ドコモ版Pixel 3購入後に注意すべき5点
ドコモ版Pixel 3を購入後に注意すべき点をまとめます。
Pixel 3はドコモで購入してもSIMロックがかかっているだけで、端末としてはSIMフリー版と変わりません。
そのため、通常ドコモ端末ならできる事ができない=SIMフリー機として動作してしまう事が多々あり、今までドコモ端末を使っていた人が機種変すると戸惑うと思います。
一応ドコモでも注意喚起はしているようです。
Google Pixelを購入されるお客さまへ - NTTドコモ
「ドコモメール」アプリが使えない
Pixel 3では一部利用できないドコモ製アプリがあります。
特に影響が大きいのは「ドコモメール」アプリが使えない事かと思います。ドコモメール自体はGmailに設定する事で送受信可能になりますが、今まで「ドコモメール」アプリをずっと使っていた人にとっては設定するのが面倒ですね。
ドコモとしては以下にGmailで設定する方法を案内しています。
Google Pixel 3/Google Pixel 3 XLでのドコモメールでのご利用方法
iDにdカードを設定できない(~2019/5/14まで)
Pixel 3ではiDにdカードを設定する事ができません。
ドコモで端末を購入してドコモが発行しているdカードをiDに設定して使えないとはどういう事?という感じです。
Pixel 3はドコモで販売していても実態はSIMフリー機のため、SIMフリー機用のiDアプリをGoogle Play Storeからインストールする必要があります。
そしてなぜかSIMフリー機用のiDアプリにはdカードが設定できないのです。
ドコモ端末のiDにdカード、そしてモバイルdポイントカードを登録しておくと、ローソンでの買い物時にiDで支払うだけでdポイントを提示しなくてもdポイントが貯まるのですが、そういう便利機能がPixel 3では使えません。
※2019/5/14からはSIMフリー機のiDにdカードを登録できるようになります。ただし、その際SPモードで接続する必要があります。
iDアプリ(スマートフォン)がアップデートされます(Ver.25.00.0)
伝言メモがない
日本製の端末にはガラケーの時代から伝言メモという簡易的な留守番電話機能が搭載されていました。
通常キャリアが提供している留守番電話機能は月額300円の費用が必要ですが、この伝言メモ機能には月額利用料はかかりません。
その代わり、通信が可能な状態でしか受けられず、留守電を録音すると通話料が従量課金されます。
あまり電話を使わない、特に留守電等ほとんど使わない場合、キャリアに留守番電話機能として毎月300円払うのはちょっともったいないです。
そんな時に大活躍する伝言メモ機能なのですが、Google製(=海外製)であるPixel 3には当然ありません。米国ではAIを利用したCall Screenという機能が使えますが、日本未対応です。(2019年5月現在)
そのため、ほとんど使わないとしても留守番電話機能が必要な場合、毎月300円の固定費が上乗せされる事になります。
「おサイフケータイ」アプリでメモリ使用状況が確認できない
これはPixel 3購入後に気付いたのですが、Pixel 3の「おサイフケータイ」アプリではメモリ使用状況が確認できません。
通常は、「おサイフケータイ」アプリで設定→サポート・規約→メモリ使用状況という項目があり、おサイフケータイに使用されているメモリサイズが確認できます。
通常、機種変して古い端末がいらなくなったら、ドコモショップに行きDOCOPYでiCカード内データの消去を行ってから手放しています。
そして、ちゃんと削除された事を確認するために、メモリ使用状況を見るのですが、どうもPixel 3ではそれができないようです。
さらに、Pixel 3は実質SIMフリー機のため、DOCOPYでiCカード内データの消去を行えないようです。
今のところネットで調べた限りでは、ドコモでもGoogleでも対応されていないようですので、自力で全てのデータを消す必要がありそうです。
SIMフリー機もいいことばかりではないですね。
おサイフケータイを使っていない場合は関係ないですが、Google Payも始まっていますので、Google側で何か対応して欲しいところです。
マナーモードの設定方法が独特
マナーモードに関してドコモでは以下のように記載がありました。
購入時は、マナーモードの設定が通知音/通知表示ともにOFF(※)となっています。通知音のみOFFに変更する場合は、以下の手順で本体設定をしてください。※電話着信や各種アプリの通知が表示されない。
これは購入前には何を言いたいのか全く分かりませんでした。
どうもデフォルトの設定のままですと、サイレントモードがONの時に電話もメールが通知が全く表示されず気付かないという事のようです。
また、ドコモの説明通りに設定を変更しても、おそらくユーザーが意図するマナーモードとしては動作してくれないのも問題かと思います。
このステータスバーから表示させるクイック設定にあるサイレントモードというのが通常のマナーモードの事かと思ってOFFにしても、電話を受けると着信が鳴動してしまいます。
サイレントモードというのは、アラーム、メディア、タッチ操作音のミュート設定しかできないようです。
電話とメールの着信音をミュートにしたい場合、ボリュームボタンの上か下を押すとディスプレイの右側にちょこんと表示されるこのこの画面で設定します。
この鐘マークを押すと以下のように代わり、音が鳴らずバイブのみ動作するようになります。
さらにもう一度押すと音もバイブも鳴動しなくなります。
このことに気付くのにかなり時間がかかりました。他の操作でもきっと変更出来ると思うのですが、今のところその方法が分かりません。
iPhoneのサイレントスイッチをON/OFF切り替えるだけの方が直感的で分かり易いと思います。
この点はドコモ版でもSIMフリー版でも変わらない問題点となります。もう少し設定が分かり易くなると嬉しいです。
と、ここまで購入後に困るであろう注意点をまとめて来ましたが、いくつかのデメリットがありつつも自分はPixel 3にかなり満足しています。
XperiaのCompact機の系譜が現状終焉してしまった(ように見える)現状としては、Androidの中で自分としては一番好みに合っている機種と言えます。