2023.6.25(sun)中島愛 15th Anniversary Live 〜equal〜(duo MUSIC EXCHANGE) 個人的備忘録編
2023.6.25(sun)
中島愛 15th Anniversary Live 〜equal〜
ライブが終わったその日のうちに、ツイッターでも投稿しましたが、
この日、強く感じたことと、
翌日以降に振り返って、考えたことを、まとめます。
(曲についての感想は、1つ前の投稿でまとめました。コチラ↓ )
起きたこと
まず、アーカイブで視聴された方や、詳細をご存知でない方にもわかるように、
ライブで起きた出来事を、先に述べます。
(出入口付近の後方エリアにいたため、ところどころ見えない場面もあり、正確でないところもあるかもしれません。
事実と違っていたら、すみません。)
「ねこ日記」の途中で、声が出なくなったり、咳き込んだりしていたまめぐ。
歌声や、目視できた表情から、歌いにくそうな様子でした。
ところどころ抜けた部分があったものの、最後まで歌い終え、次の「アナタノオト」へ。
しかし、1番の途中で咳き込み、歌が止まりました。
演奏も止まりました。
どうしたんだろう、と思ったら、捌けていき、1,2分ほどして、戻ってきました。
すみません、と何度も謝り
「もう一度やらせてください。1つ前の、ねこ日記から」
と言って、バンドメンバーに頭を下げていました。
それから再び「ねこ日記」を歌いだしました。
しかし、今度は序盤で「ごめんなさい、もう一度、頭からいいですか、」とまめぐが言い、演奏が止まりました。
大丈夫だよ、がんばれ、無理しないで、と客席からの声に、すみません、と言って、水を飲みながら
「実は、コロナや風邪ではないんだけど、体調が万全じゃない状態で。
歌手デビュー15周年の今日を、万全な状態で臨みたかったんですが」
と、言いました。
「いけるところまで、いきたい」
と、マイクを握り直したところで、
袖からスタッフさんがおひとり出てきました。
そのままステージ上でまめぐと話されていた。
それから、ステージのライトが消え、スタッフさんと話し終えたまめぐが
「ちょっとだけ時間をください。3分くらい。外の空気吸って、落ち着いてくるね。最後までやりきるために。すみません」
と言って、捌けていった。
その間、客席は静かに待ちました。
3~5分ほど経ったところで、戻って来ました。
「すみません、時間が押してしまって。その分MC削ります」
すみません、と何度も謝って。
「同じ曲2回聴いてもらうの、しかもねこ日記はさっきもやったから、3回か。同じ曲何回も聴かせるのも、どうかとも思うんだけど。ねこ日記からやらせてください」
という言葉で「ねこ日記」から再開。
(彼女にとって、先程歌ったものは納得がいかなくて、どうしても、もう一度やりたかったのだと、強い思いを感じました。)
そこから「アナタノオト」を経て、MCに。
マイクを持ったまま、何を言おうか逡巡している姿に、迷いや不安、悔しさ、申し訳なさ、色んな思いを抱えているのだと、感じました。
「いまどういう選択をすべきなのか、分からなくて。フリーズしてしまって」
不安げな表情でしたが、
「やれるところまで、やりたい」
と、思いを吐露し「風色のフィルム」と「星空」の2曲へ続きました。
やはり、本調子ではないコンディションで、この後も、時々歌いにくそうな様子でした。
それでも、すごく、きれいな歌声で、最高だった。
最高だった。
いいライブだった。
「ワタシノセカイ」の前のMCで
「次に歌う曲は、勇気の要る曲」
「声優、歌手の活動は、私の人生とそのまま繋がっています。だから、ライブで、私の生き様を感じていただければ」
「ライブは生き様ショー、なんつって」(笑顔で)
(大丈夫、がんばって、無理しないで、まめぐの好きにして、という声に対し)
「覚悟、できました」
と言って、歌い出しました。
(このあと気づきましたが、ワタシノセカイ→サタデーナイト・クエスチョン→メロンソーダ・フロート という、怒涛の流れに、これは確かに勇気、気合いが要るくだりでした。)
その後のMCでは
「今日は泣かないって決めてきました。デビューした時から、というか、その前からだけど、ずっと泣き虫まめぐだったので。
今のところ、ツーっと流れ出てはいないので、セーフってことで」
と、笑顔で話していました。
本編が終わり、アンコールで出てきた際も、笑顔でした。
最後の方のMCでは
「今日のライブは自分としては悔いや反省があるけど、今、この場でできることをしました」
と語り、顔を上げていました。
中盤の不安げな表情(ご本人曰く、フリーズ)をしていた時と打って変わり、とても、頼もしい、強さをたたえた笑みでした。
以上、この日起きたハプニングの一部始終でした。
感じたこと
続いて、この時、個人的に感じたことや、
後日、振り返って考えたことを、つらつらと綴っていきます。
デビュー15周年の日を、体調が万全でない状態で迎え、歌い直したり、観客を待たせたり、心配させてしまったりして、申し訳ない、悔しい、という思いが、MCで何度も謝るまめぐから伝わってきた。
大丈夫だよ!まめぐ!としか叫ぶことが出来なかったのが、歯痒かった。
でも、大丈夫だよ、って伝えたかった。
私は、あなたの歌が、あなたが、大好きだから。
あなたが歌いたいと望んで、歌える限り、私は全力で受けとめるから。
それしかできないけど。それしかできないから。それができることだから。
音楽が大好きで、ひとつひとつの歌を大切に、愛情を込めて、こうやって歌いたい、ってこだわりのあるあなただから、それができないのは、どんなに悔しいことだろう。
でも、申し訳ないなんて思わなくていいんだよ。
あなたが思うように歌えなくて、苦しくて、(休憩から戻ってきた時のMCでも言ってたけど)
「どういう選択を取ればいいのか分からない」
そんな迷いや動揺が、あの時あったとしても。
大丈夫かな、って自分自身への不安もあったとしても。
「いけるところまでいきたい」
まめぐが口にしたその言葉があったから、
あなたがしたいと思うように、すればいい。していい。してほしい。そう思いました。
(何様だよって言い方ですが。)
ライブの進行、時間、諸々の都合もある中、それが出来る時と出来ない時があるんだろう。
ただ、そのときどきで、あなたにとって、なるべく、最良の選択ができますように。
時には、あなたひとりの意思ではどうにもならない事情があったり、判断が下りたりしたとしても。
あなたにとって、あとで振り返った時に、ベストを尽くせたといえる選択をしてほしい。
それなら、どんなことだって、私はオッケー!って、受けとめたい。
まめぐが最後まで歌いたいのなら、私は全力で受けとめる。だって私にはそれしかできない。それだけができるから。
まめぐがこの日のために準備してきたことも、音楽を愛していることも、悔しい気持ちも、観客やバンドメンバーや偉い大人たち皆に対して申し訳ないって思ってることも、迷いや不安も、全部、全部ひっくるめて、大丈夫だよー!!!って、伝えたかった。
でも、その言葉でかえって辛い思いにさせてしまわないか、躊躇いもありました。
ツイキャスでご自身のことを「色々気になって考え込んでしまう」と話されていたこと。
2020年のキャラソンライブ 「FULL OF LOVE!!」で、コロナ禍以降初の制限付き客入りライブの開催で緊張されていた姿(配信で見ておりましたが、最後に「ライブ中なのに、何度も緊張していると言ってすみませんでした」と言って涙を零していた)。
それを思うと、自然と、そっと見守るのがいいんじゃないかと思いました。
まめぐが謝ること、ぜんぜん、ぜんぜん、ないんだよ。
歌ってくれてありがとう。悔しさももどかしさも不安も、全部、全部、大丈夫(伝わってるよ、申し訳なく思わなくていいん)だよ。
だから、どうか、あなたがいまこの瞬間やりたいパフォーマンスが、できますように。
と、3回目の「ねこ日記」から祈るような気持ちで見ていました。
「風色のフィルム」と「星空」の間、私はバラード曲はいつもは聴き入って、自然とペンライトを振る手が止まるんですが、今回は、しっかり、振りました。
最高だよ。きれいだよ。どうか、あなたが歌いたいと思うように、歌えますように。そんな思いでした。
そして、
「ワタシノセカイ」からの畳み掛けるようなセトリに、
やっぱり、まめぐはすごい!って、思いました。
特に「All GREEN」と「GREEN DIARY」は、まるで音楽や歌詞で奮い立たされたように、まめぐの歌声に、ふわぁっとパワーが溢れてきて、鳥肌が立ちました。
この人は本当に歌うことが好きなんだ、と思いましたし、改めて、いい曲だ~~~!!と感動しました。
途中で「MC削るね」と言ってましたが、新曲への思いや、告知、これからの活動のことも含めてたくさんお喋りしてくれて、自分としては4年ぶりにまめぐのパフォーマンスと思いを直接受け取れて、幸せです。
ライブ翌日になって振り返り、
大丈夫だよ、と声に出していた自分、
後ろの方だったし、声も全然通らなくて、まめぐに届いていたかは、分かりません。
むしろ、その声掛けは、良い事だったのか。
自分にそのつもりがなくても、かえって彼女にプレッシャーを掛けてしまっていたら、それは良くないし。
近くの方々にも、うるさくて嫌だなと思わせてしまっていたんじゃないか、だとしたら、申し訳ない……。
など、考えました。
まめぐの、何度目かの、すみません、という言葉に、謝らなくていいんだよ、ここにいるみんな、きっと、あなたを責める気持ちはないよ、安心してほしい、という気持ちで、思わず、二、三度、叫んでしまいました。
それ以外の、MCや捌けている間は、そっと、見守りました。
先程述べたように、まめぐが自身が望むようにしてくれることが、いちばん大事だから。
それがどんな答えでも、受けとめるよ、という思いで。
むしろ、我々がどーんと構えていた方が、まめぐも安心するんじゃないか、とも思ったり
……したものの、実際の私はベチョベチョ泣いていて、安心してほしくて叫んだ声も涙声で、やっぱり、かえって良くなかったのかな、と反省。
強くなりてぇ。
あの場にいた観客の皆さん、各々が、声を掛けたり、時にはじっと見守ったり、静かに待ったり、手拍子をしたり、途中で歌を繋いだり、色んなかたちで、まめぐに寄り添おうとしていたのが、あたたかかった。
私は行ったことあるライブ現場が、まめぐも含めて決して多くはないので、比較などはできないんですが、時には、じっと見守る、静観する、というのは、大切な姿勢だと思いました。ライブ以外の普段の場でも、きっとそう。
それぞれが、まめぐにとって何がいいのか考えて、それぞれのスタイルで、あの場を楽しんでいた空間。
まめぐを愛する人たちの、落ち着きと、あたたかさを感じました。
インターバルを挟み、再開してから、徐々に、まめぐの不安げな表情が、明るい笑顔へ変わっていき、歌声も豊かに広がっていくのを感じると、安心して、あとはコーレス、手拍子、ペンライトで、最高だよ、めちゃくちゃ素晴らしいよ、大好きだよ、の思いを込めました。
最高のパフォーマンスに対する、自分なりの全力の返礼は、それしかない。ならば、やるまで。そんな思いでした。
大好きな「メロンソーダ・フロート」でメロンソーダカラー(緑と赤)を顔の前で持ち、最高だよ😭😭😭の気持ちで一心に振って、ステージを見つめていたら、前にいる人の垣根から、まめぐが見つけてくれたような、目が合ったような気がしました。(ほぼ緑一色のペンライトの中で、赤は偶然、目に付いたのかもしれない。)
あなたの歌が、パフォーマンスが最高で、大好きなんだ、という思いが、少しでも、伝わったかな。そうだったら、いいな。
私の、一個人の、伝えたい、伝わってたらいいな、というのは、結局は、自己満足に過ぎないのかもしれない。
それでも、やっぱりライブは、ステージから受け取るだけじゃなく、客席から返しがあるからこそ、成り立つ物で。
ただ、あの場では、短い言葉で叫ぶよりも、拍手やコーラス、ペンライトの振り、まめぐを見つめることの方が、もっとずっと、ステージに立つまめぐのパワーに、なっていた……んじゃないかな、と一日半経った今、思います。
大丈夫、と叫んだけど、このひとことじゃ、伝えきれなかった。
大丈夫、って言いたいけど。そうなんだけど。そうじゃなくて。
もどかしかった。
でも。
なんだ、言葉じゃなくっても、伝わってる、拾ってくれてるんだ、
これでいいんだ、って
「メロンソーダ・フロート」で、目が合った(と錯覚した)時、気付きました。
「今日は泣かないと決めてきました」と話していたまめぐ。
なんて強い人なんだろう。
歌っている間、時々、顔や背中を後ろに向けていましたが、そういう振りだったのか、涙を堪えていたのか、どっちだったんだろう。
私には、分かりませんでした。もしかしたら、泣くのを堪えていたのかもしれない。
でも、最後まで、ご自身で決めたとおり、泣かなかった。
私は2017年より以前のまめぐのライブをほとんど見たことがないんですが、
きっと、過去の彼女より、今の彼女は、強くなったんだろうな、って思いました。
ライブは生き様ショー、なんて、お茶目なノリで言っていたまめぐでしたが、本当に、その言葉のとおりのライブでした。
まめぐは、やさしくて、繊細で、強いひと。
音楽への愛に溢れたひと。
ランカちゃんを大切にしてくれるひと。
自分の思いを届けるのと同じくらい、周りの思いを感じてくれるひと。
自分の決めたことを全うできるひと。
きらきらしているひと。
まめぐに出会えて、好きになって、ライブに行けて、良かった。
幸せだった。
あの時、あの場で、できることを、一生懸命にやっていたまめぐの生き様を見届けられたのは、自分にとって、特別な時間だった。
楽しかった。最高だった。
大好きだ。
予想もしていなかった出来事に、私は動揺して、不安になって、インターバルの間もベソベソ泣いていました。
普段は会えなくて、歌や話し声を聴いたり、画面越しに見たりしているひとが、ライブではステージと客席で、直接会える。近い。
それなのに、いざという時には、客席からじゃ、何も出来なのか。何も。どうしたらいいんだろう。
と、まめぐが途中で捌けていた3分間、ここまで述べてきたような、色んなことを、思い、考えましたが、
最終的には、私も自分に出来ることをしようと決めて、落ち着きを取り戻しつつ、あの場を大いに楽しみました。
とりとめもなく、ゆっくりとライブを振り返ってみて、丸2日が経つ今になって思います。
戻ってきたまめぐがステージに立って、歌って、輝いている姿に、私の方が、勇気を貰っていたんだ。
まめぐに安心してほしくて、色んなリアクションをしたけど、私が心配してたよりも、ずっと、彼女は強かった。
終盤から、きっとこのままいける、まめぐもそれを望んでいま頑張ってる、大丈夫、と思い、信じていました。
まめぐが、自分で決めて、あの場に立ち続けて、歌っている。
その姿が、どんなに眩しくて、尊かったことか。
その勇姿を、生き様を、見届けられた時間は、やっぱり、特別だった。
最高だった。
同じ言葉になってしまうけど、
楽しかった。幸せだった。最高だった。大好きだ。
素直に思います。
まめぐの全力を称えたい。
本当に、素晴らしかった。大好きです。ありがとう。
また、まめぐのライブ行きたい。
2023.6.27 かおる
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