日向坂46 四期生ライブ感想①
こんばんは
Twitterに書くと信じらんない文量になりそうなのでnoteにまとめました
ライブの全体的な感想としては
「ライブとしては楽しかった」です。
ライブとしてはね。
ここで引っかかったり「じゃあお前が作ってみろよ!」とヒステリー起こす人はどうぞブラウザバックして僕をブロックするなりなんなりしてください。RPして晒し上げてもいいですよ?そういうの好きでしょ🤣
音響としては可も不可もなく。武道館自体が本当にアーティストやPAによって音響が変わる会場なので、むしろ今回は良いとさえ言えるのかもしれません。そもそもが異なる作曲者や編曲者に外注して作るのみなので、それぞれの曲の音作りや聴かせ方、音質さえ違うかもしれません。それをひとつのアーティストがやるんだから大変だ。
いわゆる日向坂PAと勝手に僕が呼んでいる、低音を抑えてボーカルが聴きやすくなるようなセッティングだったと思います。
TIFみたいに馬鹿みたいに低音上げて声が聴こえなくなるなんてことは一切ありませんでした。腹に響く低音は無かったのでダンスミュージックとしてはノれるかどうか微妙な音でしたが、まぁアイドルだしね笑
声は誰が歌ってるか、あとは声を重ねているかどうかはすぐわかるくらいクリアだったのでそこは満足でした。
そんな音質なので、ダンストラックみたいに低音が必要なジャンルでダブステップやトラップは合わねぇなあって思ってました。
セットリストに関しては最近の日向坂らしく、テーマなんて概念は一切排したごちゃ混ぜ。ただこんなに色々ごちゃ混ぜにしてて最終的に満足して帰れるのは日向坂の魅力の一つなのでは。
昨年のツアーが一昨年のツアーをリスペクトしたのか無理にテーマ的なものを決めたせいで、電車というものからテーマが想起されないただ電車を入れてみたというような演出になっていて決して満足のいくライブではありませんでした。それに比べれば普通のライブ並みに色んなセットを使って高低差を出したり、寸劇や本当に上手になったMCでの一幕で「なんか楽しくやってる」感を観客が受け取るには十分だったように思えます。
ただ、“武道館3days”の意義には疑問符です。
先輩が抜け新メンバーオーディション開催も決定したことから目下の優先事項は若手の育成。その育成に“ライブ”を選ぶのは決して良手とは思えないんです。ライブで育つのは歌やダンスや表情管理ではなく、「ライブ慣れ」や「爆発力」だと思っています。もしそれで「ライブ慣れ」の部分だけが成長してしまったらどうしますか?
これから自分たちがグループを背負っていくというとてつもない責任を、その重さから逃れるために“こなす”ことを覚えてしまったら。四期生にそんなメンバーはいない!!と言いますか?言い切れますか?1.2期は全ツでも常にパワー配分を考えた動きをしていましたよ?あの素敵なメンバーたちですらです。それには僕みたいな素人には想像も及ばない世界だと思いますが、特別な技能を持たない集団の“こなす”動きに満足できますか?
ただ実際にライブを観てみたらとてつもない成長や爆発力を見せてくれるんじゃないかと少し期待はしていたんです。ですがここでネックになったのがひなたフェスという一大イベントの直前、そして武道館という日本の音楽界に燦然と輝く伝説の場所で3日間という長期開催。僕が見ている感じは殆どのメンバーが心ここに在らず、このライブを“こなす”のが限界というふうに感じました。爆発なんて起きるはずもなく。昨年11月開催された『新参者』は乃木坂や櫻坂の同世代への羨望から敗者のメンタリティで藻掻く姿が美しく、「取りに行く」という気概を感じました。
というか、まだダンスや歌を始めて2年くらいの人達に大イベントのリハーサルを同時に進行すること、詰め込むことで奇跡的に才能が爆発するとでも思ったんでしょうか。下地があって初めてそういう爆発って起きると僕は思ってるんですが違うんでしょうか。詰め込み教育ってダンスや歌には有効なんですね?初めて知りました。そんなわけないと思うんですが。少なくとも理論が確立されている技術が詰め込みなんかで簡単に向上するわけないんです。
『新参者』と比較して歌の成長はあったんじゃないかと思いました。本当に聴けたもんじゃない歌唱だったのが、だいぶ声を重ねたりアテレコしたりしてはいましたがワンマンライブで成立する程度にはなってました。
自信がついてきたんだと思います。音痴は簡単にはなおらないですから、ハッキリと声を出すようになったと。また、踊りながら歌うことにも慣れてきたのかもです。『新参者』最終日も自信がついた大声の歌唱でしたが、まぁ酷い音程で笑 ただ、今回のライブではエフェクトはかけられつつもちゃんと音程は意識してるなあと思いました。
ですが、ですがです、もっともっと自分の強みに気付いて伸ばすことってできたんじゃないかなと。かほりんは元々の歌ウマがライブで出せていなかったのが段々出るようになって良かった(ex.ロックラの2サビ前ソロ部分)し、はるはるやりなしはほぼ声にエフェクトは掛けられてなかったんじゃないかなと思うくらいしっかり歌えてました。ただ、それをもっと個性と呼べるレベルに昇華できるチャンスだったんじゃないかと思うと、どうしてライブなんて詰め込みでそのチャンスをふいにしたんだろうと思います。まだまだ個性と呼べるレベルではないと思いました。
音源では出し始めることが出来ている個性を僕はライブで聴きたかった。なのに、結局一部を除いて声を重ねられたりアテレコ(まぁ本当にアテレコかはわかりませんが)されて、個性もクソもありません。『新参者』では何故かほぼ生声だったので聴けたもんじゃない歌唱だったんですが、それが寧ろ個性として非常に魅力的だったんです。まぁ僕の趣味といえばそれまでです。
ひなた坂ライブにおけるみくにんのソロ歌唱。正直度肝抜かれませんでしたか?きょんこ無き今、としちゃんも去ろうとしている中で日向坂の歌唱を支えるのは彼女だと思います。上手いなんてもんじゃない。れっきとした歌手の歌でした。全部がみくにんのソロに集約したようだった。彼女のライブと言っても過言ではなかったでしょう。
どうしてみくにんがこんなにも輝けたのか。普段の全体でのボイストレーニング以外に自主的にボイトレに通ったんです。最初はみーぱんの歌を意識し過ぎていたので、段々と自分の歌に変えていったそうです。音楽って、こうやって良い物になっていくんじゃないですか?様々な仕事の合間を縫って自己研鑽を積むのは並大抵の努力では無いと思います。もしこれからも日向坂46がアーティストとして認知されたいのであれば、歌唱やダンスの技術の底上げに時間と費用をかけるのがどうしてマイナスになりましょうか。
何度も言いますがライブでは歌もダンスも上手くなりません。上手くなるのは“こなす”技術です。爆発力を期待するのなら爆発のきっかけとなる下地を作れるように自己研鑽を積めるような環境を整えて欲しいです。
それができないというのならば、せめて声を重ねたりして誤魔化さず、生の歌唱を届けられるようなPAにして欲しいです。
一介の音楽好きの小さな願望です。
ダンスに関しては全くの素人なので基本スゲェー以外の感想は無いので褒めまくります。特にたまきちとりおたむ、はるはるとすみちゃんが素敵でした。たまきちとりおたむは多分スタイルは違うんだろうけど体幹がブレないスタイル。はるはるは緩急がついた綺麗な踊り。すみちゃんはバレリーナのようにおおらかな動きでよかった。たまきちの低重心さにサリちゃんを感じてちょっとエモくなるんです。
あと、低重心さで言えば僕の推し、りなしも低重心で。髪を切ってから低重心でスマートなダンスがかっこよくて、端正な顔立ちにとても合っていると思うのです。すいません、推しなんで。盲目です。
本当は1曲ずつレビューをしたかったんですが文字数が凄いことになったので一旦締めます。