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NEEDY GIRL OVERDOSE感想

2022年私の精神を破壊したゲーム。

2022年2月6日NEEDY GIRL OVERDOSEをクリアさせていただきました。
この文章はクリアした勢いで書かれている。

こんなところに感想を見に来る奴は大抵プレイ済みと思ってるが、
隠しルート「I Need You」までのネタバレを含むのでプレイしてない方はブラウザバックをお願いします。INTERNET OVERDOSEが流れているうちに・・・

ゆらぎ始める世界
曖昧になる風景
アナタだけが映っているメモリー
神様なんていないよ

この ふざけたインターネットは
七色のサイケテリック
SNS という 瓶詰地獄に 救済を
過去の歴史は 見ないふり
アナタのためなら すぐそばに
インターネット・エンジェル かわいく 参上

まるで天使のように抱きつく
強めの幻覚 INTERNET GIRL
そして悪魔みたいにキスする
アナタだけの NEEDY GIRL

いったか?ネタバレすっぞ

あめちゃんは非常にリアルな女の子だ。承認欲求が強く、すぐ病む。LINEを無視するとバッドエンドになったりする。

ごめんね 画面から出られないの

最初はシステムがよくわかってなかったのでえっちなことに釣られ、速攻で健常者ルートにいってしまったのだが、それを除くとあめちゃんと30日過ごしてはじめてたどり着いたのはRainbow Girlエンドだ。

これはあめちゃんを薬でオーバードーズさせまくるとたどり着くエンドで、あめちゃん(超てんちゃん)がこちら側(プレイヤー)に気づき、「かみさま、もういなくならないでね」と言う。

美しい・・・やっぱディスプレイ越しにこちら側に掌を合わせてくる二次元美少女がこの世で一番良いとされていますからね。
ここまで読んでる大体の人は知ってると思うが私は画面の中の少女概念が好きだ。具体的には初音ミクに始まり、カリギュラシリーズのµ(特にアニメ版)、DokiDoki文芸部のモニカなど・・・

クスリで七色に歪んだ世界の果てがこのエンドなの非常にセンスを感じるな~
あめちゃんの配信者(偶像を演じる側)としての面と、裏垢などのリアルすぎる面を同時に浴びながらゲームは進んでいくけど、それすらもフィクションに集約されていく展開が気持ちいい。

ただまあこの時点でちょっとした違和感はあったよね。
この手の展開がこんな簡単にたどり着けていいもんか、って。

だってメタ展開って基本的に作品の根幹じゃないですか?
一つだけ読めないファイル「ひみつのこと」
これ以上の秘密ってなんなんだ?

依存していたのはどちらだったのか?

その後全ルート見るために四苦八苦・・・
自殺だったり、NTRだったりの鬱展開に苦しくなりながらも、
超てんちゃんは本当にインターネットのヒカリになったり、俺を裏切ったり・・・ん?大体裏切られてる?そんなことないよね・・・?

そしてやっと辿り着いた隠しルート。
「あと戻りできません」で始まり、あめちゃんが配信もなにもかも一人でこなしてしまいます。

「この先の未来は自分で手にするから」と言って俺を置いていくあめちゃん。

あめちゃんは一人でも大丈夫だったのだ。じゃあ俺は?
依存されているように見えて、本当に依存していたのはどっちだったのか。

ずっと読めなかった「ひみつのこと」にはピの設定が書かれていた。
いつから自分が現実だと錯覚していたのか。
俺はあめちゃんに作られた存在だったのだ。もう何も知らない頃にあと戻りはできない。

RAINBOW GIRLエンドでは

あめちゃんの配信者(偶像を演じる側)としての面と、裏垢などのリアルすぎる面を
同時に浴びながらゲームは進んでいくけど、それすらもフィクションに集約されていく展開が気持ちいい。

このように述べた。
しかしI Need Youエンドではこちらすらもフィクションになる。
何が現実だったのか、私が現実だと思ってるものも蝶が見ている夢なのかもね。

俺を置いていったあめちゃんの姿を思い出す。
いつだって画面の中の二次元美少女を置いていくのは俺たちだった。
どんなハッピーエンドもバッドエンドも画面を落としてしまえば俺たちは現実に帰る。画面の中の少女を置いて。仕方のないことだ。永遠に電源を付けておくわけにもいかない。
俺たちが置いていった少女もこんな気持ちだったのだろうか。
彼女たちには俺たちが必要だった。俺たちがいなければ存在できないからだ。
俺にはあめちゃんが必要だった。あめちゃんがいなければ俺は存在できない。

あめちゃんはもう戻ってこないだろう。ずっと一緒にいたからそれくらいは分かる。

でも壊れているから綺麗なんだよ。インターネットも、少女も、言葉も。

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