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ついに、大阪の8渡船をコンプリート。
「水の都」と呼ばれる大阪には、現在、8か所で渡し船が営業されています。すべての場所で頭上には橋が架かっているのですが、大きな船を通すために水面からの高さが50mとか、かなり背が高い。登るだけでも大変なのに、通学用の自転車を押して渡るなんて無理。「残してほしい」という利用者からの熱い要望を受け、橋が完成した後も朝6時から夜の9時まで毎日運航してるというわけです。
8か所の渡船を1日で回るのは、さほど難しいことではありません。半日もあれば十分です。ただ、それでは面白くない。地図を見て、他の魅力的なポイントと組み合わせて楽しんでいるうちに、いくつか季節が過ぎていってしまったのでした。今回は、なにわの伝統野菜の1つである「南瓜」ゆかりの神社と渡し船を組み合わせてみました。
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最初に向かったのは、メトロ・玉出駅の近くにある「上の天神 生根神社」さん。住吉大社と西宮神社にゆかりのある神社だそうです。上の天神とは、住吉大社の近くに同じ名前の神社があるからで、そちらは「奥の天神」と呼ばれています。立派な社殿にお参りしました。お社のある玉出はその昔、勝間(こつま)村と呼ばれ、この地で栽培されたカボチャは野菜の少ない冬場の保存食として大切にされたとか。毎年冬至の日には、お祓いを承けた南瓜が振る舞われる“こつま南瓜祭り”が開催されるそうです。
御朱印をいただいたあとは阪神高速堺線の下を歩き、ひたすら木津川をめざします。工場の間を縫うように歩き、勘をフル動員して奇跡的に「落合下乗船場」にたどり着くことができました。大きな幹線道路に案内が出ていないので、ヒヤヒヤしました。
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対岸に渡った後は、大正区の工場地帯を北へ。
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10分ほど歩くと8つ目の渡船場「落合上渡船場」が見えてきます。
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三軒屋川と木津川の水門が並んで見られるという絶景ぶり。ここの渡しは8か所あるうちの最短、岸壁間が100mしかありません。待合室に時刻表があるのですが、おもしろいことにどちらの岸も同じ時刻の出航となっています。乗船時間はわずかなものだから考慮しない、そんな大らかな感じが良いですね。
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ちょっと耳寄りな話をひとつ。今日利用した乗船場には、どちらもフクロウの置物がありました。調べてみると野鳥除けのためだそうです。フクロウを置くまでは、野鳥のフンで船や通路が白く汚され掃除が大変だったそうです。
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この日、大阪市にある8つの渡船をすべて体験。ゴールデンな思い出になりました。完乗を目的とした訳ではありませんが、どの航路も味わいがあって面白かった。船を起点に、たくさんの知らなかったことと出会うこともできました。そして、船と組み合わせて何ができるかと考えることも楽しかった。
これから水辺がいっそう気持ちよくなるシーズン、片側からしか乗っていない航路もあるし、まだまだ遊びたいと思いました。
#旅のフォトアルバム