学生がメイン。子供が持ちやすいダイスサイズで何mmだ?」
「ヒエクが減ってバラマキもほとんどいない。ただ10ダメカンは6個必要だよな・・・。(ムゲンダイナVMAXを許さない!)」
「LO使いは時間が命!見やすい配置の展開図書いてみよう。」
「色は子供が視認しやすい原色をベースにしたいな。」
「価格帯も1,500円未満で販売しないと・・・。」
みたいなことを延々と考えてました。
親戚の子供に、数種類のダイスサイズを用意して触ってもらったりと、検証を繰り返しました。そのおかげもあってか、購入者半数以上がお子さんがいる家庭のようです。
・ポケカ界隈で「あっ、あの人」って言われたかったら
ジムバトルとか行くと「四天王の〇〇さんだ!」、「大型大会 〇位の人だ!」、「公認ジャッジの〇〇さん」といった、なぜか知られている人いませんか?
実力で勝てないですが、そんなブランドが欲しかったんです。。。自尊心満たさせてください。
他にもいくつか理由がありますが、大きな理由としては上記の通りです。
■ 実際にかかった経費
実際にかかった経費は下記の通りです。
・サンプルダイス・・・¥3,921
(為替レート ¥3,921 = $35.00 / ¥1 = $0.0089 )
・製品版ダイス・・・¥69,794
(為替レート ¥69,794 = $600.00 / ¥1 = $0.0086 )
・巾着袋(50個セット×2)・・・¥3,060
・長形3号封筒(100枚)・・・¥215
・twitterプロモーション費用(効果なし)・・・¥5,000
・その他備品・・¥1,100
(セロハンテープ、梱包用ロール、チャック袋など)
合計 ¥83,090
これ以外にも、梱包を手伝ってくれた知り合いのラーメン代、焼肉代に1万円位かかってます(笑)
■ 製品版ダイスの発注ロット
製品版のダイスは下記の個数発注しました。
10-60 白 900個
70-120 緑 600個
130-180 赤 500個
190-240 青 500個
250-300 黄 500個
310-360 紫 500個
合計3,500個
今考えると、黄と紫を少し減らして、他を増やせばよかったかも。ただ絶妙な数字であった気はします。360点でまだまだいけるやろ!とか思ってたら、マッギョVとかで余裕で超えて泡吹きました。
■ 完成までの流れ
下記は大体の制作スケジュールです。
● 2020年
2/12 モチベ維持のため、ポケカ関連商品を作りたい気分になる
2/27 「アクリル製カウントダイス」でも作るかと決意
2/28 制作工場選定
3/10 印刷用データ 作成開始
3/12 印刷用データ 入稿完了
~ 印刷用データ 修正期間 ~
3/16 印刷用データ 再入稿完了
3/23 サンプル 完成連絡
3/25 サンプル 到着
3/26 製品版 発注
4/21 製品版 発送
4月末 製品版 到着 (重量なんと12kg)
4月末 梱包作業
4月末 無料配布キャンペーン / DM販売開始
■ 制作に必要だったこと
・工場とのやりとりでの中国語翻訳
会社で中国語できる方を、トッピング全のせラーメンで買収。その後、深夜までに梱包も手伝ってくれたので神!
・印刷用デザイン
元々、Adobe製品は一通り触れたので特に問題なし。Photoshop、AIでデザインデータ制作、パワポで展開図作成。
印刷時にカラーの指定は、CYMKではなくPantoneでの入稿を求められました。印刷用データ修正期間では、この辺の修正をしていた記憶があります。Pantoneという単語は、初めて聞いたので、色々調べて時間がかかりました。
・海外送金
PayPalのクレジットカード払いで問題なく完了
・梱包作業
勿論ですが、梱包作業も必要でした。梱包時にピンセットを使っていたのですが、「割りばし(1本)と厚紙を切ったもの」が一番使いやすかったです。ピッタシの収納パックに、何か物を詰めたい際は是非試してみてください。
■ 実際やって良かったこと、悪かったこと
とにかく不良品が多く、検品作業で非常に時間がかかった。
→ 流石、格安生産の中国工場。おそらく300個近く不良品。予備が各色50個くらい入っていたが、どの色も普通に超えていた。
発送がGWをまたいでしまい、初期に購入してくれた方の到着が遅れた。
→ 休日は普通郵便配送してないことに、後で気がつく
1人だけ宛名不明で届かず、7日間センターに預けられており、再発送に手間取った。
→ しばらく連絡がとれず、申し訳なかったやつ
販売方法をラクマで考えていたが、販売前になぜか登録できないことに気がつく。
→ ラクマに問い合わせたが未だに未回答、電話番号認証が090系統なのに使われているとのこと。
格安SIMでもないし、登録した記憶ないんだけど・・・。
為替レートを気にしないでやっていたが、ちゃんと見た方が良かったかも。
→ PayPalでの支払いだったが、為替レートが微妙に違うみたい
サンプル制作時 為替レート
¥3,921 = $35.00 / ¥1 = $0.0089
製品版制作時 為替レート
¥69,794 = $600.00 / ¥1 =$0.0086
■ 今後やりたい事
ポケカ人口増やすことやりたいです。自主イベントを定期開催している方も、おそらく同じこと考えてるのではないでしょうか。
今年は社会情勢的にも、ポケカ業界にも厳しい部分があったかと思います。そんな中で、オーガナイザーの一人として何かしたいです。
7月には500円スタートデッキが発売されます。そのタイミングでポケカ人口増やすためにも、「アクリル製カウントダイス」と合わせて、どっかの施設とかに無料で配りたいんですよね。かなり難しそうですが、検討の余地はあると思います。
■ さいごに
今回はそこそこ失敗しましたが、実際作業はメチャクチャ楽しかったです。また何か新しい商品作ってみたいですね。何か面白いアイデアがありましたら、是非DMなどで連絡くださいー。
在庫残り40個弱ですが、全部なくなったら再発注するかも。その際は間違いなく、値段上げますが許してください。
3,000個以上検品して、包装、発注するの大変なんですよ・・・。許して、ぶたないで・・・。
■ コラム どうやって海外の工場を探したのか
一般の方には必要ない情報だと思うので、ここだけ有料記事にさせてください。普通の内容しかないので、私に課金しても良いよと言う人だけ購入してほしいです。Googleで検索すれば出てくる内容ですので。
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