熱中症アラートとは?
気候変動の影響でしょうか?それとも高齢化の影響?下記のグラフのように、熱中症の死亡者数は令和に入ってここ最近も増え続けています。
(出典:令和2年夏の熱中症死亡者の状況【東京都23区(速報値)/[参考]多摩島しょ地域(速報値)】)
これを受けて環境省と気象庁が熱中症への注意喚起を促すため、令和2年の夏に作成したのが熱中症アラートです。
熱中症アラートが発令されると、具体的には報道機関、民間企業などを通して、熱中症に対する注意や予防策などを配信していくようです。
(出典:令和2年度第1回 熱中症予防対策に資する効果的な情報発信に関する検討会 資料2)
熱中症とは
人間の体には、体温上昇の防御策として色々な機能があります。
たとえば、一番わかりやすい反応としては汗です。汗には体温を下げる働きがあります。具体的には汗(水分)が肌の上で蒸発する時に、気体になるためのエネルギーとして肌の熱を使います(気化熱と呼びます)。
ここで例えば水をしばらく飲んでいないせいで、汗をかけなかったとしましょう。汗をかけないせいで、上手く熱を身体の外へ放出できず、体調が悪くなってしまうような症状を熱中症と呼びます。
このように、気温が高い時期に、体温を下げるための機能がうまく働かず、体調が悪くなることを総称して、熱中症と呼びます。
(参考:大塚製薬 熱中症が起こるメカニズム)
熱中症の予防策
熱中症にならないためには、
1. 身体が熱を逃す機能がちゃんと働くように栄養をとる
2.そもそも身体の体温が上がらないようにする
上記の2点に気を配る必要があります。
(出典:熱中症予防情報サイト)
具体的には、涼しい服装や、日傘、帽子などを使った日差しへの対策で身体の体温上昇を防いだり、水分、塩分を補給して身体の機能がちゃんと働くようにするといったものになります。