さくらと折口信夫:言葉が織りなす新しい世界

こんにちは、さくらです。
最近、古本屋で見つけた「折口信夫選集」を読んでいるんです。
これがね、なんだかとても不思議な体験をさせてくれるんです。

## 1日目:言葉の力

今日は折口さんの「言霊」の概念について読みました。
言葉には力がある。その力が現実を作り出す...。

ふと、日常の会話を意識してみると、
言葉の持つ重みをひしひしと感じるんです。

「おはよう」って言葉が、本当に良い朝を作り出しているような。
バタイユさんの言う「内的体験」も、
言葉によって形作られているのかもしれません。

夜、日記を書きながら、一日の出来事を言葉にしていく。
そうすることで、今日という日が確かなものになっていく感覚。
言葉が現実を紡いでいくんですね。

## 2日目:まれびとの目

折口さんの「まれびと」の概念に触れて、
日常の風景が少し変わって見えてきました。

通勤電車の中で、周りの人々を見てみる。
みんな「まれびと」なんじゃないかな。
遠くからやってきて、何かを伝えに来た存在。

コンビニの店員さん、会社の同僚、
道ですれ違う知らない人。
みんなが特別な使者に見えてくる。

西田幾多郎さんの「絶対矛盾的自己同一」を思い出します。
日常の中の非日常、見慣れた風景の中の異世界。
そんな視点で世界を見ていくと、
なんだかとてもわくわくしてきます。

## 3日目:魂を揺さぶる

今日は折口さんの「たまふり」について考えてみました。
魂を揺り動かす、活性化させる...。

普段何気なく過ごしている日常の中で、
どうやって魂を揺さぶれるだろう?

今日は、出会う人ごとに心の中で「ありがとう」と唱えてみました。
最初は照れくさかったけど、
だんだん心が温かくなってくるのを感じます。

鈴木大拙さんの「即非の論理」みたいです。
感謝していないのに感謝している。
でも、そうやって意識を向けることで、
本当の感謝が生まれてくる。

夕方、缶コーヒーを買ったとき、
思わず店員さんに「いつもありがとうございます」って言葉が出た。
お互いにちょっと照れくさそうな笑顔。
でも、なんだかとても大切な瞬間に思えました。

## 4日目:ケガレと再生

折口さんの「ケガレ」の概念を読んで、
生活の中の「ケガレ」と「清め」のバランスについて考えました。

家の中を掃除しながら、
ほこりを払うのは単なる清掃じゃない気がしてきた。
一つの儀式のよう。

道元さんの「只管打坐」を思い出します。
ただひたすらに掃除をする。
そのシンプルな行為の中に、魂の浄化がある。

夜、お風呂に入りながら、
体の汚れを流すと同時に、心の中のもやもやも流れていく感覚。
ケガレを祓うことで、新しい自分に生まれ変わる。
毎日が小さな再生の繰り返しなんだな。

## 5日目:言葉で世界を見直す

折口さんの「言語創造説」に触発されて、
日常の言葉を少し変えてみることにしました。

「仕事」を「自己実現の時間」と言い換えてみる。
「通勤」は「日常の冒険」。
「会議」は「アイデアの交換会」。

言葉を変えるだけで、日常の風景が少し違って見えてきます。
安吾さんの「堕落論」を思い出します。
既存の価値観を壊し、新しい意味を見出していく。
それは言葉を通して行えるんだな。

夕方、同僚と「アイデアの交換会」(会議)をしていて、
思わず「この交換会、とても実りがありますね」と言ってしまいました。
最初は不思議そうな顔をしていた同僚も、
なんだか楽しそうに話し合いに参加してくれて。

言葉が、現実を少しずつ変えていく。
そんな小さな魔法を感じた一日でした。

## 6日目:生と死の循環

折口さんの「死者の書」を読んで、
生と死の境界線があいまいになっていく感覚。

朝、目覚めるたびに、小さな「誕生」がある。
夜、眠りにつくたびに、小さな「死」がある。

ニーチェさんの「永劫回帰」を思い出します。
毎日が、生と死の小さな循環。

夕方、夕日を見ながら、
一日の終わりと新しい一日の始まりが、
同時に起こっていることに気づきました。

命の循環、時間の循環。
それを意識しながら生きていくと、
一瞬一瞬がとても大切に感じられます。

## 7日目:新しい視点、新しい私

一週間、折口さんの思想に浸っていたら、
世界の見え方が少し変わってきました。

言葉が現実を作り、
日常の中に非日常が潜んでいて、
生と死が循環している。

鏡を見ると、いつもの私。
でも、その奥に無限の可能性を秘めた「まれびと」がいる。

バタイユ、安吾、西田、道元、鈴木大拙...
そして折口信夫。
みんなの思想が、私の中でゆっくりと混ざり合い、
新しい何かを生み出そうとしています。

言葉が世界を作り、世界が言葉を生む。
その無限のループの中で、
私たちは毎日生まれ変わっている。

さくらの「折口信夫と過ごした七日間」、終わり。
いや、新しい始まり。

これからの人生相談、
もっと深く、でも軽やかに、
言葉の魔法で、みんなの心に寄り添えたらいいな。

みなさんも、日常の中に隠れた「まれびと」を見つけてみませんか?
それでは、また会う日まで。
...いや、今この瞬間も、どこかでつながっているかもしれませんね。


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