シンゲキCAMP2019~北海道デジタルマーケティングの祭典~に参加#03
3つ目のセッションはアナグラム株式会社の田中 広樹さんによる「今のうちに知っておきたい"Google ショッピング広告" ~データフィードを活用した集客の最大化~ 」でした。
ショッピング広告における数字や市場のトレンドから、現状の通販全体におけるユーザの心理や行動について細かくセッションしていただきました。
まずは、ショッピング広告における数字について。
リスティング広告よりも上(=検索結果の一番上)に表示され、スマホのファーストビューはショッピング広告のみになることも珍しくないくらいの一等地に表示させることが可能。
Google広告で得られるコンバージョンのうち、ショッピング広告の割合は平均20~30%
GA(Google Analytics)で計測される新規ユーザ率は平均約50%、
2016年時点の導入企業は2000社程度。
→楽天が4万社以上参画していることに比べれば、まだブルーオーシャンと言える世界とのことでした。
これだけ聞いても熱いショッピング広告ですが、他にもデータフィードならではの利点を教えていただきました。
まずは何より「目立つ」こと。
表示が多様化されている。前述の通り、モバイル表示のナレッジパネルがファーストビューを占有する。ためクリック率が高くなります。
したがって、クリック単価が安くなりやすい。(但し、必ずしもナレッジパネルがファーストビューに表示されて、その中にショッピング広告が表示されるとは限らない。)
次に広告在庫とカバレッジが拡大されていること。
→以前は一度に表示される商品点数は5~6点であったのですが、今はカルーセル対応で20個くらい表示されるため広告インプレッションの増加が見込めるとのことでした。
今から始めても全然遅くないのではないかと思いました。
しかし、リスティング広告同様、大手と競り合うことになる商品は厳しい戦いになるとのことでした。自社のオリジナル商品など差別化を図れる商品の方が集客しやすいとのことです。
セッション中、田中さんから「最愛志向のコミュニケーション戦略 ver 2.0」を紹介していただきました。
マーケティングにおいて売れる手段は「最高・最安・最愛」の3つしかない。
というもので、
事業規模的に「最高」や「最安」を目指せる企業は少ないので
いかにして「最愛」を目指すが載っています。
さらに、近い未来ではユーザの購買行動に大きな変化があるとのことでした。
ここ10年くらいで買い物に関する情報量は40倍に膨れ上がったそうです。
情報が多すぎてよくわからないという状態を作ってしまう傾向が出てきてしまい、買い物に対してストレスを抱えるユーザが増加している傾向に。
よって「選ばない買い物」を望むユーザが増えるため、即断即決を促すことができるデータフィード広告がより一層インパクトのあるものになるのではないかと田中さんは仰っていました。
ショッピング広告のみならず、時代を読んでユーザ心理を理解することでするべき方法や手段が見えてくるのだと感じました。
情報が溢れてストレスを抱えしまったユーザにとっての避暑地のように居心地がいい(買い物しやすい)環境をしっかり作りたいと感じました。
こうして無闇な比較サイトや広告などが淘汰されユーザが求めた情報がしっかり出るようになって、競合も減って広告主もユーザもwin-winな関係でいられるような情報社会であって欲しいと思います。
あとがき(2019年7月16日 更新)
アナグラム田中さんから直接2点ご指摘いただきました。(上記本文は修正済みです)
すごく丁寧にコメント下さり本当にありがとうございます…!