若返り!?不老不死のベニクラゲとは?🌈
水中をふわふわと遊泳し、我々を魅了するクラゲは、どのような生活を送り、どのような生涯を遂げるのでしょうか?
今回は、クラゲの生態に迫りながら、人間の永遠のテーマ『不老不死』について書いていきます🌈
クラゲはプランクトンの一種です。
プランクトンの特徴は、心臓がないこと。当然血管もありません。
つまり、脳が存在しない生き物なんです。
では、どのように生命維持をしているのでしょうか?
クラゲには、心臓や脳がない代わりに、神経が張り巡らされています。
その神経が刺激されることによって、反射的に動く仕組みなんです。
「考えるな、感じろ」
などとよく言われますが、まさにこれを体現した生き物と言えるのではないでしょうか。
さらに、クラゲは、血管の代わりに、酸素や栄養を循環させる『水管』という器官を持っています。
ポンプの役割を果たす心臓もないので、傘をふわふわと動かして、水管の中の酸素や栄養を循環させているんです。
ちなみに、ほとんどのクラゲは針を持っているので、近づくのは大変危険です。注意しましょう。
ではクラゲの寿命はどれくらい何でしょう?
私たちがよく目にするミズクラゲが約1年。
寿命を迎えたり、敵に襲われて傷ついたりすることによって死んだあとは、海に溶けていくそうです。
クラゲの中でも、特に珍しいのが『ベニクラゲ』です。
『不老不死のクラゲ』と言われています。
ベニクラゲは、直径数ミリ程度の小さなクラゲ。
寿命を迎えたり、敵に襲われて傷ついたりしても、再びクラゲの赤ちゃん『ポリプ』に戻れるクラゲなんです。
しかも、一度だけでなく、半永久的に。
ポリプに戻る際、全く同じ遺伝子の個体が複数つくられます。まるでクローン製造機のように何度も若返り、再生を繰り返すんです。
しかし、被食者(補食される側)のため、爆発的に増えることはなく、他の生き物の生命サイクルに影響を与えることはありません。
食べられる側を自ら選択した不思議な不老不死の生き物というわけです。
不老不死は、一体どのようなメカニズムなのか。
なぜ、ベニクラゲがこのような能力を獲得したのか。
など、詳しいことは、未だによく分かっていません。
もしクラゲに脳が与えられていたら、今ごろ生物界の王になっていたことでしょう。
今後、ベニクラゲの研究が進み、『不老不死の薬』を作られてしまうときが来るかもしれませんね😆
最後まで読んでいただきありがとうございました🌈