3/22(火)
カンナちゃん
近所の縁側で、三毛猫が爪を研いでいた。
そのまま、時々爪をぺろりと舐めていた。
そしてまた爪を研ぐ。
よく目を凝らすと、爪を研いでいるのは柱ではなく、鰹節だった。
そりゃ美味しいわな、と『私』は感心した。
障子の奥からおばあさんの声がした。
「そろそろ削れたかい?」
みゃお、と三毛猫は応えた。
しかし、『私』の目に映っているのは、爪で削ったそばから鰹節をつまみ食いしている三毛猫の姿だった。
近所の縁側で、三毛猫が爪を研いでいた。
そのまま、時々爪をぺろりと舐めていた。
そしてまた爪を研ぐ。
よく目を凝らすと、爪を研いでいるのは柱ではなく、鰹節だった。
そりゃ美味しいわな、と『私』は感心した。
障子の奥からおばあさんの声がした。
「そろそろ削れたかい?」
みゃお、と三毛猫は応えた。
しかし、『私』の目に映っているのは、爪で削ったそばから鰹節をつまみ食いしている三毛猫の姿だった。