昭和天皇について考える
どーも、早坂亜希子です。
今回は古事記から少し離れます。
引き続きね、マジメな記事が続くよね。思うところはある。大いに。
歴史上の人物で尊敬できる人は?
と聞かれると私はね、「昭和天皇」と答える。
25歳という若さで即位。在位期間は約62年!
歴代最長。
どんくらい長いかは「実録」でもわかります。
「実録」っつーのは天皇の言動、行動を記した書物でして、天皇がお隠れになる(お亡くなりになる)度に毎回作成されるのですが、昭和天皇がお隠れになった際はなんと編纂に24年もかかりました。
歴代最長。
日本の歴史上で一番難しい(と思う)意思決定「ご聖断」を下した天皇。
沢山のエピソードがあるんだけど、まとめると立憲君主として、終戦後は象徴という立場として、激動の時代を全うされた方。
実録でも描かれてますが、昭和天皇は終始、平和を模索され続けていたんだなという事がわかります。
平和を祈る存在。
ただ、そこは立憲君主。国会が決めた事には基本的にNOは言えません。言いませんでした。
軍部の暴走による開戦。平和を模索するも想いを公に発言する事が出来ず、開戦が決まった会議の際にも和歌を詠む形でしか平和への想いを表現できませんでした。それを受けた当時の総理を含む出席者全員はうつむくのみ。
せつない。ただ。
終戦後も常に国民の日本人としての誇りやアイデンティティといったものも念頭に置いて行動をされていて、その結果が後の「人間宣言」に繋がっていきますが、それはまた別の機会に。
平和への想いはね、今上(現在の)天皇にも受け継がれている。
古事記を書いてますが近代史が一番好きでね、ちょくちょく話していきたいと思う。
年末年始、ご実家に帰省された際は、ご先祖に想いを馳せると共に、昭和天皇にご興味を持ってみてはいかがでしょうか。