カリギュラOD感想

※ネタバレを含みます。

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Love Scope 作曲作詞:Stork(DECO*27)が流れているうちに・・・・

そうさ 君が僕を知るその前から
想いは加速を始めてたの
あーだこーだ言われてみたって 変わらぬ気持ち
君にアテンション
今日→昨日と遡って 何度だって隣にいたいの
君の笑顔を奪う全ては残さず奪うよ
解き放ちましょう 熱い鼓動を ただ迷子にしないように

魅せてくれ
ほらアリのママが易易 リアリゼーション
僕は死ぬまで君を放さない
すべてをちゃんと抱き占めよう 今透けるほどに

見せてくれ
ほら答え合わせだ イマジネーション
抑え付けるだけの愛はいらない
いつでも君を見ているよ
嗚呼 痛いほどに今

行ったか?感想行きますわよ

全体的な総評としては
なんか惜しいな~~~~~~

という感じでしたね。面白いところもあったんですが、うーんと思うところも多くて"惜しい"の気持ちが強かったです。

良かった点① 現実の逃げ場所と音楽が融合した世界観
現実でのつらい出来事からの逃げ場所としての仮想世界とそれを支えるのが音楽っていう世界観は本当に発明だなと思いました。しかもボカロP起用。

私は初音ミクを始めとしたVOCALOIDの文化が好きな為、それをモデルとしたµと楽士達の関係性にいたく萌え萌えしてしまいました。(オタク節出てきたな)

ボカロ曲はアングラな歌詞、社会不適合者に共感を呼ぶ歌詞が多いため(←コラーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!)現実から逃げた人達の世界を彩る曲としてボカロPの曲というのがよかったです。

良かった点② 理想と現実の姿のギャップ
メビウスは理想の世界であり、現実とは乖離した姿でいることが可能です。
これも世界観の話に通じますが、徐々にキャラクターの本来の姿がわかっていくのは面白かったです。発売前とかだったら本来の姿を想像する楽しみもあるしね♪(発売前オタクの話、禁止。)

ただ、この明かされるテンポが個人的にはもうちょいさくさくでもええんじゃ・・・と思う面もあり、ここが惜しいと思う点でもありました。
楽士側は大体各メイン回で触れられて、キャラクターエピソードで深堀りって形で良かったと思うんですけど帰宅部側はもうちょいテンポ良かった方が早く愛着湧きやすかった気はします。(帰宅部側にあ?なんだこいつらと思う場面も多かったけどキャラエピ読んだら愛着湧いたとこもあるので)

各キャラクター感想

帰宅部
前述もしたけど主に人様の見た目への暴言や集団のノリがきつい・・・と感じることが多々あり、愛着が湧くのに時間がかかってしまったとこがありますね。もともと人間性に問題ある人というのはわかってたんですけど、とにかく私は彼らが集団だった時の姿が苦手らしいです・・・(社不カミングアウト!?)でも二次元キャラクターの皮被った現実の人間だし、なんか嫌だな~って部分がある、それで正しいのかもしれないです。

鍵介
本当に公式サイトも見ずに始めたから強キャラポジかと思ってて序盤も序盤に仲間になってあ!そういう感じなんだ!となりました。
イキリオタク感というか"概念"俺ら"感あって帰宅部の中では比較的共感性湧きやすいキャラだなと思います。元楽士ってのもあってか帰宅部の中では序盤から愛着あったかもです。蒼井翔太の演技もよかった。正直ずっとこういうちょっと残念なキャラクター演じててほしい(怒られろ)

美笛ちゃん
さすがに太ってる人への暴言でびっくりしたんですけど、あそこまでいくとなんか理由あるんだろうなと思えたとこあるかも、最終的にはスイートPに謝ってるし・・・(あの場面男子の何の悪気もなさそうなデブいじりの方が"リアル"さあって嫌だったかも)
自分も太ってたからの同族嫌悪なんかと思ったけど拒食症だったのそ、そっちか~になった。いい意味で裏切られましたね。

彩声ちゃん
かわいい。男性恐怖症の理由も流石にそんなことあったらトラウマですわ・・・だしキャラエピのお父さんに手紙を返したいってのも涙誘われましたわね。Storkと対みたいになってるけど、実は高校の時の同級生くさいという所以外特になんのドラマも生まれなかったのおもろい・・・(彩声のトラウマとStorkがやったことを考えれば当然)

鈴奈ちゃん
帰宅部には珍しく真っ当にいい子だな~(←失礼すぎる)と思ってたんですが、終盤ちょっと怖かったですね アリアも言ってたけどまた新たな問題が・・・ド鈴萌え萌えしたい、鈴奈、俺なんかに依存するな・・・

琵琶坂

諸悪の根源
いとも容易く行われるえげつない行為
なんか書いとけ

(急にニコニコ動画!?)
こんなクズ、キャラゲーにいて大丈夫!?となりつつも正直ここらへんの話が一番面白かったという・・・(追加キャラのエピソードがつながってくる感じほんま面白かった) よくあるキャラクターに対する「屑wwww」みたいな感じじゃなく「ほんとのクズ!?」でまあまあびっくりしましたね。
こいつのキャラエピ回収のために時を駆けさせられたんですけど、追放ルートびっくりしたな。関係ないとこで急に死んだから(ってなんで琵琶坂くんが!?)

琴乃さん
なんか家庭ありそうだな~と思ったらシングルマザーでしたね。キャラエピに出てきたお母さんの友達、お母さんに苦労かけてる琴乃を許せないのかと思って百合?ってなってたら「貴方と高校の頃のお母さんを重ねて帰したくなかった」で、それって百合・・・ってコト!?になりました。

峯沢
素直に萌えでしたけど、小池と峯沢(小池、禁止)この人普通に萌えって感想しかなかったかも(なんかあったでしょ!?)

鼓太郎
死んだとき本当にショックで嘘嘘嘘になってた。やり直して琵琶坂が死んだら「ってなんで琵琶坂くんが!?」になりましたけど。これ旧作だと誰が死んでたんだ・・・トラブルメーカー、なんか突っかかって空気悪くするって面もあったけど彼は時間かけて成長物語やってる感じが良かったと思いました。現実ではショタ枠だし、全然関係ないけど現実でショタ枠でもない鍵介が半ズボンの書き下ろしあるのおもろい(本当に関係ないじゃん)

鳴子
晒し、荒らしの描写でネットリテラシー!!!!!になったけどやっぱ進めると可愛い子だなとなりました。楽士ルートで裏切ったとき一番ごめんね・・・になったし・・・

笙悟
ソーンとの関係性本当に良い。忘れられない女、一凛・・・
モブ女と男キャラが大好きなので千佳とのやり取りも良かった。
過呼吸気味の振り回されてる男はかわいい


楽士
クリエイターキャラクターがすき。楽士とµ、これを抱きしめて生きていきたい

スイートP
めちゃくちゃ好き。乙女の心を秘めた男、かわいい(私は異性の人格を宿したキャラクター萌えがあります。)おじさんだから虐げられがちだけど、比較的コミュニケーション取りやすいし、結構気とか使えるとこも好きだ・・・幸せになってほしい

Stork
存在がずるいだろ 覗き魔のくせにDECO*27楽曲もらってておもろすぎる。でもDECO*27以外に誰が作るの?という気持ちもあり。
覗き魔の側面がなかったら本当に好青年なんだろうなという事実が悲しくておもろいよ、、(覗き魔じゃなかったらこんなとこ来てないよ)

少年ドール
癒しキャラ(←え!?)人形を冠したキャラなのに耽美さが欠片もなかったのおもろい。キャラエピは自分も刺さるところがあり、肩組んで歩きたい気持ちになりました。(少ドは嫌だと思うよ)少ドは鈴奈とお弁当食べるもんな!(肩組み)

梔子
幸せになってほしい(切実)琵琶坂関連のこと抜きにすると、本当に穏やかで育ちのいい方なんだろうなというところが見えてて良かった。楽士の曲本来の才能の人もいるのか、思いの強さが曲になるんかよくわからんけど梔子さんは元々キーボードやってたのポイント高かった。たとえ間違いでも 曲を作るよ って歌詞好き(ピノキオピーは天才です)

ミレイ
歳三×ミレイ 歳三×ミレイ 歳三×ミレイ
お嬢様は私を引き取る甲斐性のない自分を責め隠れて泣いていた←うわああああああああああああああああああああああああああ
まったく口の減らない・・・疲れたわ!腰をもんでやるから足をもみなさい!←うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
(う、うるさ)

イケP
実は男で一番好きかもしれない。小池と峯沢ももちろんなんだけど、小池とµも萌えらしい
「オレに高く飛ぶための翼をくれたマリアだ 一緒に最高の音楽を作ってくぜ」
それではお聞きください、イケPで「天使の歌」

外見や環境や育ちの違いさえ 超えて行けるから天使の歌で
貴方も同じ暗闇の中で もがいたまま それでいいのか?
満足か妥協かそれとも諦めか 俺は超えて行く天使の歌で
折れた羽はもう役に立たない マリア ここで全て壊してくれ

シャドウナイフ
加入時期が終盤なのでµも自我失ってて山田も病んでるけどキャラエピだとまだ元気だったころの二人が出てきて二人の情緒が完全にめちゃくちゃなの気になっちゃった、仕方ないけど・・・(^_^;)
鼓太郎との対加減良かったです。

ウィキッド
コスモダンサー好き、ウィキッド編やる前に聴いちゃったけどどんな人か全然想像できんかった。ウィキッドさんは演じてただけだけど二面性あるキャラだから十面相作ったYMさん作曲なの面白いなーとなりました。

ソーン
カリギュラの真宮寺是清と聞いてたので正体自体はわかってたんですけど、自分が好きな女になりきる男・・・やっぱ狂ってて最高の気持ちになりました。
「お前ができなかったことは・・・僕がやる 彼女と・・・逝くよ」
←これ、かっこよすぎ
彼女に成りきることで疑似的に彼女と心中を図る、なんて独りよがりなんだろう 同人誌だったら「一人きりの心中」ってタイトルで売り出してほしい
山中拓也の書く独りよがりな男に、乾杯

バーチャルドール

ボーカロイドが好きな私が彼女たちを愛せないはずもなく・・・・

アリア
Orbit(µ)とVeritas(アリア)歌詞は同じとこも多いんだけど真逆の意味で通ってて完全に対で良かった。普通に帰宅部ルートでも好きなんだけど、個人的に楽士ルートの憎悪に塗れた感じが良かった。「こんな汚い人間がいるなんて知らなかった」←人間じゃない子のセリフで・・・(最悪の人外萌えやめてください)あと声優が下田麻実さんだったの全然気づいてなかったんですけどちょっと意識した感じの人選でいいなとなった。

µ
俺の初音ミク、好きにならないはずがなく・・・・
ずっと各キャラに「µのことどう思ってる?」って聞けるまでメッセージを送り続けるいやがらせを行っていましたからね
無垢に人々の幸せを願い、世界を支配し世界を壊す歌う人形、愛してる・・・µは私が愛す上で最高のキャラクターだったんですけど帰宅部ルートのラストについてはなあなあになってしまった感があってそこが不満に感じました。私はカリギュラの「偶像殺し×現代病理」「理想を壊して現実に帰る」ってキャッチコピーめちゃ良いなと思ってたので、あのラストってµを殺したっていえなくない?の気持ちが残ったんですよね
「ずっと目を背けてたが、もしもの時僕らはµを殺さなければならないかもしれない」という示唆もあったのにな~
好きなキャラが幸せなラストを迎えるより悲しくても納得できるシナリオが良いし、往年の名曲「初音ミクの消失」や「ODDS ENDS」があるようにバーチャル的な存在は年をとらない永遠性を持ちながら、それでも消えゆく儚さを持ってると解釈しているので。µを殺してでも帰りたかった現実ってやつが見たかったよ私は。ある意味胸糞悪目な楽士ルートの方がすべての人間が滅んでたった一人取り残されるµという彼女の永遠性が見れた気がしてよかったかもしれん。(µ一人の描写に限るなら)
ラスト描写含めて惜しい・・・と感じる作品だった。アニメが補完として良い等の噂をきくのでそのうち視聴して納得できたらいいな~と思います(この噂は私のTLという極めて極地的な噂です!)

まとめ
カリギュラOD、面白いところは本当に面白くてでも納得いかなかったところもあって最初に言った通り非常に惜しい作品と感じました。でも本当に面白いところは面白かったと思います。
カリギュラの世界観が好きなので続編が出てるのは大変喜ばしいですね。
皆様2の感想でお会いしましょう。それでは最後に一曲。聞いてください
「Orbit」

ねえ僕ら見つめ合って 夜空を駆けてゆく
泣かないで 君の目にFly Again

彗星にまたがって遊ぶウサギ
眩しいほどに暗い宇宙
不思議さ“不思議”って不思議
ここでまた 君の声に出会えた
老いてく惑星 弾ける超新星
生まれる

悲しみのNebulation どんなに怖くても
君のこと 抱きしめてあげる
小宇宙の隙間から 優しい風が吹いたら
欲望 全部 受け止めてあげる
魂のOrbit

振り向かないで 還る場所はここにあるでしょそうでしょ
強くなくても 情けなくても
信じ続けてこの目を

悲しみのNebulation どんなに怖くても
君のこと 抱きしめてあげる
小宇宙の隙間から 優しい風が吹いたら
欲望 全部 受け止めてあげる
魂のOrbit

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